女性二人で話題のグランピングを体験してきた!
2019.05.152019年05月15日
準備も後片づけもなし! 手ぶらでぜいたくアウトドア
グランピングが楽しめる全国スポット10選
グランピングとは「グラマラス(魅力的な)」と「キャンピング」を組み合わせた造語で、ホテルのようなゴージャスな施設で、食事や宿泊などのアウトドア体験をすることができます。ゆったりぜいたくに自然が楽しめる全国のグランピング施設をご紹介します。
グランピングは大人のためのアウトドア・レジャー
自然の中でリラックスはしたいけれど、キャンプは面倒で嫌という女性は少なくありません。あまりきれいとはいえないキャンプ場で、道具を持参してテントやターフを張り、食事も自分たちで用意して……。毎日、家で食事をつくり後片づけしているのに、なんで休日にまでわざわざ出かけて、日常生活の延長をしなければならないの? とお考えの女性のみなさん。
グランピングならそういった面倒は一切不要です。なにしろグラマラスなキャンプなので、宿泊から食事、後片づけまで、すべて豪華なホテル並みの施設にお任せできるのです。さらに温泉がついていたり、各種アクティビティが充実している施設が次々とオープン、女性の人気も高まっています。
ほぼ手ぶらで出掛けて、アウトドアが思い切り楽しめるのがこのグランピングの醍醐味です。今までの経験から、「アウトドアはもうたくさん」という人や「アウトドアって面倒くさそう」と、これまでアウトドアを敬遠してきた人にもぜひ楽しんでもらいたい新しい大人の遊び、それがグランピングなのです。
関東のグランピング施設
すべてのキャビンに温泉露天風呂を設置
「温泉グランピング・シマブルー」(群馬県中之条町)
四万(しま)温泉の景勝地「楓仙峡(ふうせんきょう)」にたたずむ全7棟のグランピング施設「シマブルー」は、2017年にオープン以来、特に女性に人気です。それぞれコンセプトの違う個性あふれる5つのキャビンがあり、1階にドームテントを併設しているキャビンも。しかも、すべてのキャビンがプライベートの温泉露天風呂付きです。源泉は、四万温泉を代表する「山鳥の湯」と、奥四万ダムの上流に湧く「湯の泉」をブレンド。滞在中はいつでも露天風呂を堪能できます。
「上州牛」「ぐんま麦豚」や群馬産の新鮮地元野菜を使ってプライベートBBQをしたり、ハンモックに揺られれたり……。テレビも時計もない中で、都会の喧騒を忘れてリフレッシュができます。さらに、コテージの大きな窓から見える楓仙峡や、夜、テラスから見える星空はまさにここだけでしか味わえない空間です。
すぐ近くには、カヌーも楽しめる四万ブルーと呼ばれる奥四万湖や、四万温泉発祥の地といわれる日向見薬師堂、大泉の滝など、大人の休日にふさわしい見どころも満載です。
■温泉グランピング・シマブルー
住所:群馬県吾妻郡中之条町四万4355-9
電話:0279-64-2155
料金:3万5640円~(税込 平日1泊2食付き2名1室利用1名)
交通:JR中之条駅から関越交通バス(四万十温泉行き)で終点(40分)下車徒歩15分(送迎あり 要予約)
大型のオープンキッチンにこだわりあり
「THE CHIKURA UMI BASE CAMP(ザ・チクラウミベースキャンプ)」(千葉県千倉町)
アウトドアダイニングをおもいっきり楽しむことができる「キュイジーヌ・リゾート」として千葉県南房総市に2018年にオープン。全長8m以上の大型オープンキッチンには、こだわりの調理器具が完備。もちろん手ぶらでも大丈夫ですが、道の駅や漁協直売所で、地元の新鮮な食材を買って腕をふるってもOKです。
日々の慌ただしい生活のなかで、おろそかになってしまいがちな「食事」の時間を丁寧に、ぜいたくに過ごし、食べるという当たり前の幸せを改めて実感できます。また、サーフボード・ウェットスーツのレンタルもあり、管理棟では東京の人気カフェ「FOREST Cafe&Dining」(フォレストカフェ&ダイニング)や「FOREST STAND SENGAKUJI」(フォレストスタンドセンガクジ)、代官山蔦屋書店セレクトの書籍を読むこともできます。
夜は星空の下、波の音をBGMにゆったりと過ごし、朝は浜辺を散歩したり、アクティブ派でもインドア派でも、それぞれの休暇をのんびり楽しめます。
■THE CHIKURA UMI BASE CAMP(ザ・チクラウミベースキャンプ)
住所:千葉県南房総市千倉町白子2521-4
電話:0470-29-5975
料金:Aタイプ(全3棟、定員4名)3万円~
Bタイプ(全3棟、定員4名)5万円~
Cタイプ(全1棟、定員8名)12万円~
交通:電車 JR内房線千歳駅より徒歩8分
車 東京湾アクアライン経由で東京から約100分、横浜から約90分。富浦ICより約20分
サーカスがコンセプトの個性派施設
「CIRCUS OUTDOOR TOKYO(サーカスアウトドアトウキョウ)」(東京都奥多摩町)
東京都内にありながら、まるで秘密の森のような空間。CIRCUS OUTDOOR TOKYOは、「何もしないことをする」というコ ンセプトのもと、2018年に奥多摩にオープンしました。
5つのテントの部屋は、それぞれ、サーカスクルーの控室、サーカス団の中で、衣装チームが使っていた部屋など、サーカスにちなんだコンセプトになっています。
ユニークなサービスとしては、レセプションでスマホや携帯などを預ける「デジタルデトックス」も。また、15時半までにチェックインをすると、「森で綴る時間」として、万年筆で大切な人に手紙を書く時間を体験できます。
夜は、テント一枚の布を隔てて、風や雨の音、時には野生動物が通り過ぎる気配も。都会の雑踏から離れ、自分と向き合い、ゆったりとした時間が過ごせます。近隣には日原鍾乳洞や、のめこい湯、もえぎの湯といった奥多摩温泉があり、澤乃井の酒造見学などもできます。
■CIRCUS OUTDOOR TOKYO(サーカスアウトドアトウキョウ)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町川野290-1
電話:非公開
交通:青梅線奥多摩駅 バス30分、圏央道 青梅ICから車で60分
料金:Jumpin’ Jackalope (ジャンピン・ジャッカロープ) 3万5000円 (1泊夕朝食付き1名)
Sheep Ship (シープ・シープ)5万5000円(1泊夕朝食付き1名)
Blueberry Unicorn (ブルーベリー・ユニコーン)6万円(1泊夕朝食付き1名)
Pink Elephant (ピンク・エレファント)9万円(1泊夕朝食付き1名)
Royal Griffin (ロイヤル・グリフィン)15万円(1泊夕朝食付き1名)
人気アウトドアブランドと有名建築家とのコラボ
「snow peak glamping(スノーピークグランピング)京急観音崎」(神奈川県横須賀市)
都心から約1時間、東京湾を臨む三浦半島に、2017年にオープンしたグランピング施設。アウトドアメーカーのスノーピークと提携し、世界的建築家・隈研吾氏がデザインを手掛けた「住箱-JYUBAKO-」というこだわりの客室で、シーサイドグランピングが楽しめます。
客室「住箱」の屋外デッキでいただく食事は、「三浦かぼちゃ」「走水の湧水」「長井産の鶏卵」といった地元・三浦半島の新鮮な食材を使用。さらにスノーピークの調理器具や食器がそろっており、アウトドア気分も高まります。
開放的なデッキスペースで、アロマエステの施術を受けたり、隣接する温浴施設SPASSOで疲れを癒やしたり。足を伸ばして、東京湾に浮かぶ唯一の無人島・猿島散策や、日米の艦船を見られる軍港めぐりなど、近郊のアクティビティも充実しています。
■snow peak glamping(スノウピークグランピング)京急観音崎
住所:神奈川県横須賀市走水 2-1157-2
電話:046-841-2525
料金:2万5000 円~(1泊2食付き 日曜・平日 1名)、2万9500 円~(1泊2食付き 土曜・休前日 1名)
交通:京急線馬堀海岸駅より観音崎行きバス 10 分 タクシー7 分
※馬堀海岸駅からホテルまで無料シャトルバスを運行
山梨・静岡のグランピング施設
河口湖湖畔で自然を満喫できる日本初のグランピング施設
「星のや富士」(山梨県富士五湖町)
「丘陵のグランピング」をコンセプトに2015年にオープンした「星のや富士」は、富士山麓にたたずむ日本初のグランピングリゾート。富士周辺の自然を満喫できるのが魅力です。湖に向いた部屋は、まるで自然とひとつに繋がっているよう。
グランピングマスターがサポートするダッチオーブンディナーは、ジビエをメインとするワイルドなコース料理。他にも、アウトドアならではの楽しみである「山麓の燻製づくり」や、専属ガイドが案内する「樹海ネイチャーツアー」など、知的好奇心も満たされます。
徒歩圏内には、河口湖畔のカフェや山梨県産のスイーツやお土産のお店が並ぶ「富士大石ハナテラス」、自家製酵母で発酵する湖畔のパン工房「レイクベイク」もあります。また、車で約20分のところには、富士山信仰の中心地として多くの参拝者が訪れる北口本宮冨士浅間神社があります。樹齢1000年のご神木など、荘厳な雰囲気が感じられます。
■星のや富士
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408
電話番号:0570-073-066(星のや統合予約)
料金:6万7000円~(1室1泊 食事別)
交通:河口湖ICから車で約20分、富士急行河口湖線河口湖駅からタクシーで約18分
富士山がすぐそこ! 手ぶらで楽しめる
「藤乃煌(ふじのきらめき)富士御殿場」(神奈川県御殿場市)
「グランピングを超えたフルサービスのアウトドアリゾート」をコンセプトに2018年に開業。全20室のどの部屋からも富士山が正面に大きく見えるという立地にあり、ホテルのような客室部分と、ジェットバスや焚火などを楽しめるデッキ部分が一体になったキャビン型の施設が魅力です。
食事は全てルームサービスのようにキャビンに運んでもらえ、手間も準備も不要。夕食はバーベキュー・グリル料理、朝食はホットサンドをそれぞれメインに、サラダやスープなど、地元産の素材を使った料理がいただけます。
施設内では、蜜蝋キャンドルやアフリカの楽器カリンバ作り、ヨガレッスンなども実施しているほか、ちょっと足を延ばせば乗馬体験や芦ノ湖でのモーターボート、水上スキーなどのアクティビティも体験可能。どう過ごしたいかによってさまざまな楽しみ方ができるグランピング施設といえます。
■藤乃煌(ふじのきらめき)富士御殿場
住所:静岡県御殿場市東田中3373-25
電話:0550-75-9111
料金:3万1000円~(スタンダードプラン 1泊2食付2名利用1名 税別)
交通:JR御殿場駅 送迎バス(10分)、高速バス東名御殿場バス停、徒歩10分(送迎あり)、東名高速道路御殿場ICから3分
関西のグランピング施設
本格アメリカンスタイルの大型施設。プライベートラグーンでカヌーも
「伊勢志摩エバーグレイズ」(三重県志摩市)
アメリカアウトドアリゾートをコンセプトに2004年に開業した大型リゾート「伊勢志摩エバーグレイズ」。伊勢志摩の山と海の豊かな自然に囲まれ、野鳥や水鳥が生息しています。世界遺産にも登録されたアメリカフロリダ州のエバーグレイズ国立公園の名称にちなんでつけられました。
74区画の宿泊施設の一部にグランピングサイトを設け、伊雑ノ浦に面したキャビンには、カヌーが用意されています。広大な空と水面が広がるプライベートラグーンでは、水鳥と出合えるかもしれません。
夕食は、肉厚でジューシーなステーキがメインの本格的なアメリカンGBQ(グランバーベキュー)がいただけます。夜は、水上ファイヤーデッキで、ゆらめく炎を眺めながら、静寂に包まれた特別な時間が待っています。日中は、全長1.2マイルの迷路のコースを体験できるカナディアンカヌーを楽しむのも一興でしょう。近くには伊勢神宮や志摩スペイン村もあり、ここを拠点にした旅行も楽しめます。
■伊勢志摩エバーグレイズ
住所:三重県志摩市磯部町穴川1365-10
電話:0120-592-364
交通:近鉄穴川駅、徒歩10分、白木ICから15分
料金:4万5100円~(1泊夕朝食付き 大人2名 カヌー付き 税・サービス料込)
交通:電車 近鉄穴川駅より徒歩10分
車 第二伊勢道路白木ICから15分
マイアミの休日をイメージした都会派の施設
「パームガーデン舞洲」(大阪府大阪市)
大阪市内初のグランピング施設として、2017年大阪ベイエリアにオープン。USJからも車で5分ほどの立地です。マイアミの休日をイメージし、アメリカの高級キャンピングカーのエアストリームや、広々としたトレーラーハウスが雰囲気を盛り上げます。もちろん、宿泊施設には、ホテル並みの設備やアメニティが完備しています。
夕食は、「誰もが美味しいグラマラスなバーベキューを」というテーマのもと、お肉、海鮮、野菜に炭火マシュマロと手軽に本格的なバーベキューが楽しめます。
大阪湾が一望できる「太陽の広場」でセグウェイ体験ができたり、日本の夕陽100選に選ばれた場所で、夕陽を眺めたり。日本一長いローラージップ(ぶら下がり式レールコースター)で絶叫体験もできます。施設の近くには舞洲陶芸館があり、陶芸体験、陶器ショップ、カフェも併設しています。
■パームガーデン舞洲
住所:大阪市此花区北港緑地2-3-57
電話:06‐6465‐4690
料金: 9000円~(エアストリーム1泊夕食BBQ・朝食付き 税込)、1万円~(トレーラーハウス1泊夕食BBQ・朝食付き 税込)
交通: JRゆめ咲線ユニバーサルシティ駅より送迎あり JRゆめ咲線桜島駅よりバスで15分、舞洲アクティブバス「ホテルロッジ舞洲前」下車徒歩5分。大阪メトロ中央線コスモスクエア駅下車バス20分、北港観光バス「ホテルロッジ舞洲前」下車徒歩5分
北海道・九州のグランピング施設
北海道の大自然を満喫できるドイツ風リゾート
「十勝グランピングリゾート」(北海道中札内村)
北海道・十勝の田園地帯に広がるドイツ風のリゾート施設、中札内(なかさつない)農村休暇村フェーリエンドルフが、グランピングテントとグランピングコテージを2017年にオープン。さわやかな香りにつつまれた静かな森の中で、暮らすようにゆったり過ごせるのが魅力です。
ドイツ人が設計したコテージは、北ヘッセンの民家がモデル。1階のリビングには、ダイニングキッチンと暖炉が。外のテラスにはバーベキュースペースがあり、焚火もできます。さらに新設されたグランピングリゾートでは、本場ベルギー製のコットンテントでのキャンプも可能。
アクティビティは、ロードバイク、クロスバイク、電動アシストバイクといった、レンタルバイクも充実。夏はサイクリングが心地よく、冬には犬ぞり、スノーモービル、ファットバイク、星空の観察会などが体験できます。近くには、六花亭、中札内道の駅、花畑牧場もあり、お土産を買うのにも便利な立地です。
■十勝グランピングリゾート
住所:北海道河西郡中札内村南常盤東4線285
電話:0155-68-3301
料金:1万9500円~(グランピングテント素泊 4名まで)、1万円~(グランピングコテージ素泊 1人)朝食1人1300円、夕食1人3600円~
交通:とかち帯広空港から車で約20分
※金額は、税・サービス料込、宿泊料金はシーズンによって変動
世界遺産の島で五島牛のBBQも! 北欧風アドベンチャーホテル
「Nordisk Village Goto Islands(ノルディスクヴィレッジ ゴトウアイランズ)」長崎県五島市
世界遺産に登録された五島列島に2018年9月にオープンしたのがここNordisk Village Goto Islands(ノルディスクヴィレッジ ゴトウアイランズ)。デンマークのアウトドアブランド「Nordisk」の本格的なテントが10張設営されているほか、小学校の旧校舎をリノベーションした客室も3室。「大自然のなかのアドベンチャーなホテル」をテーマに、スカンディナビア流の居心地の良いグランピングが体験できます。
食事は自炊が可能なのはもちろんのほか、五島牛を使ったBBQや施設内にあるレストラン「TAOFLAT」を利用することも可能。「TAOFLAT」は地元の人たちが田尾小学校の旧校舎を利用して運営する地元の食材にこだわったレストランで、海に囲まれた地元ならではの食材が楽しめます。
周辺には、世界遺産の潜伏キリシタンのチャペル群のほか、星空観測に適した山岳、ゴルフコース、白砂の天然ビーチなどがあります。
■Nordisk Village Goto Islands(ノルディスクヴィレッジ ゴトウアイランズ)
住所:長崎県五島市富江町田尾1233
電話:0959-86-3900
料金:1万円(スタンダードプラン室料のみ2名利用時の1名)、1万4000円(おすすめプラン1泊2食付 1名)
交通:五島福江空港 送迎車(20分)、福江港、送迎車30分
※掲載情報は2019年4月取材当時のものです。料金は特に注意書きのないものは税・サービス料は別です。
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■THE CHIKURA UMI BASE CAMP(ザ・チクラウミベースキャンプ)
■CIRCUS OUTDOOR TOKYO(サーカスアウトドアトウキョウ)