スタイリスト・岡部久仁子さんのファッションチェック
2024.12.222023年06月13日
少ない服で賢くおしゃれに
50代ファッション、初夏のおすすめ5アイテム!
「今までの服が何だか似合わなくなってきて寂しい……」という声を多く耳にします。そこで少ないアイテムでおしゃれに、自然に体型をカバーでき、「あの頃」以上に素敵に着こなせる初夏のファッションアイテムを、スタイリスト・岡部久仁子さんに教わります。
羽織もの:ハリ感と多めのボタンのカーデが決め手。シャキッと見えます
初夏のお出掛けって、ジャケットでは暑苦しいし、堅苦しい。だからといってニットのカーディガンだと普段着っぽくて……。
というときは、ハリがあって前立てがしっかりとした素材のカーディガンを選ぶとシャキッとした印象になります。ハリのある素材であれば、体のラインも拾わないのですっきりほっそり見える効果もあります。
一般的なカーディガンと比較してみた
さらに夏はネックレスはつけたくないという人も多いと思います。ボタンが多めについているカーディガンは、ボタンがアクセサリー代わりになってくれるので、ネックレスなしでも華やかに見えます。
コーディネートのポイントは、中に着るインナーの色と濃淡をつけて、縦のラインを作ること。すっきり見えのコツです。さらにすっきり見せたいときは、手首が出る袖丈の短いものを選ぶのがポイントですね。
Tシャツ:ボックスシルエットと短め丈で無理なく体型カバー
Tシャツは、体型の変化とともに似合わなくなりがちなアイテム。街で素敵に着こなしている人を見ると、憧れますよね。どうにか素敵に着られないか、あの人と私、何が違うの……といろいろ考えてしまいがち。
でも「シルエット」と「素材」選びを間違えなければ、素敵なTシャツスタイルが楽しめます! 50代からの女性が選ぶべきは「ボックスシルエット」です。なぜなら、自然と体のラインをカモフラージュすることができちゃうからです。
丈も重要で、お腹にそっとかかるくらいの短めの丈がおすすめです。長過ぎたり、短か過ぎると老けて見え、無理している感じが出てしまいます。
シンプルな白Tシャツで比較してみた
その他、ハリがあり、透けにくく、着心地がいいことも重要ですね。体のラインを拾わないサイズ選びがポイントです。こうして選んだシンプルなTシャツは、合わせるものによって表情が変わるので、デイリーだけでなくお出掛け着としても着られます。
スカート:下半身すっきり! 広がり過ぎないストレート
カジュアルスタイルを簡単に完成させるのは、やっぱり「デニム」。大人のデニムとして選んでほしいのはスカートです。デニムスカートは、柔らかい素材と広がり過ぎないシルエットを選んでください。下半身がコンパクトですっきり細身に見えます。細かいところにもこだわって、濃いめのインディゴブルーに白ステッチが入っているデザインだと、若々しい印象にもなります。
さらに深過ぎないスリットのものを選んでください。ハルメク世代はセクシー過ぎず、歩いたり座ったりしたときの露出の心配がないものをはきましょう。そして長めの丈を選ぶとイマドキで新鮮ですし、短いTシャツとも相性が抜群です。
タイトなデニムスカートと比較してみた
暑くなったら:二の腕が隠れるノースリーブも試してみて
気候が暑くなってきても、体型が気になるから羽織りものを着ている方は多いのではないでしょうか。そんな我慢はもうやめましょう!
この場合は、脇にマチが入っていて体を包み込むような、立体的にデザインされているノースリーブを選んでください。これであれば、どこから見ても体のラインや二の腕はカバーされますので、羽織りものを脱いだときも体型を気にする必要がありませんよ。
一般的なノースリーブと比較してみた
また、シンプルでドレープがきれいなノースリーブは、一枚でもサマになるアイテムです。前後の丈も同じものだとパンツでもスカートでも合わせやすいので、スタイリングの幅が広がりますよ。
足元:カジュアルなスニーカーでまとめれば完璧なバランスに
洋服はおしゃれになっても足元がイマイチ……という方をよく見掛けます。洋服はカジュアルなのに、エレガンス過ぎるパンプスでミスマッチだったり、ラクさを追求しすぎたコンフォートシューズもちょっと残念な感じになってしまいます。
カジュアルスタイルの足元に迷ったら「スニーカー」を選んでください。とはいっても、どんなスニーカーを選んでいいかわからないという方も多いと思います。まずは配色などのない「シンプル」なものを選んでください。スカートでもパンツでもカジュアルスタイルをまとめてくれて、大活躍間違いなしですよ!
■教えてくれた人
岡部久仁子(おかべ・くにこ)さん
大人の女性の美しさを引き出すのが使命というハルメク世代のスタイリスト。50代からの女性誌「ハルメク」で大人気!ファッションセミナーの講師などでも活躍。
取材・文=関口一美(ハルメクおしゃれ編集部) 撮影=中西裕人
■もっと知りたい■
- 新しい日常だからこそ「少ない服で賢くおしゃれ」
- 50代のラクおしゃれを叶えるのは「セットアップ」
- 50代からの似合う服は、3色ファッションが決め手!
- 「見た目マイナス5歳」になる白Tシャツの素敵な着方
- 失敗しないパンツ選び&50代ファッションのコツ
- 「脱・ジャストサイズ」で体形をキレイに見せる!
- 【動画】スカーフを活用!三角折りアフガン巻き