50代女性一人旅!国内&海外のおすすめ場所10選!
2024.03.272019年09月27日
ココがおすすめ!ポイント解説
オトナ女性におすすめの酒蔵見学5選
日本全国あらゆる場所に様々な特色を持つ酒蔵があります。酒蔵見学に出かけて日本酒の魅力を味わってみませんか? 日本酒スイーツや建築美が楽しめる酒蔵などオトナ女性におすすめの5つの酒蔵を厳選してご紹介します。
女性蔵人がいる世界に名の知れた酒蔵「北雪酒造」(新潟)
新潟県佐渡島にある北雪酒造では、現在3名の女性蔵人(くらびと)が働いています。蔵人とは、日本酒の製造に携わる職人のことを言います。杜氏(とうじ)という言葉が有名かと思いますが、杜氏とは酒造りにおける最高責任者のこと。かつては、酒蔵は女人禁制の時代もあり、日本酒は男性が飲むものというイメージが未だにあるかもしれません。
今回お話を伺った女性蔵人は、微生物を専門に学び、インターンシップでの酒蔵体験から酒造りに興味を持ったそうです。蔵人という仕事は「微生物の働きのお世話役」のようだと感じたことから、酒蔵で働くことに興味を持ち、神奈川県から佐渡へ移住して女性蔵人として働いています。
日々、「今日の調子はどうかしら。美味しくなってね」と話しかけるように酒造りをしているという彼女。さらに、自分の子どものような存在であるお酒が、世界中で愛されてくれたらとの願いを込めて丁寧に丁寧に仕事に取り組んでいるそうです。
日本酒初心者の女性へのアドバイスを求めたところ、このような答えが返ってきました。「初めて日本酒を飲まれる方は迷わずに、値段の高くて質の良いものを飲んでいただきたいですね。一般的に大吟醸や純米大吟醸と呼ばれるお酒です。また、銘柄を選ぶのに困った場合、自分の地元の銘柄を選ぶことをおすすめします。日本酒は今どこにいても全国のお酒が買える時代で、日本中その地域のお酒があるということはとても面白いことだと思います」と話してくれました。
そんな北雪酒造がおすすめする1本が、「北雪 大吟醸YK35」。芳醇な香りと繊細で深みのある味わいに後口のキレがあり、とても飲みやすいお酒です。
世界各地に50店舗を構え、世界のセレブ達を魅了するレストラン「NOBU」でも、北雪酒造のお酒が飲まれています。ロバート・デ・ニーロも大絶賛したというエピソードもある北雪酒造の日本酒は、一飲の価値ありです。
佐渡には観光名所がたくさんありますが、ぜひ足を運んでほしい場所は、827年頃に創建されたと伝えられている禅長寺です。佐渡七福神巡礼コースの一つであり、高台にあって見晴らしもいいですよ。
【酒蔵見学データ】
酒蔵の中を見学できます。甑(こしき)や仕込みタンク、貯蔵蔵など、見学の時間によって変動はあり、所要時間は15分から30分程度。その後試飲コーナーで試飲を楽しめます。
- 予約方法 電話かHPから受け付け
- 実施日時 年末年始を除く8:00~17:00まで
- 参加費用 無料
- 注意点 蔵見学の際には香水は控えること、仕込み時期の蔵見学は寒いので暖かい服装で
【北雪酒造】
住所:新潟県佐渡市徳和2377番地2
電話:0259-87-3105
営業時間:8:00~17:00
定休日:年末年始
アクセス:小木港から車で約20分、両津港から車で約60分
HP:http://sake-hokusetsu.com
蔵カフェで日本酒を使ったスイーツを「末廣酒造」(福島)
「スイーツ好き」におすすめなのが、福島県会津若松市にある末廣酒造です。こちらは日本経済新聞の「訪ねて楽しい日本酒酒蔵」というランキングで、全国一に輝いたこともあるほど。酒蔵内にある「蔵喫茶 杏」で、日本酒を使ったさまざまなスイーツがいただけます。
「蔵喫茶 杏」は、全部で5つあるという蔵の中で、1892(明治25)年竣工の一番歴史のある蔵を改造した喫茶店です。シックな雰囲気が漂う店内では、「吟醸酒アイスクリームパフェ」、「酒ゼリー」、「大吟醸シフォンケーキ」などの日本酒スイーツが味わえます。吟醸酒アイスクリームは、吟醸酒と酒粕を練りこんだアイスクリームで、日本酒の香りのよさを存分に堪能できます。日本酒の仕込み水で淹れたコーヒーも一緒にいただきたいですね。
末廣酒造のおすすめの1本は、モダンなラベルが目を引く「純米大吟醸 ゆめのかおり」です。フルーティーで香りが高く、とても優しい味わいが印象的。材料である米は、福島県が独自に開発した「酒造好適米 夢の香」を 100%使用し、日本酒ビギナーにふさわしい香り豊かでフレッシュな味わいです。
末廣酒造を訪れたならぜひセットで楽しみたいのが 、「七日町通り」の散策です。大正浪漫の雰囲気ただようレトロな街並みが人気で、カフェやスイーツ、漆器や民芸品などを扱うお店が軒を連ねて、観光スポットとして注目を集めています。
【酒蔵見学データ】
1時間ごとに酒蔵見学の係りの方が案内をしてくれます。酒蔵見学の所要時間は30分ほどで、試飲もできます。また、売店ではここでしか買えない限定のお酒の販売もあります。
- 予約方法 個人は予約不要。団体(15名以上)の場合は要予約。電話で受け付け。
- 実施日時 10時~16時まで
- 参加費用 無料
【末廣酒造】
住所:福島県会津若松市日新町12-38
電話:0242-27-0002
営業時間:9時~17時
定休日:毎月第2水曜日(祝日の場合は営業)、年末年始
アクセス:JR磐越西線 会津若松駅下車タクシー 約7分、もしくは市内周遊バス「ハイカラさん」大和町下車 徒歩1分
HP:http://www.sake-suehiro.jp/
有形文化財に登録されている蔵を愛でる「笑亀酒造」(長野)
酒蔵見学には、蔵の建築美を愛でるという楽しみ方もあります。 建築美でおすすめしたい酒蔵が、長野県塩尻市にある「笑亀酒造」です。
1883(明治16)年に信州塩尻宿の陣屋跡に酒造業「嘉根満本家」として創業し、銘酒「笑亀政宗」の醸造を始めた酒蔵です。その後、屋号を笑亀酒造(しょうきしゅぞう)とし、120余年、伝統の味を守り続けています。「笑亀」という屋号の由来は、長寿の象徴である「亀」と、人生に不可欠な「笑い」を組み合わせたのだとか。
こちらは、製品蔵、作り蔵、母屋の3棟が登録有形文化財に指定されています。酒蔵見学と一緒に、歴史ある貴重な建築をじっくりと味わい尽くしましょう! 大正時代に造られた蔵では、当時の酒造りが現代にも引き継がれています。歴史ある建物で伝統的な手造りの酒造りを行うことが、笑亀酒造ならではの味を守っています。
笑亀酒造のおすすめの1本は「笑亀 純米吟醸」。米、米麹ともに塩尻産のものを使っていて、米の味を活かすために手間暇かけて仕込まれています。口に含むととても柔らかな味わいで、少し冷やしていただいてみると味が締まってさらに旨味が膨らむのが感じられます。
近隣には木曽漆器の町である木曽平沢もあり、そちらに足を伸ばしてみるのもおすすめです。
【酒蔵見学データ】
造り蔵の見学は5月~10月のみです。事前にご予約ください。11月~4月は酒造期間につき、造り蔵の見学はできません。試飲は事前予約制で通年可能です(土・日・祝日は休みです)。
- 予約方法 電話で受け付け
- 実施日時 平日10時~16時 (土・日・祝日は休みですがお問合せください)
- 参加費用 無料
- 注意点 造り蔵の写真撮影はご遠慮ください
【笑亀酒造】
住所:長野県塩尻市塩尻町140
電話:0263-52-0302
営業時間:10時~16時
定休日:土・日・祝日
アクセス:JR塩尻駅徒歩40分もしくは、JRみどり湖駅から徒歩15分
HP:www.syoki.com/
スパークリングタイプの日本酒が人気「天山酒造」(佐賀)
近年スパークリングタイプの日本酒が人気なのをご存知でしょうか? 発泡タイプの日本酒は飲み口も優しく、シャンパンやスパークリングワインのような感覚でいただけて、今や日本のみならず世界からも注目されています。
佐賀県小城市にある天山酒造のスパークリング日本酒は、日本酒本来の繊細な旨みや香り、さらに酸味のバランスのよさに定評があります。
日本酒のスパークリングには瓶内二次発酵タイプや、炭酸ガス注入タイプなどがあります。天山酒造ではシャンパーニュの製造と同じ瓶内二次発酵方式を採用し、きめ細かな泡が堪能できます。
“天山”とは佐賀県の中央に位置する山の名前で、天山酒造では天山の中腹の湧き水と、佐賀県産の酒米を使用しています。さらに、自社でも酒米の研究も行い、美味しい酒造りへの余念がありません。
さらに2003年には、「人・米・酒プロジェクト」をスタートし、6月に田植え、10月に稲刈り、2月に酒仕込み、3月に瓶詰めラベル貼りと、1年間で4回のイベントを実施しています。日本酒文化の啓蒙や次世代に伝えていくことも活発に行っている熱い酒蔵です。
そんな、天山酒造の一押しの一本は「SPARKLING SAKE 天山」。お米本来のピュアな味わいを生かした辛口の“awa酒”です。きめ細やかな発泡はまさに「日本人らしい泡」で、晴れの日に乾杯のお酒として、また食事と共に楽しむお酒であってほしいとの願いが込められています。
天山酒造を訪れたなら立ち寄りたいおすすめの場所は、全国名水百選のひとつである清水の滝です。高さ75m、幅13mの清流が垂直に流れ落ちる様は荘厳で流麗ですよ。
【酒蔵見学データ】
酒仕込み時期は入場制限あり、人数は1回に付き20名以下となっています。12月は繁忙期のため、酒蔵見学はお休みです。
- 予約方法 電話またはメール(info@tenzan.co.jp)で受け付け
- 実施日時 10:00~15:00(12:00から13:00は受け付けていません)
- 参加費用 無料
- 注意点 蔵を訪れる直前には納豆は食べないこと、香りの強い香水や化粧はご遠慮ください。
【天山酒造】
住所:佐賀県小城市小城町岩蔵1520
電話:0952-73-3141
営業時間:9時〜17時
定休日:土曜日・日曜・祝日 (HPにて年間休日を掲載しています)
アクセス:電車 JR小城駅から車で10分程
HP:http://www.tenzan.co.jp/
食事と日本酒のマリアージュを楽しむ「泉橋酒造」(神奈川)
神奈川県海老名市にある泉橋酒造は、米づくりから精米、醸造までを一貫して行なっている全国的にも珍しい“栽培醸造蔵”です。こちらの酒蔵では、直営レストラン「蔵元佳肴 いづみ橋」で、蔵元自らが、自蔵の酒と料理をペアリングして提供しています。料理は季節のお任せコース7000円に、ドリンクは2000円(300ml)と3000円(600ml)で料理に合わせた日本酒をいただけます。
酒蔵見学もおつまみ付きという泉橋酒造では、料理と一緒に日本酒を味わってほしいという思いが強くあります。日本酒だけで味わうことと、料理と一緒に味わうことではまるで印象が違うからです。料理と一緒に日本酒をいただくことで、日本酒に対するイメージがガラッと変わり、苦手なイメージを持っていた方でも好印象になることもあるそうです。
万が一、アルコールが体質に合わないという方もご安心ください。レストランでは麹を使ったドリンクや自家製紫蘇(しそ)ジュース、地場産のお茶や果物ジュースなど、ノンアルコール類も充実しています。
そんな泉橋酒造おすすめの1本は、伝統的な生もと造り※の醍醐味が味わえる「いづみ橋 きもと黒とんぼ」。しっかりとした味わいときめの細かな酸がバランスよく、冷酒でもお燗にしても美味しいお酒です。温度によってまた違った味わいを楽しめるのも魅力です。
※酒母を手作業で造る製造方法
ちなみに、料理と合わせることを前提に日本酒を選ぶ場合は、香りや甘さはほどほどに、キレのよい辛口タイプがおすすめだそうです。辛口の日本酒は、口の中の脂を流してくれて、次のひとくちがまた美味しくなるのだとか。
泉橋酒造周辺で散策におすすめのスポットは、相模国分寺跡地です。歴史公園として整備されていて、一部伽藍の基壇や平面形が復元されていて、当時の様子をうかがい知ることができます。
【酒蔵見学データ】
酒米の田んぼや酒蔵の見学、日本酒についての講座のあとに、季節のおつまみと一緒に、日本酒の試飲ができます。
・予約方法 HPまたは電話で受け付け
・実施日時 12月以外の土曜日14時から(開催しない日もあります)
・参加費用 1500円(2019年11月から平盃のお土産付きで1800円に変更)
・注意点 酒蔵見学の前には納豆を食べないでください。また、すべての場所がバリアフリーではないので、気になる点は事前にお問い合わせ下さい。
【泉橋酒造】
住所:神奈川県海老名市下今泉5-5-1
電話:046-231-1338
営業時間:10時~18時
定休日:日曜・祝日のほか、年末年始、お盆休み など
アクセス:小田急小田原線・相鉄線・JR相模線 海老名駅より徒歩20~25分、バス利用の場合は、海老名駅西口バス乗り場より「内陸工業団地行」に乗車し、今泉バス停下車、バス停より徒歩3分。タクシー利用の場合は東口タクシー乗り場より5~8分程度。
HP:http://izumibashi.com
※掲載情報は2019年9月取材時のものです。表示価格はすべて税抜価格です。
監修=河原 聖(J.S.A SAKE DIPLOMA)