簡単!50代からのお手軽投資生活のススメ#12
ガーン!株価が下落した!優待株購入後の心得
ガーン!株価が下落した!優待株購入後の心得
更新日:2024年03月15日
公開日:2024年02月26日
教えてくれたのは……五十嵐修平(いがらし・しゅうへい)さん

IFA法人バリューアドバイザーズ代表取締役社長。2013年に資産運用コンサルティングを専門とする会社を設立。海外視察の際に欧米の手法に感銘を受け、独自のコンサルティング手法を考案。IFA(独立系ファイナンシャ ルアドバイザー)として、お客様目線で価値ある提案を常に心掛けている。著書に『55歳からでも失敗しない投資のルール』(クロスメディア・パブリッシング刊)。
ガーン!買った優待株の価格が下がってしまった!

筆者が選んだライオンの株価は購入直後に上昇し、気分良く優待生活のスタートを切ったのですが、11月に四半期決算が発表されると値下がりしてしまいました。
株購入の際にもっと企業情報をチェックすればよかったのか、決算の発表まで待てばよかったのか……? 後から後から出てくる疑問。そこで、どうするのが正解だったのか、五十嵐さんに聞いてみたところ、「優待を楽しむのなら株価は見ない方がいいですよ」とのこと。そもそも優待株投資には多少のことでは動じない「スルー力」が大切なのだそうです。
では優待株購入後はどんな心持ちでいるといいのでしょうか?
大切なのは 「スルー力」!優待株購入後の心得3か条

心得1:株価よりも「優待の内容」が大事!基本に立ち返る
「株主優待を楽しむのがそもそもの優待株の目的です。銘柄選びの際も、企業の業績や成長性ではなく、いかに優待が自分にとって魅力的かを考えたはず。その次に重要なのが、その企業が安定的に優待を出せるかどうかの判断でした。
その基本に立ち返り、優待株を購入した後、株価の変化やそれに伴う売り時を意識しなくていいです。優待株を手放すのは優待に飽きたとき、くらい緩やかな気持ちで保有し続けましょう」
心得2 :「買ったらほったらかし」でOK!株価は見ない
「優待株の場合、株価は一切見ず、ほったらかしにするくらいが精神衛生的にもちょうどいいと思います。ただし1年に1度、本決算の際に株主宛に企業から届くIR情報(経営状況や業績などをまとめたもの)は、優待廃止や上場廃止のリスクに備え、軽く目を通しておくといいですね」
心得3: 値下がりしたら優待品に心を向ける

「優待株は短期間で売買するよりも、10年以上保有して、長期間にわたって優待をもらい続ける方がお得になることが多いです。現時点で株価の下落を知ったとしても、すぐに株を売るわけではないので気にする必要はありません。定期的に優待品が届くことを思えばそう焦らずに済むのではないでしょうか。
なお株の値動きに振り回されないためにも、自分にとって魅力的な優待を選ぶことが大切。例えばクオカードよりも自分好みの自社製品、自社サービスのほうがもらえる喜びは大きく、無理なく長期保有できるのでおすすめです」
大切なのは 「スルー力」!優待株購入後の心得3か条

購入後の心得に加えて、リスクや心の安定を保つためにも日頃から分散投資が大切と五十嵐さんは言います。
「1つの銘柄に集中投資すると、その銘柄が大きく値下がりした場合の費用的、メンタル的ダメージは大。リスクを抑えるためにも、優待株は1つに絞らず分散していろいろな銘柄を持つようにしましょう。
30万円の予算であれば、30万円の株を買うよりも10万円台の銘柄を3つ程持つといった具合です」
売らないうちは得もなければ損もなし
今回の話を聞いて、優待株は不動産のようだと感じました。我が家の土地の値段も上下しますが、引っ越しの予定はないのでさして影響はないわけです。売らなきゃプラマイゼロ! ライオンの優待が届く3月を楽しみに、もう株価は見ないことに……。いや、見てしまいますが、小さいことは気にせず、少しずつ優待株を増やしていこうと思います。
※掲載の株価情報は2023年11月時点のものです。投資に関する決定はご自身の判断と責任のもとに行っていただきますよう、お願いいたします。
取材・文:中澤夕美恵 構成・編集:ハルメク365編集部
■もっと知りたい■
ライタープロフィール

中澤夕美恵(なかざわ・ゆみえ)
1973年生まれ。育児、教育、健康系を中心に取材・執筆、ライトノベルなどの編集を手がけるフリーライター。投資経験はほったらかしのiDeCoを少々。老後に向けて優待株生活を夢見る。




