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公開日:2025年04月04日
50代婚活奮闘記12・A子の場合
恋愛・婚活ジャーナリストの清葉アキコが出会った婚活女子の第12話。50歳の誕生日を機に婚活を始めることにした食品メーカー・営業職A子。いくつもの結婚相談所に話を聞きに行き、ようやく入会を決め、本格的に婚活をスタートさせた。お見合いも順調に決まって気合十分のA子が、待ち合わせ場所で見たものは……。
A子の前回の話はこちら。50歳の誕生日を機に婚活を始めることにした食品メーカー・営業職A子。結婚相談所探しの段階で門前払いをくらったり、涙を飲んだこともあったけれど、最終的に入会を決めたのは、私がおすすめした結婚相談所Tだった。
A子と同世代の婚活アドバイザーが運営している相談所で、50代以上の婚活に特化していることから、説明を聞きに行ったどの相談所よりもA子の状況を理解してくれてアドバイスも的確だったとか。
中小規模の結婚相談所でサポートが手厚いところの場合、アドバイザーとの相性も無視できない。「アドバイザーのMさんは、同世代の女性として私の気持ちを理解してくれていると感じたの」とA子。
さらに、結婚相談所Tは、忙しいA子の代わりに希望に沿った相手を探してくれることも決め手になったという。「ズラーッと並ぶ男性の情報の中からお見合いしたい人を選ぶシステムって、マッチングアプリとほぼ同じよね。私、忙しいのを理由にして、探すのが面倒になってしまいそうな気がしたの。アドバイザーMさんなら、任せても大丈夫って思ったから!」
入会から2週間後、アドバイザーMさんがA子のために選んでくれた最初の3候補の情報が届いた。A子が希望として挙げた「太りすぎていない人」「年収650万円以上」「実家を出てひとりで暮らしたことがある人」という“条件”はすべて網羅されている。顔の好みもそこそこ外れていなかったという。さすが、名アドバイザーMさん!
まずは「お見合い」というものがどんなものなのか、1回体験してみなくては!A子はその3人に申し込みを決めた。結果は3人ともお見合い成立!「同じ日に3人のお見合いを組んでもらったの。だって、おしゃれして出掛ける準備が1回で済むでしょ」とA子は笑った。
A子は婚活用に新調した淡いピンク色のワンピースを纏い、ホテルKへ向かった。3回戦に挑むための気合いは十分!「いつもより念入りにスキンケアとメイクをし、セミロングの髪も時間をかけて巻いたわよ」とA子。
彼女はいつもおしゃれだが、私は知っている。本気を出したときの彼女は同性の私が見ても素敵度がグッと上がることを。そして、モテ系テイストは彼女の得意分野であることも……。
1回戦目の相手との待ち合わせは11時。15分前にホテルに到着しトイレに直行したA子は、軽くメイク直しをしてティーラウンジに向かったのだが、そこには想像もしていなかった光景が!
ラウンジの前には紺色のスーツを着ている待ち合わせらしき男性が30人以上いたのだ。女性がラウンジ前に現れると、その男性たちが一斉にその女性に視線を向ける。そして、手元のスマホと見比べる。もちろん、A子の場合も例外ではなかった。
あぁ、この男性たちはみんな、11時からのお見合いの待ち合わせをしているのか!A子は悟った。
A子も相手の写真をスマホで確認しながら、ラウンジ前に立つ男性陣の顔をザーッと見回したが、どの男性も同じように見える。A子は慌てた。「休日にホテルのラウンジ前に男一人で立っているスーツの人なんて、すぐわかると思っていたのに……」。
こうなったら、相手が自分を見つけてもらうのを待つしかない。お見合い写真と同じ服を着ているし、高身長なので見つけやすいはずだ。
A子がラウンジの前で立っていると、ほどなくして背後から一人の男性から声をかけてきた。「〇〇さんですか?」。これは完全に人違い。
「私がラウンジ前に来てから10分もしない間に、女性に声をかけては恥ずかしそうに元の位置に戻っていく男性の姿を何度も目にしたの。お見合いの待ち合わせでは、よくあることなのよね!」とA子。
なんとか1回戦の相手の男性に見つけてもらって無事会うことができたが、店内を見回すと、ほとんどがスーツ姿の男性とおしゃれをしている女性の組み合わせで、端から見ても初対面同士のお見合いだとわかる独特の雰囲気がある。
「休日のラウンジってあんな感じなのね。完全にお見合い専門会場よ!」。A子はその衝撃的な状況を思い出したのか、笑いが止まらなくなっている。
わかる。わかるよ。私も休日の昼間のラウンジ前や店内の様子を初めて見たときは、かなり衝撃を受けたから。毎週末、こんなにも多くの人がこんなふうにお見合いをしているなんて!
「『婚活している』と周りの人に言うと『えーっ?そんなことしなくても……』と白い目で見られることが多いけれど、世の中にはあんなにも婚活している人がいっぱいいるのね!」とA子はやや興奮ぎみで語り始めた。
「11時半、12時、12時半……と次々に待ち合わせの人が来てお見合いしていくのよね。このラウンジだけで考えても、1時間に30組だとしたら6時間で180組。こういうことが、このホテルだけでなく、いたるところで行われているってことでしょ? 世の中には婚活をしている人がこんなにたくさんいるんだ!って思ったら、婚活って特別なことじゃないって思えたの。自分もがんばらなくちゃ!たくさん会っていかなくちゃ!ってテンション上がってきた~」
A子の戦闘意欲がかなり右肩上がりになっているのは明らかだ。
「ところでA子……その日の3回戦はどうだったの?」。私の質問で、一回は止まったA子の笑いがまた復活した。「いや~、世の中っていろんな人がいるのねぇ~」
え、え、どんな人に会ったの? もったいぶらずに聞かせてよ!
三島さんからのひと言
『今の時代、多くの人がお見合いをしていますので、恥ずかしいとか気まずいとか思わなくてOK!お見合いは1時間程度と決まっているので、さほど長くありません。気楽に会話と喫茶を楽しんで。』
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)があ
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