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公開日:2025年02月19日
50代婚活奮闘記7・B美の場合
恋愛・婚活ジャーナリストの清葉アキコが出会った婚活女子の第7話。バツイチ子無し56歳B美はバリキャリな雑誌編集長。一流の雑誌スタッフが撮ったお見合い写真がNGになった理由は?結婚相談所の敏腕アドバイザーが「婚活写真の正解」について解説。
前回の話はこちら。ファッション雑誌も担当していたことがあるという某女性誌の編集長・B美は、グレイヘアのショートヘアが似合う女性。どんなに忙しくてもシンプルで品のあるパンツスタイルでキメている、クールでカッコいいバリキャリ女性だ。
そのB美が56歳にして婚活を始めるにあたりお見合い写真を撮影したというのだが、その写真を見せられた私は思わず爆笑!
そんな私の反応にB美は気を悪くするどころか、むしろ私のそんな反応を面白がっている。いつもクールなB美が、こんなに顔を崩して笑うなんて……という戸惑いもあるけれど、それを超えるほどすごい写真の破壊力!
「グレイヘア、染めたんですね!」と、私。写真の中の彼女の髪は、トレードマークともいえるグレイヘアではなく、真っ黒に染められていた。いつもの彼女を知っている人には、それだけで違和感がある。その違和感は、決して変だということではない。10歳くらい若々しく見えるのだから、黒く染めて正解だったと言えるだろう。
それに、もともと色白でキメが細かい肌質のB美の場合、写真加工で小じわなどがほぼ消された肌と黒髪との相乗効果で、癒やし系のような雰囲気まで醸し出している。この癒やし系の雰囲気こそが、実物の彼女を知る私たちが感じる違和感で、なぜか笑いを引き起こしてしまうポイントでもあるのだけど(笑)
「あと、パンツ姿じゃないB美さん、私、初めてかも?」。私がそう言うと、B美はかぶせ気味に「そうなの、そうなの!ワンピースなんて何十年ぶりかな、記憶ないくらい久々に着たわー」と、より大きく笑った。
ワンピースというのもあるけれど、アイシーなピンクという、これまた普段のB美なら一生着ることがなさそうなカラーというのも、“らしくなく”見せているポイントだ。
もう一つ付け加えるとするならば……カメラを下からのぞき込むような上目遣い(笑)! ポーズだけで言えばアイドル風。
「B美さんっぽいかどうかは別として……たしかにこの写真だったら男性ウケはいいんじゃないですか?」と私が言うと、B美は一気に脱力したかのように椅子の背もたれに身を投げ出し、その勢いで吐き出すように言った。「そうなのよねー」と。
「実はね、この撮影し直した写真を、私たちの業界ではない人たちに見せたら、誰も笑わなかったのよ」。むしろ「こんなにキレイに撮ってもらえたなんて素敵!」「こういうファッションやヘアメイクも似合うのね!」と、男女問わず友人たちはみな大絶賛してくれたのだとか。一般的にはこれでOKなんだ……と思ったら、この写真で結婚ができそうな気がする!という自信が湧いてきたらしい。
B美が入会を決めた結婚相談所は、会員が50代以上という熟年婚ならではの婚活をアドバイスしてくれると評判の「結婚相談所T」だった。私もよく知るカリスマ婚活アドバイザーが運営する相談所だ。
入会手続きの際、女性誌の表紙を手掛ける最高のスタッフで撮影した、気合い十分の“カッコいいお見合い写真”を持参したところ、アドバイザーから「素敵な写真だけど、これはお見合い写真には向きません」と却下されたそう。
「たいていの男性は結婚相手に女性らしさを求めるので、カッコよさはいらないんですよ。おしゃれすぎる写真よりも、多くの男性に結婚相手として『この人と結婚したい』『この人と会ってみたい』と思わせる写真であることが大事」と言われたとか。
B美はアドバイザーさんに聞いた。「でも、ぜんぜん自分らしくない写真って意味あるんですか?」。すると、こう言われたそう。
「婚活ってね、まずは会わなくちゃ始まらないんです。実際の性格や雰囲気よりも、まずは男性が興味を持つ“会える写真”にして間口を広げておかないと! 長年の経験上、婚活用の“会える写真”とは、どんな男性にもハマる“王道の女性像”だと断言します」と。
「でもね、自分らしさがまったくないこの“別人級”の写真で実際に会えたとして、写真のイメージと全然違ったら、結局断られちゃうじゃない だったら最初から自分らしい写真で挑んで、自分みたいな優しげじゃない女性を好きな男性だけと会っていきたいんだけど……」とB美は食い下がってみたが、アドバイザーさんは目をつぶって何度も首を横に振ったそうだ。
「会ってみて『いいな』と思ったら、理想のタイプではなくても仮交際してみたいって思うものなんですよ。自分らしさは仮交際になって何度かデートしてから、ちょっとずつ出していけばいいんです。好意を持ち始めている相手であれば、どんな服を着てどんなヘアメイクをしていようとも、
「ここまで言われたら、もう婚活のプロにお任せした方が間違いないわ!って割り切ったの。この写真は、その道のプロ、アドバイザーのMさんがおすすめしてくれたスタッフで撮影した、“会えるお見合い写真”なの!」とB美。
B美がこの「婚活」にかける並々ならぬ意気込みが、強く伝わってきた。
三島さんからのひと言
『“普段の自分らしさ”にこだわらないこと。「お見合い写真」には、トレンドも個性も必要ありませんから』
婚活業界歴19年。20代・30代向けの結婚相談所「ganmi(眼深)」と50歳以上の結婚相談所「とわ婚」(https://towakon.net/)を展開する株式会社ヒカルヨの代表をつとめる。メディア出演多数。著書に『「普通」の結婚がなぜできないの?』(WAVE出版)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく』(秀和システム)がある
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