クローゼットがパンパン&衣替えが面倒…を卒業

【体験談】服が捨てられないズボラ50代のハンガー収納40本ルール

【体験談】服が捨てられないズボラ50代のハンガー収納40本ルール

更新日:2025年10月29日

公開日:2025年10月15日

【体験談】服が捨てられないズボラ50代のハンガー収納40本ルール

服が捨てられずクローゼットはパンパンなのに「着たい服がない」──50代女性が衣類収納のあるある悩みを、ハンガー収納で解決。衣替え不要・朝の時短・浪費防止まで叶った体験談を紹介します。

日々の洗濯~たたむも衣替えの手間も正直、しんどい

keikyoto / PIXTA

クローゼットは服でいっぱいなのに着る服がない──そして服が捨てられない。これ、女性あるあるじゃないでしょうか。

私も長年この悩みに振り回されてきましたが、収納方法を「全部ハンガーにかける」に変えただけで暮らしが驚くほどラクになりました。

朝の服選びは短時間で終わり、衣替えの重労働からも解放。さらに無駄な買い物も減って気持ちまで軽くなったのです。ズボラで片付け嫌いの私がここまで変われたのは、驚くほどシンプルな“ハンガー収納”のおかげでした。

服はあるのに、毎朝、着たい服が見当たらない問題 

SoutaBank / PIXTA

この方法に出合うまでは、クローゼットは常にパンパン。

服があちこちに押し込まれているので、いざ出勤前になると「着たい服がない」「あったけどしわが……」とパニック状態に。探しているうちに床は服で散乱し、朝からイライラ。

掃除や片付けは苦手で、最小限にしたいタイプ。特に衣替えは腰にくるので、ヘルニア持ちの私にとっては避けたい季節行事でした。

40代後半からは時間の余裕も体力もなくなり、週末になると取り込んだ洗濯物が畳まれないままソファに積み上がり、アイロンがけに追われる始末。

ではクローゼットに入っているのは? 今は着ない「思い入れのある服」たち。若い頃に奮発して買ったブランドのスカート、母から譲り受けたワンピース、一目惚れした刺繍ブラウス。「痩せたら着られるかも」と取っておいたパンツ……。結局どれも着ないまま場所を取り続け、服は増えるばかりでした。

ズボラな性格と体力不足、そして昭和世代の“もったいない精神”が合わさり、クローゼットの片付けはここ最近のストレスの源でした。

ズボラな私でもできるかも?ハンガーに「かけるだけ収納」 

keyphoto / PIXTA

そんなとき、週末の美容室で見た雑誌で紹介されていたのが「ハンガー収納」でした。

ルールは3つだけ。

  1. 服はすべてハンガーにかける
  2. ハンガーの本数を決めて増やさない(私は40本)
  3. 物干し用とクローゼット用を兼用する

「畳むのが面倒」「衣替えが面倒」「アイロンが面倒」──このズボラ主婦の三大面倒をこれなら解決してくれるはず!そう思い、美容室の帰り道にすぐに無印良品でハンガーを40本購入していました。

帰宅して、気持ちがホットなうちに即実践!まずはクローゼット内のバラバラなハンガーを処分して、無印のハンガーをセット。見た目がすっきり整い、やる気がアップ。

我が家では、下着やタオル類以外はすべてこの40本のハンガーにかける収納にしていくことに。ハンガーにかかっていた服、収納ケースに押し込められていた服を全部出して、40着に絞っていきます。

ただし、コート類や喪服、フォーマルドレスは別扱いに。カバー付きのハンガーにしまって、ほこりがかからないようにして隅に寄せるようにしました。また、厚手のニットのトップスも一旦は衣装ケースに保留。

即売る袋と未練箱で“捨てられない”を突破!

hellohello / PIXTA

最大の課題は「捨てられない服」から残す服を絞ることでした。思い入れやもったいなさが頭をよぎり、傷みなどがない服をただゴミにして「捨てる」とはなかなか割り切れません。

そこで編み出したのが二段階の仕分け。

即売る袋
迷わず不要と判断できた服を入れてリサイクルショップへ直行。セカンドストリートに10着持ち込むと査定は140円(笑)。金額はショックでも「持ち帰るのも面倒」とそのまま売却。爽快感の方が大きく残りました。

未練箱
どうしても手放せない服は段ボール箱にまとめ、ワンシーズンだけ保管。結局着なければ「必要なかった」と納得して処分。

傷みがひどい衣類だってゴミにはしません。細かく刻んで、雑巾に。キッチンの吹き掃除に使ってそのまま捨てれば、布巾の洗濯ものが減って一石二鳥。

この仕組みのおかげで、捨てられない私でも無理なく服を減らせました。

Before→After:ハンガー収納がもたらした変化

Kostikova Natalia / PIXTA

そうして、2週間ほどかけて服の仕分けをし、ある程度、服を手放して、よく切る一軍の服から順にハンガーにかけていくと、驚くほどスッキリ、そして手間も時間もかける必要がなくなっていったのです。

片付け前のクローゼットは、服が押し合いへし合いして崩れ落ち、ハンガーも色も形もバラバラ。開けるたびにため息……。

今は40本のハンガーに整然と服が並び、余白がある空間に。「探し回る→一覧で見える」「崩れる→整う」。この対比が暮らしのストレスを一気に減らしました。

変化1:朝の服選びが時短になった
服が一覧できるので探し回る必要がなくなり、数分の短縮で支度がスムーズに。組み合わせを考えやすく、手持ちの服での着回しコーデが増えました。

変化2:畳む・アイロンの手間が激減
洗濯物は取り込んでそのままクローゼットへ。シワもつきにくく、アイロンの回数が減りました。家事の負担が減り、疲れも軽くなりました。

変化3:コスパ意識が芽生えた
「10着で140円」の査定で、服にお金をかけすぎていたと気付きました。衝動買いを控えるようになり、浪費が減少。結果的に生活のコスパも改善しました。

今も継続中。冬の衣替えで生まれた悩みは?

mama_mia / PIXTA

この収納にトライしたのが春先。もうすぐ本格的な秋冬シーズンに入りますが、一年中の服が40本のハンガーに収められているため、今後は衣装ケースを出し入れする腰の負担が消え、体にも優しい仕組みになりました。

ただし、課題も残ります。ハンガーにかけるのは便利な反面、冬のニットやつるつる素材は滑り落ちやすいのです。滑り止め付きハンガーも試しましたが、種類を増やすと服も増えそうで悩ましいところ。

また、柔らかいニットはハンガーにかけると肩が出っ張って形崩れすることも。タオルを巻いたり二つ折りにかけたりと工夫していますが、まだ模索中。同じ悩みを持つ人も多いはず。もしおすすめの方法があれば知りたいくらいです。

クローゼットが軽くなると心も軽くなる 

Graphs / PIXTA

ハンガー収納を始めて1年。服は自然と50着前後に減り、衣装ケース3段分を手放せました。余白のあるクローゼットは、見るたびに心まで軽くなります。

「服を減らさなきゃ」と思い詰めるのではなく、「ハンガーにかけられる分だけ」とルールを決めるのみ。自然と取捨選択でき、朝の時短、衣替え不要、浪費防止へとつながりました。

片付け嫌いの私でも続けられる仕組みに出合えたのは大きな発見です。まだまだ改善の余地はありそうですが、次は本棚や食器棚にも応用して、暮らし全体をもっと軽やかにしていきたいと思います。

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

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