先輩&プロに学ぶ お金の新常識#2
50代のうちから知っておきたい年金関連4つのお金用語&ニュース
50代のうちから知っておきたい年金関連4つのお金用語&ニュース
公開日:2026年04月10日
教えてくれた人:山田静江(やまだ・しずえ)さん
ファイナンシャル・プランナー、終活アドバイザー、NPO法人ら・し・さ正会員。医療・介護など人生後半期の課題を得意とする。
【年金制度改正法】
現在と将来の受給者双方の老後の安定を図るための措置です。
ライフスタイルや家族構成が多様化する中、働き方や男女間の不公平感を減らすため、在職老齢年金制度の見直し、遺族年金の見直し、基礎年金の給付水準の底上げなどを考慮して2025年6月13日に成立した法律です。
【在職老齢年金制度の見直し】
一定収入がある高齢者の年金をカットする基準額が51万円から65万円に引き上げられます。
70歳未満で年金をもらいながら働いている人は、賃金月と厚生年金等の合計月額が51万円(2025年度)を超えた額の半額の年金が減額されますが、26年4月からは65万円に引き上げられます。基礎年金は減額されません。
【基礎年金の給付水準の底上げ】
正規雇用されなかった若い世代の年金額が減ることへの対策です。
若い世代の基礎年金額の減り幅を小さくするため、厚生年金の積立額を基礎年金に回す措置です。基礎年金と厚生年金の両方を受け取っている高齢者世代は、ほぼ減ることはないので心配いりません。正式決定は2029年の予定。
【遺族厚生年金の見直し】
遺族厚生年金の見直しは、2028年に40歳以上の妻には影響ありません。
遺族厚生年金の受給条件の男女差は2028年以降に撤廃されます。60歳未満の死別では原則5年間の受給になり、改悪のように見られがちですが、65歳以降の年金額が増える場合もあり、現在40歳以上の妻に影響はありません。
次回は知っておくと得をする公的制度やサービスについて解説します。
取材・文=原田浩二(ハルメク編集部)、イラストレーション=タカヤユリエ
※この記事は、雑誌「ハルメク」2025年9月号を再編集しています。




