2022年12月21日

川邉サチコさん・美木ちがやさん母娘に学ぶ

美容家母娘が語る「やっぱりおしゃれは元気をくれる」

自粛期間で体型や姿勢が変化し、いざ外出となると「一体何を着れば?」と悩んでしまう……そんな声をよく耳にします。美容家として活躍しおしゃれにも注目が集まる川邉サチコさん、美木ちがやさん母娘に、コロナ禍で感じたおしゃれの力について伺いました。

川邉サチコさん、美木ちがやさんのプロフィール

川邉サチコ(かわべ・さちこ)
1938(昭和13)年生まれ。国内外のコレクションでヘアメイクとして活躍した後、広告・舞台などに活動の場を広げる。その後サロン運営を経て、現在娘のちがやさんと予約制のトータルビューティーサロン「KAWABE LAB」を開設。雑誌「ハルメク」に連載中の「マダムのつくり方」や著書『カッコよく年をとりなさい』(ハルメク刊)を通じ、女性の総合的な美しさを伝える。

美木ちがや(みき・ちがや)
1963(昭和38)年生まれ。母・川邉サチコさんと一緒に、「KAWABE LAB」を主宰。ヘアメイク、ファッションなどトータルな提案を行い、雑誌や広告などで幅広く活躍している。雑誌「ハルメク」の連載「マダムの作り方」では撮影を担当し多才さを披露。ハルメクWEBではコラム「キレイはこれから。」が好評連載中。

着飾るのは人間の本能。改めて気付いたおしゃれの力

着飾るのは人間の本能。改めて気付いたおしゃれの力
さっと着るだけで、おしゃれ度がUPするジレ&チュニック

「コロナ禍に入って約2年。みなさん、いろいろなストレスを抱えてらっしゃると思います。家にずっとこもっているから体型や姿勢も変わり、おしゃれから遠ざかってしまった……という方も多いのではないでしょうか」と川邉サチコさんは振り返ります。

「コロナ禍が始まって1年くらいたった頃、自粛を続けながらも、毎日ちょっとずつおしゃれに関する投稿をインスタグラムにアップするようにしていました。犬の散歩をするときのコーデとか、マスクをしていても日焼け止めは必須ですよ……とか。そうしたら、けっこう反響があったんです」とちがやさん。

「おしゃれって、本来自分のためにするものだと思っていて、コロナ禍では特に、おしゃれをすることで精神的にすごく助けられました。見ている方にも伝わるようで、インスタのコメントで『元気をもらえました』とか『ちょっとした外出でもおしゃれって大事ですね』という声が多くて、みなさんもおしゃれの力を感じてらっしゃるんだな、と実感しました」(ちがやさん)。

「そうそう。着飾る、ということは人間の本能だと思うんです。でも、それが自粛で押さえられ続けると、気分もふさいでしまう。だからこそ、せっかくなら毎日のおしゃれを、もっと楽しんでほしいですね」(サチコさん)

さあ、おしゃれをしよう!でも何を着る?

さあ、おしゃれをしよう!でも何を着る?

とはいえ、「さあ、おしゃれをしよう」と思っても、「一体何を着れば?」と悩む方も多いはず。「おしゃれって、何も仰々しいもので華やかに着飾るだけじゃない。自分が居心地のよいものを選んで、そこに、今まで着たことがなかったデザインやアイテムにトライすることを加えて、新鮮な気分になれたらいいですね」とサチコさんは提案します。

ちがやさんも「おしゃれをする」といっても、かしこまったよそ行きのワンピースやドレスのような洋服は必要ないと言います。

「普段使いができて、しかも気分が上がるような服がいいと思います。例えば私はロングジレが大好きなんです。羽織るだけでどんな服も見違えるように素敵になるし、ちょっとした寒暖調節もできて実用性もあるんです」(ちがやさん)

「確かにヒラヒラとしたロング丈の洋服は、気分が上がりますよね。芸者さんの羽織は長ければ長いほどいい……なんて言いますが、裾がひるがえることで気分が高揚する効果もあるんですよ。そういうディテールのあるファッションを選ぶのも、おしゃれで元気を出すことにつながりますね」(サチコさん)

マスク生活で鈍感になりがち……おしゃれ感度は上げていこう!

マスク生活で鈍感になりがち……おしゃれ感度は上げていこう!
ハイネックチュニックでおしゃれに

またサチコさんとちがやさんは、マスク生活は人の感性を鈍くさせるのでは、とも指摘します。

「マスクをすると、人から見られているという感覚が薄れて、気持ちが緩んできますよね。外へ出るときの恰好に、気が回らなくなってしまう。近所のスーパーマーケットに行くときなんかも『まあいいか』って、家着のままだったりして。実は案外、近所の人に見られていたりするんですよ」(サチコさん)

「あと、マスクで鼻をふさがれるから匂いも感じにくくて、季節や周囲の変化など、いろんなことに鈍くなっている気がします」(ちがやさん)

とはいえ、マスクをしないと外も歩きづらい昨今。どうすればいいのでしょうか。

「もうマスクもファッションの一部と思って過ごす時代になってきていますよね。そういう新しい時代には、新しいファッションや考え方が生まれてくる。それって、進歩だとも思うんです。日本人は控えめなので『目立っちゃいけない』『大変な時だからおとなしくしていなくちゃ』と考える人も多いですが、こんな時だからこそ、おしゃれの力を使って、自分に自信をつけてほしいと思います」(サチコさん)

撮影=奥村康人(NEWS) スタイリスト=大貫まりこ(モデル) ヘアメイク=渡辺みゆき(モデル) モデル=石井たまよ

 

自分らしく。これからのために。50代からの女性のために厳選商品を紹介。自分らしく。これからのために。50代からの女性のために厳選商品を紹介。「無料」ハルメクが厳選した商品をご紹介する「ハルメク通販カタログ」無料でお申込みいただけます「無料」ハルメクが厳選した商品をご紹介する「ハルメク通販カタログ」無料でお申込みいただけます

■もっと知りたい■

峯積 抄公子
峯積 抄公子

みねづみ・さきこ 2005年入社。高知県出身。「ハルメク おしゃれ」編集部、ファッション部門担当。身長は150cm前後を行ったりきたり。小さい頃から背が低く、整列すると前から2番目までが定位置。裾上げしたデニムの余り布で、ポシェットが作れます。

みんなの コメント
【限定コラボ】職人技が光る!ハルメク×マエノリのセーター誕生秘話

子どもに残すべきはお金?不動産?どちらがお得?

子に遺すべき資産は?

「現金」か「不動産」か…どっちが得?メリット・デメリットは?相続や親族間のトラブルに悩まされないためにしておくべき準備とは

2024.12.12
【PR】「渋滞の文字で……」トイレ事情あるある

突然の我慢できない尿意

実は多くのハルメク世代が悩んでいる「尿トラブル」…中には上手に対策をしている人も!気軽にできる対策って?

2024.12.10
【PR】個人情報の上手な管理・整理術とは

個人情報管理できてる?

銀行口座・保険・クレジットカードなど、「デジタルの情報」をきちんと管理できていますか?煩雑にしていると思わぬ落とし穴が…

2024.12.09
【PR】三井住友銀行アプリにシンプルモードが登場

お金の管理が簡単に!

三井住友銀行アプリに「シンプルモード」が新登場!スマホ操作が苦手な人でも簡単に使える便利機能が満載です!

2024.11.29
認知症セルフチェック

認知症セルフチェック

「もの忘れが増えた」「名前が思い出せない」という症状に心当たりがある方は要注意!それ、「認知機能のレベル低下」が原因かもしれません…

2024.11.22
思わず笑顔になるコミュニケーションロボット「ニコボ」

健気な姿がかわいい!

「思わず笑顔になる」と巷で話題の「永遠の2歳児・ニコボ」!ハルメク世代の2人に、ニコボとの生活にハマる理由をお聞きしました!

2024.11.22
デジタル資産の遺し方

生前親に●●聞き忘れると

老親の契約や登録しているサービス、これらを子が把握していないと将来ムダな出費や面倒なトラブルに発展する可能性が!特に見落としがちなのは…

2024.10.11
【PR】50代からの願いを叶える新しい資金調達術

50代~お金の増やし方

将来を見据えて、50代から「まとまった資金の調達」が重要になります。どんな選択肢があるか、ご存知ですか?

2024.11.20
【PR】たった60日で英語が話せる!3つのコツ

60日で英語が話せる!

英語をマスターするのに「完璧」はいらない!初心者でも60日で英語が話せるようになる、驚きの3つのコツとは?

2024.08.29
認知症のリスクを確認してみませんか?

今なら無料でお試し!

将来、自分の認知機能が低下するリスクがあるか、簡単に予測できるサービスが誕生。今なら無料で先行利用できます!

2024.08.08
【PR】頼れる家族がいない……入院・入居どうする?

おひとり様の備えはOK?

この先「おひとり様」になったら意外な落とし穴がいっぱい…。そんな不安に備える、おひとり様専用お助けサービスが誕生!

2024.07.22
50代から1日1分!脳トレクイズで楽しく脳を活性化

50代から1日1分脳トレ

認知機能を衰えさせないためには、早い時期から「脳を活性化」させることが大切。脳トレ効果がグッとアップするコツって?

2024.12.04