買い方から楽しみ方まで120%使い倒し

食事&温泉コミコミみさきまぐろきっぷおすすめルート

公開日:2018.07.02

更新日:2019.04.16

京急の「みさきまぐろきっぷ」をご存じでしょうか。品川から三浦・三崎エリアまでの乗車券に食事や温泉、レジャー施設の無料券が付いた、お得なチケットです。この、まぐろ好きには垂涎モノの切符の買い方や行き方、おすすめコースなどをご紹介します。

3千円台で満喫の日帰り旅行!みさきまぐろきっぷとは

みさきまぐろきっぷは、「電車&バス乗車券」「まぐろまんぷく券」「三浦・三崎おもひで券」の3枚セット。まずは、それぞれどんな特典があるのか見ていきましょう。

【1】電車&バス乗車券
みさきまぐろきっぷは、京浜急行電鉄が発売元です。購入した当日限り、京急線と京急バスに無料で乗車できます。

  • 京急線往路乗車券(ゆき):発駅〜三崎口駅
  • 京急線復路乗車券(かえり):三崎口駅〜発駅
    ※どちらも途中下車は可能ですが、逆戻りはできません。
  • 京急バスフリー乗車券:バスターミナルは三浦海岸駅と三崎口駅にあります。
    ※下車する際にチケットを乗務員に提示します。

【2】まぐろまんぷく券
30以上の加盟店のなかから1食選べます。まぐろきっぷ限定特別メニューも多数あります。
※1名様1回限り有効です。

【3】三浦・三崎おもひで券
加盟店舗・施設から1つ選べます。内容は手土産のほか温泉・水族館といったサービス、ガラス工芸体験などもあります。
※1名様1回限り有効です。

品川駅にはJR連絡口改札に専用券売機が設置されています
品川駅にはJR連絡口改札に専用券売機が設置されています

この3枚セットで三浦・三崎エリアの移動手段・食事・アクティビティとひと通り利用できるわけです。気になるお値段は品川駅発なら3,500円(税込)、横浜駅からなら3,400円(税込)!通常だと品川〜三崎口の交通費だけでも途中下車なしで往復2千円ほどかかります。この乗車券に加えて、京急バスのフリーパスや食事、お土産(または施設利用)代などがついてくるので、かなりお得。値上がりしたものの、そのコスパの良さから週末は大人気なのだそう。

【主要駅からの発売額(大人の場合)】
品川駅から: 3,500円
京急蒲田駅から: 3,500円
京急川崎駅から: 3,500円
横浜駅から:3,400円
上大岡駅から: 3,290円
金沢文庫駅から: 3,290円

子ども料金は半額とまではいきませんが、大人料金の千円引きくらいです。

また、西武線の駅窓口や券売機では「西武線発 みさきまぐろきっぷ」を購入することができます(池袋、小竹向原、西武新宿、高田馬場、多摩川線各駅を除く)。これは西武鉄道の発駅から池袋駅または高田馬場駅までの往復割引乗車券(“行き”と“帰り”の切符)と「みさきまぐろきっぷ」引換券の3枚がセットになったもの。発着駅により金額が変わってくるので、事前に確認しておきましょう。

みさきまぐろきっぷには前売り券はなく、すべて当日利用のみ。「そうだ、まぐろ食べに行こう」と思い立ったら即行動を♪

お寿司、丼、珍味…まぐろ三昧でどれを選ぶ?

お寿司やちらし丼もいいですが、ステーキや煮付け、カツなども捨てがたい!
お寿司やちらし丼もいいですが、ステーキや煮付け、カツなども捨てがたい!

まぐろ通には聖地といっても過言ではない、三崎港。ところで、なぜ、まぐろといえば三崎なのでしょうか?神奈川県三浦半島の最西南端に位置するこのエリアは、そもそも港に最適な地形をしているそう。そのため早くから沖合・沿岸漁業の拠点として発達し、大正時代に市場が開設されました。

その頃は生での取引でしたが、昭和30年代には冷凍まぐろの取り扱いが始まり、さらには冷凍のまま運ばれ、そのまま出荷するコールドチェーン化に対応。常に時代に合わせた流通を重ね、なおも日本有数のマグロ漁業の拠点として名を馳せているのです。

それを聞いたら、ますます三崎に向かわずにはいられなくなりますね!

レベルの高い世界中のまぐろが集まる三崎港
レベルの高い世界中のまぐろが集まる三崎港

「まぐろまんぷく券」が利用できるまぐろ料理店は、三浦海岸駅・三崎港周辺に集中しています。もし午前中の早い時間に三崎港に到着したならば、まぐろの競りを見学するのもオツ。開催されていれば、午前8〜10時前後で見学が可能です。場所は三崎口駅から京浜急行バス「三崎港」下車徒歩約5分の場所にある「三浦市三崎水産物地方卸売市場(三浦市低温卸売市場)」。実際には2階からの見学となりますが、真っ白に凍ったまぐろが並ぶ眺めは圧巻!まぐろをさらにおいしく食べる演出となりそうです。

さて、いよいよメインイベントともなるまぐろ料理の紹介になりますが、筆者がいつも迷うのが「丼」か「御膳(定食)」かという究極の二択。何も考えず、ひたすらまぐろをかきこむなら「丼」、刺身に加え、カマトロ焼きやかぶと焼きなどさまざまな形で調理されたまぐろをじっくり堪能するなら「御膳」といったところでしょうか。おっと、お寿司三昧というスタイルもありましたね。

そう、「まぐろまんぷく券」が使える加盟店は30以上。なので、選ぶのもひと苦労なのです。尾の身やハチの子(頭の身)など希少部位を取り扱う店舗も少なくありません。女性にうれしい、コラーゲンたっぷりのトロ(腹部)皮もありますよ♪ なかには平日限定で複数メニューから選べたり、ドリンクやデザートなどが付くサービスもあったりと至れり尽くせり。

チェックしすぎで到着前にパンフレットはクタクタに(笑)
チェックしすぎで到着前にパンフレットがクタクタに(笑)

移動の間にパンフレットを見ながら、あれこれ悩むのも楽しいひとときです。各加盟店舗や施設の混雑状況は京急のサイト(http://maguro.keikyu.co.jp/)でチェックできます。満席で入れない!というときのために候補の店舗を3〜4ほど見繕っておきましょう。

温泉?水族館?リピートしたくなるおすすめルート

砂浜でただただ海を見つめているだけでも癒されます
砂浜でただただ海を見つめているだけでも癒されます

東京から電車で約1時間10分という近場とはいえ、まぐろを食しただけで帰ってしまうのはもったいないですよね。そこで「三浦・三崎おもひで券」の出番です。三浦半島は「三浦海岸」「三崎港」を拠点とする観光スポットが満載!そのなかでもおすすめのコースをご紹介しますね。

【1】景色と温泉に癒される「城ヶ島ルート」

高さ8×幅6メートルのメガネのような穴から広大な海を眺めてみて
高さ8×幅6メートルのメガネのような穴から広大な海を眺めてみて

まぐろ料理を堪能したら、三浦半島の最南端にある城ヶ島まで足をのばしてみては?城ヶ島は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星(寄り道する価値がある)を獲得した場所。海蝕によってできた岩の洞穴から太平洋を望む「馬の背洞門」や、冬にはウミウ(海鵜)の群れが景観に溶け込む「ウミウ展望台」など自然の芸術に圧倒されます。フリーバスで廻って、おもひで券は城ヶ島京急ホテルの「雲母(きらら)の湯」で利用しましょう。時間がある方におすすめのリラックス&リフレッシュコースです。

【2】余韻を家まで持ち帰り「三崎港お土産ルート」
本気のまぐろづくしを所望するのであれば三崎港でランチをしたあと、付近の加盟店鋪で手土産をゲット!三浦半島のグルメが集結した「うらりマルシェ さかな館」なら、おもひで券で交換できる地魚の加工品が豊富。三崎港まぐろと新鮮野菜をミックスした「とろまん」のミニサイズや、まぐろラーメン、まぐろネギトロなど選りすぐりの商品のなかから好きなものを一つ、手土産として持ち帰ることができます。短時間でまぐろきっぷを使い倒したい方にぴったりですよ♪

【3】海を感じる「アクティビティールート」

一点集中型なら「油壺周辺」を。まぐろまんぷく券が使えるレストランもあります
一点集中型なら油壺周辺を!まぐろまんぷく券が使えるレストランもあり

初夏などさわやかな気候のときにチャレンジしたいのがレンタルサイクルでの半島巡り。自転車はおもひで券で3時間の利用が可能です(平日は1日)。3段ギア付きの電動アシストなので、体力がない人も大丈夫!また、三浦海岸駅・三崎口駅・三崎港・城ヶ島のどこでも乗り捨てできるのがポイント。そのため帰りはフリーバスという使い方もできちゃいます。ほかにも「京急油壺マリンパーク」でかわいい動物たちに癒されたり、「にじいろさかな号」で魚が悠々と泳ぐ様を目の当たりにしたりと海をこよなく愛するアクティブ派も大満足の施設やサービスが盛りだくさんです。

きっぷ以外、手ぶらでGO?今週末、三浦半島へ

「みさきまぐろきっぷ」はネットとの連動で、スムーズに利用できるのがうれしいところ。前述の通り、お店や施設の混雑状況がスマートフォンなどで確認できるのはもちろん、バスの現在位置がリアルタイムでわかる「京急バス接近情報」システムも便利です。

また、前述の「雲母(きらら)の湯」のほか、各拠点にある温泉「三浦マホロバ温泉」「油壺の湯」「ソレイユの丘 海と夕日の湯」も、おもひで券対象のうえフェイスタオル付きなので思い立ったら手ぶらで大丈夫そう。

調べるのが面倒!という場合は、三崎口駅前にある観光案内所を訪ねてみましょう。観光マップや三浦半島の見どころなど情報が揃っていますよ。

一度利用してハマったリピーターも少なくない「みさきまぐろきっぷ」。何度も利用するうちに、全加盟店のまぐろ料理をコンプリートしたり、スキマ時間で平日特典を駆使したりと自分だけの思い出づくりを発見できるかもしれません。
 

文・青柳舞子

京急みさきまぐろきっぷ http://maguro.keikyu.co.jp/

京急バス接近情報システム https://keikyu-busnavi.jp

ハルメク365編集部

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