長靴足湯カフェから離島の絶景足湯まで

東京の足湯|温泉ファンもうなる超個性派の足湯5選

公開日:2019.05.22

意外かもしれませんが、東京には温泉ファンもうなるすてきな足湯がたくさんあります。スイーツをいただきながら、あるいは大自然のパワーを感じながらほっこり。バラエティに富んだ超個性派の東京の足湯5か所をご紹介します。

長靴で足湯!? 好みのお湯が選べる「足湯カフェ湯セレクト」(大田区)

足湯のお湯をお好みで選べるカフェ
足湯のお湯をお好みで選べるカフェ

大田区下丸子にある「足湯カフェ湯セレクト」は、その名の通り足湯のお湯が選べるというなんとも珍しいカフェです。メニューは、ドリンクと足湯がセットになって700~800円というお得感。足湯のお湯とドリンクは好みのものを選ぶことができます。店主は、全国の足湯に詳しい薬剤師・薬学博士の千葉勝由さんで、気になる症状を相談すると「お湯」の提案もしてもらえますよ。

“疲労回復や冷え”などに効果的なものをお願いしたところ、自然炭酸泉のような湯ざわりが特徴の「薬用ホットタブ」をおすすめされました。足湯用の長靴に選んだお湯を入れてもらい、浸かること20分。足先からじわじわと温まり、終わる頃には首筋にじんわりと汗をかいていました。そして足湯から出てびっくり、足だけでなく体までもふわりと軽くなっているではありませんか!

ハーブティー「赤いハーブアップル」
ハーブティー「赤いハーブアップル」

足湯とセットのドリンクは、「カピパラハーブ」という専門店から取り寄せているハーブティーをチョイス。眼精疲労にいいという「赤いハーブアップル」は、ローズヒップ、ハイビスカス、アップルピースを配合したもの。ほのかな甘味が優しく、また、内からも温まっていく感覚がとても心地よかったです。足湯とドリンクがセットで700円~って、かなりお得じゃないですか?  何度も通いたくなる、まさに都会のオアシスです。

足湯長靴「湯ぽん」はお店オリジナルでなんとお手製、使い捨ての内袋があり衛生的
足湯長靴「湯ぽん」はお店オリジナルでなんとお手製、使い捨ての内袋があり衛生的

■足湯カフェ 湯セレクト
住所:東京都大田区下丸子3-7-12 メゾン・ド・ルビー1F
電話:03-6886-4826
営業:13:00~19:00 月火祝日休
料金:ワンドリンク+足湯で700~800円
交通:電車 東急多摩川線下丸子駅から徒歩2分
車 首都高速1号羽田線鈴ヶ森料金所からR15→都道11 20分 

 

ハイカーに大人気の天然温泉「奥多摩温泉もえぎの湯」(奥多摩町)

きれいに整備されている足湯
きれいに整備されている足湯

JR青梅線の奥多摩駅から徒歩10分、奥多摩温泉の源泉100%の「もえぎの湯」の足湯は、ハイキングや行楽などで奥多摩を訪れる人でにぎわっています。源泉は奥多摩の地下深く、日本最古の地層といわれる古生層より湧き出る歴史ロマンあふれるお湯。無色透明のアルカリ性フッ素泉は、さらりと優しい湯ざわり。疲れた足がふわりと軽くなっていくのが感じられます。

こじんまりした「もえぎの湯」の足湯。ハイカーらに大人気
こじんまりした「もえぎの湯」の足湯。ハイカーらに大人気

湯上がりにいただきたいのは「根っ辛うどん(700円)」で、西多摩発のB級グルメとして大人気。地元で採れた新鮮なワサビの根のすりおろしと、刻んだ根と葉が入っています。だし汁が甘めなので、ワサビの爽やかな辛みとのバランスが絶妙です!

根っ辛うどんの具は新鮮なワサビとかつお節だけという潔さ
根っ辛うどんの具は新鮮なワサビとかつお節だけという潔さ

■奥多摩温泉もえぎの湯
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
電話:0428-82-7770
営業:9:30~20:00(7~9月は~21:30、12~3月は~19:00) 月曜定休(祝日の場合は翌日休み)
料金:足湯のみ利用100円 ※「もえぎの湯」(入場料780円)の施設利用者は無料
交通:電車 JR青梅線奥多摩駅から徒歩10分
車 圏央連青梅ICから都道44→旧青梅街道→R411 50分
車 圏央道日の出ICから都道184→都道31→都道251→都道45→R411 50分

 

足湯付き本格イタリアン「高尾山FuMoToYA(ふもとや)」(八王子市)

イタリアンレストランの庭にある足湯
イタリアンレストランの庭にある足湯

ミシュラン三つ星の観光地として人気の高尾山のふもとに、足湯が利用できるイタリアンレストラン「高尾山FuMoToYA(ふもとや)」はあります。なんと、食事をすると店の庭にある足湯が無料で利用できます。京王線高尾山口駅に隣接していて、高尾山へ登る前のストレッチ感覚での利用や、登り終えた後の足休めにも利用できてとっても便利!

定番のマルゲリータ(1380円)
定番のマルゲリータ(1380円)

「高尾山FuMoToYA」こだわりのメニューは、500度という高温の石窯で一気に焼き上げるナポリ風ピッツァ。縁はふっくらモチモチ、中はカリカリの仕上がりになるのが特徴です。

ジェラートはシングル350円~。これだけの注文でも足湯は無料になる
ジェラートはシングル350円~。これだけの注文でも足湯は無料になる

ピッツァのデザートに、旬の果物や八王子産の牛乳を使った八王子ジェラートはいかが? 10種類以上あり、店内はもちろん、テイクアウトもできます。

■高尾山FuMoToYA(ふもとや)
住所:東京都八王子市高尾町2241
電話:042-667-7568
営業:11:00~17:30(土日祝は10:00~18:30) 無休
料金:200円(ジェラートや食事をオーダーすると無料)
交通:電車 京王線高尾山口駅からすぐ    
車 圏央道高尾山ICからR20 5分

 

湯上がりつるつる美肌の足湯「秋川渓谷 瀬音(せおと)の湯」(あきる野市)

敷地内に設けられた足湯。無料で利用できる

「瀬音(せおと)の湯」は東京都あきる野市にある秋川渓谷にたたずむ温泉施設です。都会の喧騒を忘れられるとっておきの場所として、リピーターが後を絶ちません。豊かな自然に囲まれた「瀬音の湯」の敷地内に足湯があり、なんと無料で利用できます。

源泉は地下1500mから湧き出るPH10.1という高アルカリ度の“美肌の湯”。とろんとした湯ざわりで、足元をしっとりと包んでくれるようなやわらかな温泉です。足湯から上がるとお肌がしっとり、つるつるの足美人になれちゃうかも!

湯上がりに楽しみたいのが、あきる野市ではよく食べられているというソウルフード「おやき」です。あんはアズキが一般的ですが、お店によってはいろいろな味を楽しむことができます。足湯の隣にある物産販売所でもおやきは購入できます。とても人気があるので、売り切れにご注意を!

あきる野名物のおやきは物産販売所で買える(140円)

「瀬音の湯」には宿泊施設もあるので、泊まりで来るのもまたいいですね。平屋建てのバリアフリーの「デラックスタイプ」と、2階建ての「メゾネットタイプ」の2タイプがあります。

■秋川渓谷 瀬音の湯
住所:東京都あきる野市乙津565
電話:042-595-2614
営業:10:00~22:00 3、6、9、12月の第2水曜定休
料金:無料(日帰り温泉の入浴料は3時間900円)
交通:電車 JR五日市線武蔵五日市駅から西東京バス 瀬音の湯経由上養沢行き 秋川渓谷瀬音の湯バス停下車すぐ
車 圏央道あきる野ICから滝山街道→五日市街道→檜原街道 20分

 

東京から南へ287kmの絶景足湯「足湯きらめき」(八丈町)

目の前には八丈ブルーの海が広がる

「足湯きらめき」は伊豆諸島の一つ、八丈島にある目の前が海という絶景足湯です。晴れた日には、八丈ブルーと呼ばれる深い藍色の海を眺めながらの足湯は気分爽快です。足湯からの景色ではありませんが、島には夕焼けが美しいところもあり、真っ赤に染まるさまは感動的。 

この夕景は一見の価値あり(横間海岸からの眺望)

さらに、冬から初春にかけての時期は、運がよければザトウクジラに出会えるかもしれません! この足湯からザトウクジラを目撃できることもよくあるそうです。

八丈島のホエールウォッチング
冬季には島内各所で目撃情報があり、運がよければ陸上からのホエールウォッチングが楽しめる

八丈島は知る人ぞ知る島内に源泉が5つもある温泉アイランド!「足湯きらめき」の泉質は、ナトリウム-塩化物泉で、神経痛や筋肉痛などに効能があるそうです。

足湯の近くでおすすめの観光スポットは裏見ヶ滝。その名の通り、滝を裏側から眺めることができる場所で、滝を見ながら入れる温泉もあります。滝を眺めていると、自然と心が潤っていくような不思議な感じがしました。

滝を見ながら浸かれる温泉も

八丈グルメは、近海で獲れた旬の魚を醤油ベースのタレでヅケにして甘めのシャリで握る「島寿司」が人気があります。ワサビの代わりにカラシでいただくこの島寿司は癖になるおいしさで、これを目当てに訪れる人も多いとか。

今話題の八丈フルーツレモン(時価)

お土産には、一般的なレモンの約3倍の大きさで、果肉だけでなく皮も食べられる「八丈フルーツレモン」の加工品がおすすめ。「八丈フルーツレモンジャム(648円)」や「八丈フルーツレモンマーマレード(648円)」などがありますよ。

■足湯きらめき
住所:東京都八丈島八丈町中之郷1523-14
電話:04996-2-5570(福祉健康課)
営業:11:00~21:00 無休
料金:無料
交通:バス 神湊から末吉方面バスで中之郷温泉下車、徒歩2分
車 八丈島空港から車で20分

 

※掲載情報は2019年5月取材時のものです。

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大曽根 桃子

旅行誌や女性誌、食の専門誌での勤務経験を経て、フリーライター&エディターとして活動。社会問題から、食、旅行、インテリア、など幅広いジャンルを網羅する。趣味は食べること、呑むこと、読書、旅行、アウトドア、酒場訪問、銭湯巡り、各地の農産物直売所へ行くこと。

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