【秋の寄せ植え】ブルーの花でシックに作りましょう
2022.10.202023年10月22日
イエロー系、ピンク系…どちらがお好み?
秋のコスモスを楽しむ、2種類の寄せ植えの作り方
ようやく秋到来。花々もほっとひと息ついて可憐に咲き始めました。今回はコスモスを使ったフワフワかわいい、秋の寄せ植えを2種類紹介します。教えてくれるのは、バラや草花、手作りを楽しむ暮らしを発信するブログが人気のガーデナー・奥野多佳子さんです。
イエロー系、ピンク系、どちらもかわいいコスモス
10月に入ると夏の暑さが嘘のように、過ごしやすい秋がやってきます。季節の移り変わりをいち早く感じるのは庭の植物たち! 待ってましたとばかりに新芽が出て、蕾(つぼみ)がほころびます。
この時期は、夏に傷んだ植物の整理をしたり、種を蒔いたり、冬に植えこむ球根の準備をしたり大忙しです。園芸店に並ぶお花の種類も増えて、見るだけでもウキウキしてしまいます。私はコスモスが大好きなので、お店に並び始めると、毎年必ず寄せ植えを作っています。
以前ご紹介したガーデンダイアリー連載の「秋の花コスモス・パンジーの寄せ植えを作ろう!」のように、タイガーグラスなど背の高い植物と一緒に、ふんわりナチュラルな雰囲気に作るときもありますが、コスモスを単体で植えることもあります。
今回は扱いやすい中くらいの大きさの鉢を使って、小ぶりな寄せ植えを2種類、作りました。コスモスはピンクや赤、白、そのミックスなどの色合いが多いですが、ピンクだけではなく、きれいなレモン色のコスモスも素敵! ふんわりチラチラ優しい雰囲気の寄せ植えを作ってみました。
コスモスの寄せ植えに使う土と道具類【共通】
- 市販の培養土
- 鉢底石…鉢に合わせて、鉢底石をネットに詰めて使います。これを鉢底の穴の上に置くと鉢底ネットの替わりもしてくれます。
- 肥料(マグアンプK)…培養土にあらかじめ加えて混ぜておきます。
- 害虫防除剤(オルトラン)…培養土に混ぜておくと植物が根から成分を吸収して、植物自体に殺虫効果がいきわたります。予防のために使っています。
- スコップ
- 土入れ
- ジョウロ
【秋の寄せ植え1】レモン色のコスモスで軽やかに!
鉢(直径30cm、高さ27cm)
扱いやすいグラスファイバー製の軽い鉢です。ニュアンスのあるグリーンに濃いグリーンのストライプが入ってちょっと個性的な鉢を見つけました。優しい色のコスモスなので、インパクトある鉢に植えてみました。
花苗(3種類)
●黄色の濃淡のコスモス…2個
黄色の濃淡の色合いが美しく、ちょっと淡いレモンイエローです。花びらはよく見ると、中心に細い花びらが重なっていてダブルでかわいい! 少し陰影が出て雰囲気のあるコスモスです。
●ペニセタム・パープルファウンテングラス…1個
ブロンズ色の細い葉とそこから出る長い穂がとても魅力的なグラスです。秋の寄せ植えには必ず使いたくなるのですが、寒さに弱いので我が家ではなかなか冬越しできません。
●リシマキア ペルシャンチョコレート…2個
ちょっと黒っぽい銅葉でス~と伸びてランする茎は赤く、小さな葉でかわいい宿根草です。暑さ寒さに強いので育てやすくグランドカバーにぴったりです。レモン色のコスモスの引き締め役に使います。
【秋の寄せ植え1】作り方
1.パープルファウンテングラスをポットから出し、直径12cm、高さ15cmほどの黒か緑色のプラスチックの鉢に植え替えます。
今回パープルファウンテングラスの背が少し低いので、高めの位置に植えこみたいのでポットのまま配置します。目立たない色の鉢に替えるのと、購入したポットのままより植え替えた方が生育がよくなります。
2.鉢に鉢底石を置き、培養土を入れます。
3.鉢の中央にパープルファウンテングラスを配置します。
コスモスとのバランスを見ながら高さを決めます。
4.パープルファウンテングラスの後ろ左右にコスモスを配置します。
5.手前左右にもコスモスを配置します。
少し手前に倒し加減にバランスを見ながら配置します。写真のようにあまり広がり過ぎないよう、鉢の傾斜の延長線でまとまるようにします。
6.リシマキアを手前左右に植えこみます。
ランして伸びていくので、周りを囲むように土に置いておくと、発根して根付いていきます。
コスモスの足元を隠して、出来上がりです。蕾がいっぱいで、どんどん咲いていきます。
細い茎のコスモスが風にフワフワ揺れて、レモン色の淡い花が何とも頼りなさ気ですが、ちらちら見えるパープルファウンテングラスがそれを引き締めて柔らかな雰囲気になりました。緑色の鉢なのでコスモスと一体化して雰囲気が出る気がします。
【秋の寄せ植え2】ピンク&赤のコスモスをふんわりと!
鉢(直径35cm、高さ28cm)
テラコッタのちょっとデコラティブな鉢です。テラコッタは長く使っていると白っぽくなったり、風合いが出て存在感が出てきますが、私はよく白やブルーのペンキを塗って雰囲気を変えています。
この鉢も もう10年以上使っていますが、表面にちょっとレリーフ状の装飾があってお気に入りです。DIYで白いペンキを使ったときに、最後に筆についたペンキを、表面の飛び出している部分だけにサッとかすれた感じで遊び感覚で塗っています。すると陰影が出てちょっと雰囲気が変わるので面白いですね。
花の苗(5種類)
●コスモス…2個
ピンクと赤のMIXの苗を選びました
●ユーホルビアダイアモンドフロスト…1個
小さな白い花がチラチラとかわいいく、ふんわり咲きます。白く見えるのは苞(ほう)と呼ばれる花のすぐ下の葉のようです。実際の花は、よく見るとその白い葉のすぐ上に1cmもない小さな花を咲かせています。寒さに弱いようですが、我が家では冬越しして、今年の暑い夏の炎天下でもよく咲いていました。
●アルテルナンテラ ポリゲンス…1個
毎年秋になると、ワインレッドのかわいい花を咲かせます。1cmほどの小さな花がふんわり咲くので、何とも雰囲気があってよく寄せ植えに使います。でも霜に当たるとだめになるので1年草と思って育てています。
●ボンザマーガレット イチゴショート…1個
あまり背が高くならないマーガレットで、こんもりまとまって咲きます。中心がほんのりピンク色で盛り上がって咲くので、とてもかわいい雰囲気です。冬越しもできて宿根草です。
●ヒューケラ ブラックフォレストケーキ…2個
黒いヒューケラを引き締め役に使いました。
【秋の寄せ植え2】作り方
1.コスモスの苗2個を後方に配置します。
2.手前に、ユーホルビアダイアモンドフロストとアルテルナンテラが混ざるように植えます。
3.一番手前にボンザマーガレット、その左右にヒューケラを植えます。
出来上がりです。
アルテルナンテラとユーホルビアの、小さなチラチラした花がふんわりとした雰囲気を作ってくれます。
植え込んで1週間ほどたてば、よく日に当てて液肥をあげるとコスモスはどんどん咲き続けてくれます。冷たい風が吹くまで庭を優しく飾ってくれるコスモスの寄せ植え……秋を感じますね。
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