瀬戸内寂聴さん最晩年の日々――秘書・瀬尾まなほさん
2024.01.042024年01月04日
家族関係、病気…心のモヤモヤが消える!
瀬戸内寂聴の人生相談2「未婚の娘の将来が心配」
新しい女性の生き方を描き人気を集めた作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(2021年逝去)。生前の瀬戸内寂聴さんに、人生後半に待ち受ける悩みにどう向き合えばいいのか?をお聞きしました。今回は「36歳の娘が働いてばかりで結婚しない」というお悩みです。
瀬戸内寂聴
せとうち・じゃくちょう 1922(大正11)年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞受賞。73年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞受賞。98年『源氏物語』現代語訳を完訳。『釈迦』『死に支度』『わかれ』など著書多数。2021年11月9日逝去、享年99。
相談:仕事ばかりの娘の将来が心配。早く結婚してほしいです
私の一番の悩みは、36歳の一人娘が未婚なことです。東京で好きな仕事をがんばっている姿を頼もしくも思いますが、やはり、孫を持つことができない、次につながらないという寂しさがあります。
先日、上京した際に娘に会ったら「結婚のことは諦めてほしい」と言われ、落ち込みました。結婚できない娘は幸せになれないのではないかと、将来も心配です。(60歳・兵庫県)