小泉今日子|築地本願寺でイマドキのお墓を見学する
2024.09.122024年09月12日
コイズミ的シニアライフ探訪【第1回】後編
小泉今日子|早く起きた朝は、築地本願寺で朝食を
小泉今日子さんと「新しいシニアライフ」を考える新企画。東京・築地本願寺を訪ねてイマドキのお墓を見学した後、併設カフェで話題の「お寺の朝食」をいただきながら、50代からの朝時間の活用法、小泉さんの「ちょっと不健全な朝活」について伺いました。
お寺のカフェでいただく朝食「18品目」の意味
――前回、「終活」体験で訪れた築地本願寺にはカフェがあります。2017年にオープンした「築地本願寺カフェ Tsumugi」です。そこで大人気なのが「18品の朝ごはん」です。築地本願寺広報担当の岡本優真さんに人気の理由も伺いました。
小泉さん お茶は福岡の八女茶なんですね。大好きで、家でも飲んでます。なぜ18品なんですか?
岡本さん 築地本願寺のご本尊である阿弥陀さまは、すべての生きとし生けるものをすくうために48の誓願をたてられました。その中心となるのが「あなたを決して見捨てない」と誓った「第18願」で、それにちなんでいます。
小泉さん おかゆとお味噌汁と16の小さなお皿。持ち上げると、敷かれた台紙に料理名が印刷されているんですね。楽しい。これは人気が出ますね。
岡本さん 黒豆は「築地江戸一」、卵焼きは「つきぢ松露」など、築地場外市場の名品も入っています。地域とつながったお寺でありたいと思っていて、盆踊り大会にも出店していただいています。
小泉さん 地元の味をここで一度に味わえるんですね。実家の近くのお寺でも盆踊りや花まつりがあって、楽しみにしてました。地元の集合場所、お寺の原点ですね。
朝は誰にも邪魔されない時間。必ずお茶を飲みます(今日子さん)
30代の頃から早起きで、何時に寝ても6時に起きちゃう病だと思っていました。誰にも邪魔されない時間なので、集中してエッセイを書いたりして。
夜はちょっと考え事をすると眠くて寝てしまうんです。そのとき、自分の頭に「アップデートしておいて」と命じて、起き抜けでパソコンに向かったら、ほらスッキリしている。30代半ばからそんな感じでした。
朝食は、食べたり食べなかったりですね。お茶は必ず飲みます。起きて少したったら、ゆっくり飲みます。そのあとお腹がすいていたら、食べます。すいてなければ食べません。
食べるのは、まさにこの「18品の朝ごはん」の感じです。梅干しとか海苔とか明太子とか、冷蔵庫に常に入っているので。あとは漬物です。ぬか床があるので、キュウリとか大根とか漬けて。そういうのが大好きなんです。
ぬか床。これが、いい味なんですよ。もともと自分のを持っていたんですけど、どうもいい味にならないでいたら、母の弟のお嫁さんが「ぬか床いる?」って言ってくれて。私、何にも言ってないのにですよ。「欲しい」って二つ返事で答えたら、すぐ持ってきてくれました。おいしくて、漬物をおやつみたいに食べちゃってます。
朝ごはん、朝参り、朝掃除…イマドキ「お寺の朝活」
小泉さん お粥がすごく粘りがあって、おいしいです。それにしても朝からすごい行列!いつもこうなんですか?
岡本さん ありがたいことです。2022年にリニューアルし、席数も増やしました。予約も受け付けていますが、それでも「18品の朝ごはん」を目当てに午前8時の開店前には行列ができます。
小泉さん みなさん、朝から何かしたいんですよね。朝ってすごく自由を感じる時間ですから。さきほど、朝のお勤めの後にみんなでお寺を掃除する行事があると伺いました。今度は「朝掃除」興味あります!
健康じゃなく、元気になる「朝活」もいいんじゃない?って(今日子さん)
朝活っていうと、早朝礼拝とかヨガ活とか、心と体を整えるような健全な方に行きがちじゃないですか。もちろんそれはいいことですが、...
朝活をずっと続けているのでとてもパワーをもらいました。いつか築地本願寺のTsumugiで18品目朝ごはんを食べたいです。【クニ子】