50代からの女性のための人生相談・109

人生相談:イライラせず夫婦楽しく年を取りたい…

人生相談:イライラせず夫婦楽しく年を取りたい…

更新日:2023年06月02日

公開日:2022年12月24日

人生相談:イライラせず夫婦楽しく年を取りたい…

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は66歳女性の「お互いに老化が進んできています。今後も気持ちよくコミュニケーションを続けるための、心構えと対策を知りたいです」というお悩みに、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

岡野あつこ
監修者
岡野あつこ
監修者 岡野あつこ 夫婦問題研究家

66歳女性の「老後の良好な夫婦関係の準備」についてのお悩み

私は67歳、夫は72歳です。

お互いに、そろそろもの忘れが始まりポカをすることが多くなってきたり、耳も遠くなってきたりし始めました。虫の居所が悪いと、そのことでイライラしてしまうこともあるのですが、きっとお互い様。

これからお互いに年を取って、ますますもの忘れや耳の聞こえが悪くなると思います。

最後まで楽しく、気持ちよくコミュニケーションが取れるように、今からできる準備や心構え、対応策などを教えてください。

(66歳女性・こしあんさん)

岡野さんの回答:自分が老いていくことを認め、一つずつ準備を

岡野さんの回答:自分が老いていくことを認め、生き方の計画を

 夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。

今は長生きする時代になって、67歳と72歳はまだまだ元気に楽しく暮らしている方が多い時代です。

人は誰でも老いるものですが、もの忘れや耳の聞こえなどを「年のせい」と納得できているのであればいいけれど、そのせいで将来や健康が不安になったり、消極的になってしまうことはいいことではありません。

こしあんさんが言うように、耳が遠くなってくることも年齢を重ねれば、その症状は現れてくるのが一般的です。

しかし、補聴器を付けずにいる方が多いのも事実です。そのせいで、周りの人は何度も同じことを伝えなければいけなかったり、大きな声で話さなければいけなかったり……煩わしい思いをさせてしまうことになります。

老後、お互いに気持ちのいいコミュニケーションを取るためには、早いうちから補聴器のことを調べたり、評判を聞いて準備をしておくことが重要です。耳が遠くなってしまったときに、すぐ対策できるように準備しておくのです。そうすることで、夫婦が楽しく年を取っていくことができます。

岡野さんの回答:自分が老いていくことを認め、生き方の計画を

また「年を取ると頑固になる」「怒りっぽくなる」という方も多いです。

これを“老いのバロメーター”ととらえ、気を付ける意識を持ったり、認知症にならないための早めの準備に入ったりすることも大切です。「自分は何も変わっていない」「老いなんて先の先、もっとがんばれる」と思ってると、周囲とのコミュニケーションもうまくいかなくなってしまいます。

こうした「自分たちの老い」を認め、準備をまだ元気なうちに進めておくことが、最後まで気持ちよくコミュニケーションを続けるためには重要です。

もちろん「自分が老いていっていることをすべて認めろ」と言ってるのではありません。私自身もなかなか事実を受け止められませんでしたから、自分の老いを認めたくない気持ちはよくわかります。

自分らしい生き方・暮らし方を考える

自分らしい生き方・暮らし方を考える

年を取ってくると、もの忘れが増えてポカをする、耳も遠くなる、虫の居所が悪いとイライラする……など、当たり前と受け入れてしまった方が、これからの人生が楽になります。

「来る時がやってきたね、そろそろ年齢のことを考えて気を付けなくちゃ」とお互いに思うことで、健康面やこれからの生き方の対策をすることができます。

逆にポカをしないでできたことは「あら私たちまだまだいけるじゃない、やれるじゃない、若いじゃない」というように、自分たちを勇気付けることができます。

人は遅かれ早かれ年を取っていくものですから、人と比べることなく自分の生き方や暮らし方を早くから計画を立てることが大切です。

良寛和尚(りょうかんおしょう)が「散る桜 残る桜も 散る桜」とうたったように、桜の花が春咲いて、早く散る桜もあれば遅く散る桜もある。

そう考えると人も夫婦も、年老いていくからこそ「受け入れることの準備」「できた自己への承認と称賛」「できることへの挑戦」が大事になるのです。

喜びや自信を持てる会話と思い出話でコミュニケーション

思い出のエピソード記憶で盛り上がることも大切

夫婦二人で「これから年を取っていくと、こんなことが起こるよね」「私たち、それを受け入れて、楽しんでいきましょうよ」というような話を話題にしてみるのはいかがでしょうか。

そしてできること、やってみたいことへの挑戦を少しでも増やしてみること、その結果をお互いにフィードバックし合い、喜びや自信につなげましょう。

人生最後まで楽しく気持ちよくコミュニケーションが取れるようにしたい!と思う気持ちを持つことが何より大切です。

さらに、お互いのこれまでの人生や昔を懐かしみ、思い出を語るというのも欠かせません。思い出のエピソード記憶というのはどんなに年を取っても忘れないものです。記憶をよみがえらせて楽しくコミュニケーションをしてみてはいかがでしょうか。

こしあんさんのご夫婦がこれからも元気に若々しく、お互いを支え合い思いやりながら、楽しくコミュニケーションを取って、幸せに過ごせることを願っています。

回答者プロフィール:岡野あつこさん

岡野あつこさん

おかの・あつこ 夫婦問題研究家。離婚診断士(R)。NPO日本家族問題相談連盟理事長。
自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。30年間で3万5000件以上の相談を受け、その成功事例ノウハウを数多く持つ。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)がある。

離婚相談救急隊運営
・「離婚診断士(R)養成オンライン講座」開講
・YouTube「岡野あつこチャンネル
・オーディオラジオAuDee「全てはパートナーシップで決まる」


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HALMEK up編集部
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