腰痛持ちの50歳主婦→踊る美尻ヨガ講師に。おもろく笑って同世代を元気づけたい
2024.12.222024年12月17日
004:木下紫乃さん(55歳)
スナックママが55歳で社会福祉士の資格を取得!好奇心が大人になっても成長する秘訣
50代から新しい一歩を踏み出して、第二の人生を歩み始めた人たちを追う「わたしリスタート」。昼スナック「ひきだし」を営み、ミドル世代のキャリア支援のプロでもある紫乃ママこと木下紫乃さんの、軽やかにチャレンジするコツとは?
木下紫乃さんのリスタート・ストーリー
東京・赤坂で、週に一度開催される昼スナック「スナックひきだし」のママとして、多くのミドルシニア世代のよりどころになっている木下紫乃さん。
慶應義塾大学卒業後に入社したリクルートを筆頭に、これまで5回の転職を経て、47歳で大学院を修了し、2016年にミドルシニア世代のキャリア再構築を支援する会社「ヒキダシ」を設立。企業などでキャリアコーチングをするかたわら、週に一度スナックに立ち続けている。
『昼スナックママが教える 45歳からの「やりたくないこと」をやめる勇気』、『「会社を辞めて幸せな人」が辞める前に考えていること』など著書も話題に。
また、プライベートでは2度の結婚・離婚の後、“3度目の正直婚”。さらに、55歳で社会福祉士の資格を取得するなど、チャレンジの連続で人生を紆余曲折しながら進む木下さんに輝きの秘訣を聞いた。
会社員を離脱したい……試行錯誤を繰り返して
――50代に限らず、若い頃からたくさんのチャレンジをしていますが、きっかけは?
そこまで大志を持って、とかではないんです……。
起業まで転職を5回繰り返したのは、意識高くチャレンジしたいとか、キャリアの軸があって目指すものがあったわけではなくて、ただ生き方を変えたかったから。
社会人の出発点になったリクルートでは7年ほど働きましたが、体を壊して辞めることに。でも、食べていかないといけないですから、その後は友人の紹介で、未経験の仕事でも挑戦し、一度目の結婚で駐妻になって海外移住して、出戻ってまた日本で仕事を探して……。
面白そうだからと飛び込んでみても、だんだん飽きてきたり、嫌になったりする。それでも生活費を稼ぐ必要はあります。その逃げ道をサバイバル的に探すことを繰り返し、その時々で自分にとって居心地のいい居場所探しをしてきた感覚です。
「あ、違うな」と思ったら居場所を変えることを癖のようにしてきて、今に至るというか。
結局、私は毎日同じ場所に行き、同じ人に会うのがじきにつまらなくってしまうのね。だから、会社員から離脱できる方法を模索するようになりました。その方法をチャレンジと言っていいのかしら。転職も、大学院に進学したことも、嫌だと思う環境から逃げてきたの。でもその中で新しい分野の人とつながりができたし、新しい価値観とも出合えて、大きな刺激になりました。
――チャレンジやリスタートするときの決断ポイントは?
新しい出会いがある、面白そうな方を選ぶ。
仕事であれば、お金をより多くもらえることももちろん大事ですが、同じ条件なら私は面白そうな方を選びます。あるいは少々条件が悪くても、...