大人女性の“ととのう”温泉グルメ紀行 Vol.1

50代、“なんとなく不調”をととのえてくれる「界 伊東」1泊2日の温泉旅

50代、“なんとなく不調”をととのえてくれる「界 伊東」1泊2日の温泉旅

公開日:2025年04月24日

50代、“なんとなく不調”をととのえてくれる「界 伊東」1泊2日の温泉旅
50代、“なんとなく不調”をととのえてくれる「界 伊東」1泊2日の温泉旅

最近、ちゃんと寝ているはずなのに、朝起きてもなんだかスッキリしない。肌もカサつきがちで、気付かないうちに春の紫外線にもさらされていたみたい……。そんな50代女性に必要なのは、“ととのえる”旅。見つけたのは「界 伊東」。保湿力が高まり、芯まで温まる泉質が楽しめる温泉宿です。東京から気軽に行けて、自分をととのえる時間が過ごせる場所。この春の、1泊2日“ととのえ旅”をご紹介します。

※記事末尾で、「界 伊東」ペア宿泊券が当たるプレゼントをご案内しています。ぜひ最後までご覧ください。

伊東駅から散歩しながら旅のスイッチを

東京駅から特急「踊り子号」に揺られて約100分。伊東駅に到着すると、どこか懐かしい風景が広がります。

宿までは歩いて10分ほど。タクシーも停まっていますが、“ととのえる”なら散歩がてら歩いて向かうのがおすすめ。観光地らしい華やかさとは違う、穏やかな街並みに自然と足取りもゆるやかに。

歴史と洗練が調和する空間

「界 伊東」に到着してまず目をひくのが、格式ある門構え。そして、玄関に掲げられた額「壺中日月長(こちゅうにちげつながし)」は、禅語で“時間を忘れる別天地”の意味。期待が高まります。

1912年創業の老舗旅館を受け継いで生まれた「界 伊東」

中へ入ると、伝統とモダンが程よく調和した空間が。生け花や和紙のアート、伝統工芸品など、どこを切り取っても「この土地の物語」を感じさせてくれます。

エントランスで迎えてくれる生け花。毎日華道の先生が丁寧にケアをしているのだとか

 

伊豆稲取の伝統工芸「つるし飾り」。季節ごとにモチーフが変わる

湯けむりに包まれ、心の奥までゆるまっていく

お待ちかねの温泉は、保湿力が高まる硫酸塩泉と、芯まで温まる塩化物泉が特徴です。

ドアを開けると、ヒノキの香りがふわり。源泉かけ流しの内風呂にそっと足を入れた瞬間、じんわりと熱が伝わってきます。お湯のとろりとした肌あたりと、やわらかな温度……カルシウム・ナトリウムを含む塩化物・硫酸塩泉が、体のこわばりも心の緊張も少しずつほどいてくれます。

露天に出れば、岩から滝のように流れ出る温泉が。伊東温泉の、全国屈指とも言われる湯量を感じる光景です。

伊東の手仕事にふれる「椿油づくり体験」

地元の魅力を体験できる「ご当地楽」では、ツバキの種から椿油を搾ってみました(もちろん初めて)!

椿の種。まずは殻をペンチで割るところから

 

専用の搾り機に、種をセット。ハンドルを回すと、下の小皿にオイルが滲み出てくる

ハンドルをぐっと回し、少しずつオイルを搾ります。アロマオイルで香りづけしてから小瓶に。

湯上りの肌にのばすと、香りとともにしっとりとなじんで心地よい感触です。

海の幸に土鍋ごはん、地酒を楽しむ

さて、お楽しみの夕食です。伊豆の海と山の恵みをふんだんに使った会席料理!金目鯛、伊勢海老、鮑……ごちそうでありながら、どこかほっとする味わいに、舌も心もほどけます。

鯛の桜葉包み。桜餅などに使用される桜葉は、そのほとんどが静岡県産なのだそう

 

鮑と金目鯛のぐり茶蒸し。「ぐり茶」は、伊豆で親しまれるまろやかな緑茶

 

桜エビの炊き込みごはん。作家さんによる一点ものの土鍋も華やか


お酒がいける口の人はぜひ地酒を。合わせたのは、静岡の地酒「磯自慢 しぼりたて本醸造」。みずみずしくて、キレ良く、どんな料理にもすっと寄り添う…まさに名わき役!

「磯自慢」は氷でキリッと冷やして。錫の酒器が凛とした佇まい

部屋にも温泉! 五感癒されるご当地空間

さて、お部屋です。地元の伝統工芸士やクリエイターが作った作品が随所にあふれる、やさしい空間。

床の間の掛け軸。左から春夏秋冬を表しており、今の季節の掛け軸に色がついている


そしてうれしいことに、すべての部屋に源泉かけ流しのヒノキ風呂が!夜遅くでも、好きなときに何度でも温泉に浸かれます。気付けば、ぐっすり深く眠っていました。

ベッドの上には、伊東の山々を表現したアートが

 

食事処や大浴場からほど近い、足湯。日本庭園の中に紛れ込んだような気持ちで楽しめる

 

アメニティは、オリジナル風呂敷に包まれており、施設ごとに色や模様が違うのだとか。界 伊東は椿モチーフ

 

プライベートの露天風呂がある客室もあるのだそう。今後はぜひそちらに泊まりたい!

ゆっくり目覚めて心身をあたためる

翌朝は、中庭の源泉プールサイドで「現代湯治体操」からスタート!「界」全体で行われているこの体操は、毎朝宿泊者なら誰でも参加できる呼吸、ストレッチ、エクササイズの要素からなるアクティビティ。地元の歴史や観光資源をモチーフとした、オリジナル動きで構成されているのが面白いところです。

界 伊東のオリジナルは…「草履パワーステップ」。両手を伸ばして、綱渡りのようにゆっくり歩く動きです。深呼吸をしながらじっくりと体を動かしていると、寝起きの体がやわらかくほぐれていく…もちろん、そのあとは朝風呂に直行です。

朝食は、焼き魚や自家製豆腐、鯵のなめろうなど、滋味深い和のお膳。主役は「なめろう」。まずはそのまま、次にご飯、最後にお出汁をかけて「まご茶漬け」にしていただきました。しっかり食べても軽やかで、心地よく完食しました。

朝日を浴びながら、何にも邪魔されずにおいしい朝ごはんをゆっくり食べる……実はこれが一番の贅沢なのかもしれません。

半個室の食事処からは、日本庭園がよく見える

最後まで!伊東の美味を食べつくす

チェックアウト後は、電車の時間まで伊東を散策!近所の見逃せないスポットを訪ねます。

昼食は、「居酒屋 まるげん」で名物・うずわ飯をいただきました。ソウダガツオのたたきを、まずは醤油で、次にご飯に乗せて、最後に出汁茶漬けにして。

おやつには、地元の喫茶店「スイーツ わかば」で春限定のさくらサンデーを。毎日丁寧に手作りしているという、ぎっしり詰まったソフトクリーム。そこに桜のソースがかかった春らしい逸品!サンデーは季節ごとのフレーバーを提供していて、桜の次は「紅ほっぺ(いちご)」の予定だそう。旅の締めくくりにぴったりの一品でした。

 

季節の変わり目は、乾燥や紫外線、冷え…知らず知らずのうちに心も体もこわばっているものです。

温泉に浸かって肌をうるおし、芯まで温まって、少しずつ呼吸が深くなる——そんな時間が、想像以上にととのえてくれました。

少しがんばり過ぎてるなと感じるとき、ふとここで過ごした時間を思い出すことでしょう。そして誰かにもそっとすすめたくなる、そんな場所でした。

今回宿泊した温泉宿はこちら:界 伊東

全国屈指の湯量を誇る静岡県・伊東温泉の温泉宿「界 伊東」。全室に源泉かけ流しのヒノキ風呂を備え、四季折々の草花やアートが彩るご当地部屋が魅力です。温泉に浸かって、地元の文化にふれる体験を楽しむ、心と体をととのえる滞在が叶います。

「70歳以上限定『温泉めぐり 界の定期券』」の対象施設の一つとして、シニア女性にも人気の温泉宿です。

界 伊東 住所:〒414-0016 静岡県伊東市岡広町2-21

取材・文=島仲こすも(HALMEK up編集部)


「界 伊東」ペア宿泊(1泊2食付き)1組2名様

 

心地よい湯浴みと花暦を愛でる宿

星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」。「界 伊東」は、源泉かけ流しの湯殿や足湯などで、存分に温泉を楽しめる温泉宿。四季折々の花が織りなす風情や、豊かな海の幸を用いた料理が味わえる宿の宿泊券(1泊2日)を、1組2名様にプレゼントします。(有効期限:2025年8月1日~2026年1月末日)
※宿泊券の発送は7月初旬になります。

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HALMEK up編集部
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