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- 【55歳からの婚活コラム3】アプリでの出会い
漫画「ねこかわ結婚相談所」で人気の婚活アドバイザー立花えりこの「55歳からの婚活コラム」。3回目はマッチングアプリで出会う際のポイントを解説し、新たな幸せを見つけるヒントを紹介します。
大人世代のマッチングアプリの利用が増加
現在のシニア世代が生まれた頃、1960年代に恋愛結婚の割合がお見合い結婚の割合を上回りました。今のシニア世代は恋愛に対して積極的な男女も多く、60代のスマホ所有率が2023年に93%にまで増加したことも後押ししてマッチングアプリの利用者も増えています。
料金も高額ではないので、スマホの利用が苦じゃない方が「出会いが欲しい」と感じた時に一番気軽に利用しやすい出会いのツールなのではないでしょうか。
マッチングアプリをきっかけに出会う場合、結婚相談所と違い、プロフィールの信憑性が低いのが特徴です。最初はお互いのことを全く知らない状態ですので、距離の縮め方により注意して(最初からグイグイとアプローチしたり、身上調査的に根掘り葉掘り相手の情報を引き出そうとすると引かれてしまいます)、警戒心を解くような会話を意識することがポイントです。
マッチングアプリで注意したい5つのポイント
ただし、ニュースで目にする機会も多いかと思いますが、マッチングアプリの出会いからのトラブルや犯罪にはくれぐれも注意をしてください。
- プロフィールの情報を鵜呑みにしない(既婚者かもしれない)
- 少額でもお金の貸し借りは絶対にしない(少額のお金は本人が勉強代と泣き寝入りして事件化しないケースが多い)
- 勧誘やセールスに乗らない
- 男性はおねだりされても応じない
- シニア世代でもヤリモク(肉体関係目的)はある
女性はすぐに体を許さないこと。「付き合おう」とエッチして、その後なんだかんだ理由をつけて会わなくなるようなやり口で、まわりから見れば明らかなヤリモクでも、本人は相手の事情を考慮して純愛をしていると気付かないケースもあります。
大きく、この5点だけ意識しておけばたいていのトラブルは避けられます。
親の婚活が子どもの自立を促す!
『【漫画4】シンママ歴15年!娘のススメで婚活』のエピソードは、私自身の実体験でもあります。私が30代前半の時に父が他界し、体調を崩した母を一人にするのが心配で、一時的に実家に戻り生活していたことがありました。すると徐々にこのエピソードの主人公の娘さんのように、家事を手伝うことなくだらしない生活をして、自由気ままに趣味と仕事に没頭していくようになりました。
母は「結果として私があなたの結婚を遠ざけていたのかもしれない」と当時を振り返って言っていました。母の体調が元気になってきた時期に独り暮らしを始めると、当時いい感じだった現在の夫と急速に距離が縮まり結婚できましたが、実家暮らしのままだったらこうはならなかったと感じています。
結婚適齢期の子どもと同居している親は、知らず知らずに子どもが結婚したいと思える機会を奪う環境を作ってしまっていることが大いにあるんです。
1990年代から親同居の未婚者が急増!
総務省統計研修所の西文彦著「親と同居の未婚者の最近の状況」という2016年のレポートによると、男女とも1980年代は、親同居の未婚より、独り暮らしの未婚のほうが多かったのに、生涯未婚率が急上昇を始めた1990年代から親同居の未婚者が約3倍に逆転しています。
独り暮らしの未婚率は下がっているのに全体のアラフォー未婚率が上がっているのは、親と同居している独身者が影響しているともいえます。シングルマザー・シングルファーザーの家庭でしたら、なおさらこの事実を知って、子どものために対処できたほうがいいですね。子どもが結婚するのを待って婚活しようと悠長に考えていたら、その時には自分はいくつになっているかわからないという怖さもあります。
賢い方は先を見越して、「子どもが結婚する時、私を独りにするのは心配するはず。その時、自分の年齢で婚活するのは不利だから、今からお相手だけ先に探しておいて、お互いのよきタイミングで入籍する」このような目的で結婚相談所で婚活される方もいらっしゃいます。
子どもよりも先に親が婚活することで、子どもの自立を促すきっかけが作れるのではないでしょうか。結婚しない若者が増えている昨今ですが、自分が親であるならば、足かせにはなりたくないものです。
※本記事は、実業之日本社「ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい」の内容を抜粋し紹介していきます。
著者=立花えりこ、漫画=ねこまき(ミューズワーク)
【書籍情報】ねこかわ結婚相談所
「ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい 」(実業之日本社)
銀座にある「ねこかわ結婚相談所」の⼊会資格は、55歳以上の男女であること。これから先の⼈⽣を新たなパートナーといきたいと思う人々の、心温まるストーリーをお届けします。著者:立花 えりこ、漫画:ねこまき(ミューズワーク)。
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