
50代から「英語の学び直し」♪
「英会話ができるようになりたい」と、50代から英語を学び直す方が増えています!スキマ時間で簡単に英語学習ができるおすすめの方法は?
公開日:2025年04月02日
50代、老いを自覚し始める前に習慣にしておくこと
人生の折り返しとなる50代は、老いへの不安を意識し始める「プレ老い」世代。「必要以上に恐れることはありません」と、体と言葉の専門家・齋藤 孝さん。『60代からの知力の保ち方』から一部抜粋し、後半戦の人生を豊かにする3つのコツを解説します。
さいとう・たかし 1960年、静岡市生まれ。東京大学法学部卒。明治大学文学部教授に。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『声に出して読みたい日本語』(草思社)で毎日出版文化賞特別賞(2002年)受賞。同作はシリーズ260万部のベストセラーになり、日本語ブームをつくった。最新刊に『60代からの知力の保ち方』(KADOKAWA刊)がある。
人生後半への折り返し地点に立つ50代は、いわばプレ老い世代。この世代に必要なのは「知力」です。
知力が衰えなければ、自信と尊厳を保つことができます。
知力の鍛え方にはコツがありますが、まず知力向上のために必要なのが「好奇心」という刺激。そして、頭の中にインプットされた情報を「言葉や行動でアウトプットする」こと。
これらを日々の習慣にすることで知力をアップし、保ち続けることができるはずです。
また、会社に勤めている方は、定年に向かい年齢が進むにしたがって、不安が大きくなるケースが多いと思います。しかし不安との闘いはメンタルを消耗します。恐怖は具体的な何かが怖いという感情ですが、不安は恐怖と違って、漠然としています。
基本となるのは、「自分と折り合いをつける」ことです。若いうちは自分に無限の可能性も感じますし、社会の行き先も不透明ですから、折り合いをつけることは難しいでしょう。
しかし50歳になれば、世の中がどういうものかわからない方は、少ないはず。自分の能力や状態と社会をすり合わせ、折り合いをつけてきたはずです。それが成熟ということですから、同じすり合わせが、定年という事態を前にしてもできないわけはありません。
定年も加齢も、恐るるに足らずなのです。
ここからはさらに、「老いの不安」を払う3つのコツをご説明しましょう。
そうは言っても、髪の毛が抜け、シワやシミが目立ってくると、加齢の事実をつきつけられますから、誰しも気持ちのいいものではありません。
しかし40代ならまだしも、50歳を超えると、自らの状態を客観視し受け入れる能力も培われているはずです。小学生時代から営々と続いたモテ競争や見た目のコンプレックスから解放されるのは、非常に喜ばしいことです。
ただ、他者の目を意識し過ぎたアンチエイジングはいささか疲れますが、一方で見た目をまったく気にしなくなると、老いも進みます。
以前、寝たきりの女性に化粧をする介護の現場をリポートした番組を見ました。生きる気力を失っているその女性が、お化粧してもらうことでちょっと起き上がれるようになったんです。張り合いがもてたというか、お化粧することによって他者に向き合う気持ちが よみがえったのだと思います。
不安の侵蝕は、二方向からやってきます。
一つは「後悔」。あの時こうすればよかった、あの時こうしなかったから今こんな目に遭っていると、今更どうしようもないことを繰り返し思い出すことは、現在をむしばみます。食い止めるには、精神の技術が必要です。
手始めに、後悔を形あるものと仮定して、目の前の机の上に出してみる。そして、「そんなのどっちでもいい!」と両手でバーンと払ってみてください。
この動作には、一種のお祓いのような効果が秘められています。後悔を抱え続けても仕方ないということは、たいてい当事者もわかっているものです。
手で一気に払う動作とともに、自分に入りこんでくる後悔を捨てる。魔とか邪と同じように、心の持ちようの切り替えに、払う所作が意外と役立つのです。
やがて同じ記憶が、後悔から思い出に変わり、自分からそこに穏やかに浸れるようになっていけば、お祓いの成功です。
また、私は愚痴を吐き出すことは、精神衛生上、大変大事だと考えています。状況と関係なくポジティブな顔だけをしている人は怖いですし、いつもポジティブな顔をしていなければいけない社会というのは相当きつい。
愚痴には、凝り固まった思考をほぐす効能がありますし、うまく気持ちをほぐしてくれる人としゃべれば、気持ちの整理がつくものです。毒は、内側に溜ためるよりも吐き出した方がはるかによいのです。
ただし、どんな場合でも長々話すと繰り返しになるだけですから、適度な時間を心掛け、切り替えのタイミングを意識する。それだけでも心の状態は整理されていきます。
もう一つ心をむしばむのは、「将来」への不安です。
定年が近づいてきて、あと何年だなと一抹の寂しさを感じるのは、後悔とは違います。「寂しさ」という感情は本来はしみじみした情感であり、心をむしばむものではなく、変化への正常な反応なのです。
この気持ちをきっかけに、新たな関係性を結んでいくプロセスの一部だと考えましょう。
人生が100年となってゆくと、私たちを支えるのは組織を離れたところにある人間関係です。すでに身近に麻雀仲間とかゴルフ仲間、カラオケ仲間がいれば、それだけでも幸いです。
会社を離れた人間関係を考えたとき、一番の近道は、昔の関係性を掘り起こすことです。学生時代の友達とは何十年会っていなくとも、驚くほど距離を感じないものです。出会いは、古ければ古いほど、通じ合うところがります。
還暦というのはとてもいい年頃で、誰が勉強できたかとか、誰が地位やお金を得たか、社会的能力に優れていたかなどといった世間的な尺度が一度、無意味化するタイミングです。フラットな関係が生まれるチャンスですから、そこにマウントを持ち込まない自制心があれば、きっと新しい関係が生まれるはずです。
次回は、「50代の話し方改革!上品で知的に魅せる会話術」をご紹介します。
※本記事は、書籍『60代からの知力の保ち方』(KADOKAWA刊)より一部抜粋して構成しています。
■斎藤孝さん「50代から始める知力磨き」シリーズを読む■
#1:「老いの不安」から心を軽くする3つのコツ
#2:50代の話し方改革!上品で知的に魅せる会話術
#3:知的な脳を育てる!とっておきの読書法
『60代からの知力の保ち方』(KADOKAWA刊)
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アイデンティティが揺らぐ60代こそ、脳、心、身体を連動させて、知力を伸ばす。身体と言葉の専門家が、50代のうちに始めておくべき知性を育む日々の習慣、後半生からの知力の保ち方をやさしく解説した一冊。
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