50代からの女性のための人生相談・91

人生相談:両親が認知症。これからの介護どうしたら…

人生相談:両親が認知症。これからの介護どうしたら…

更新日:2022年11月05日

公開日:2022年08月23日

人生相談:両親が認知症。これからの介護どうしたら…

読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。53歳女性の「認知症の症状が出始めた両親。これからも1人で面倒をみるのは大変。どうしたらいい?」というお悩みに、介護・暮らしジャーナリスト、太田差惠子さんが回答します。

太田差惠子
監修者
太田差惠子
監修者 太田差惠子 介護・暮らしのジャーナリスト

53歳女性の「両親が認知症に…今後の介護はどうしたらいい?」というお悩み

主人(57歳)と子ども(25歳)の3人家族です。

別居中の両親(78歳と77歳)は二人とも認知症の症状が出てきて、私1人で面倒をみています。両親を施設に入れる余裕もありません。
 
今の家族との時間や、自分の仕事や趣味の時間なども確保したいです。

どのようにしたらいいか、教えてください。

(プー 53歳女性)

太田さんの回答:まずは専門医を受診!その後、施設も検討を

01_まずは専門医を受診!その後施設も検討を

 両親共に認知症の症状が出てきたとのこと。心配ですね。これから、どう支えていけばいいか不安なこととお察しします。

「症状が出てきた」とのこと、まだ専門医に診てもらっていないのかもしれません。なるべく早く、認知症の専門医を受診することをおすすめします。

認知症だと思っていたら、他の病気だった!とか、薬の飲み合わせの問題だった……というケースもあります。専門医の所在が分からなければ、かかりつけ医に相談して紹介してもらいましょう。

認知症だとしても、早期に治療を開始することで、症状の進行がゆるやかになり長期に渡って親だけの生活が可能になった、という声をよく聞きます。

それにしても、今後もプーさん1人でご両親の介護を行うことは困難です。共倒れしてしまいます。

02_まずは専門医を受診!その後施設も検討を

まずは、地域包括支援センターに相談し、介護保険の申請をしましょう。さまざまなサービスを利用して、ご両親の生活を応援できる環境を整える必要があります。

親の介護費用は原則親のお金で!症状が進む前に準備を

03_親の介護費用は原則親のお金で!症状が進む前に準備を

「両親を施設に入れる余裕もありません」とのこと、当然です。親2人を入居させられるほどゆとりのある子どもは、滅多にいません。

「親の介護費用は、親のお金で」が原則です。そのためにも、ご両親の資産状況を把握しておきたいものです。年金額や預貯金がどの程度あるかを知り、その範囲で介護を行います。

認知症が進行すれば、本人名義の資産を、本人が管理することは難しくなるでしょう。かといって、準備がないとプーさんでもご両親の口座からお金を引き出すのは容易ではありません。

プーさんが引き出せるように、キャッシュカードの暗証番号を聞いておくことも一案です。金融機関によっては、名義人以外でも口座の管理ができるように代理人指定ができたり、2枚目のキャッシュカード「代理人カード」を作成できたりするところもあります。

まずは在宅サービスをトコトン利用

04_資金が足りない場合は、在宅サービスをトコトン利用

ご両親の資産を確認してみたら、年金も蓄えも少ないことが判明するかもしれません。そんなケースでも、特別養護老人ホーム(特養)であれば、費用は大幅に軽減されます。

在宅でのサービスをトコトン利用して、要介護度が上がり、在宅が難しくなった段階で特養に入居というのが多いパターンです。

どうか抱え込まず自分の人生も大切にしてください。医療や介護のプロに相談しながらご両親の生活を支えていきましょう。

回答者プロフィール:太田差惠子さん

回答者プロフィール:太田差惠子さん(介護・暮らしジャーナリスト)

おおた・さえこ 介護・暮らしジャーナリスト、NPO法人パオッコ理事長、AFP(日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定)。京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「介護とお金」 等の視点でさまざまなメディアを通して情報を発信する。著書に『親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと』(翔泳社)など多数。最新刊は『子どもに迷惑をかけない・かけられない!60代からの介護・お金・暮らし』(翔泳社)。


50代からの人生相談一覧を読む

専門家に相談したい質問を募集中です!

連載「50代からの女性のための人生相談」では、専門家の方に相談したい内容を募集中です。下記応募フォームに、人間関係や老後の生き方、お金や介護、恋愛についてなど、相談したい内容を書いてお送りください。

応募はこちら

HALMEK up編集部
HALMEK up編集部

「今日も明日も、楽しみになる」大人女性がそんな毎日を過ごせるように、役立つ情報を記事・動画・イベントでお届けします。