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- 親しい関係者の死…定型文でないお悔みの伝え方
今回は訃報の際の声かけについて。日常生活でちょっと困ったシーンに遭遇することはありませんか。時流に沿った柔軟な立ち居振る舞い、大人の女性として身につけておきたい理想的な対応力について、マナー講師である諏内えみさんに聞きました。
【質問1】友人の関係者が亡くなった。気を落としている友人にどんな言葉をかければいい?
50代は親や夫、きょうだいが亡くなるシーンも増えてきます。友達の親しい関係者がなくなり、LINEやメールで言葉を伝えたいと思ったとき、定型文ではない、心のこもったメッセージを送るにはどういう内容がふさわしいのでしょうか?
【質問2】喪中はがきで報告を受けたときにはどう対応する?
年末に届く喪中はがきで親しい人の関係者が亡くなった報告を受けることがあります。知らせを受け取ったときの正しい対応方法は?
【回答】「ご愁傷様」などの定型文だけでは相手の心には届かない
「親しい友人などであれば、『存じ上げないで……』『寂しくなりますね』などとご連絡してみてはいかがでしょうか。それほど親しい間柄でなければ、新年のおめでたい挨拶を控えるなどの対応で十分だと思います。
定型文として一般的な『ご愁傷様です』や『お悔み申し上げます』などの言葉は、残念ながらあまり心を感じない文章なのでおすすめしません。『突然のことでびっくりして……』『なにか私にお手伝いできることがあったらおっしゃってくださいね』など、訃報を聞いたときの自分の悲しい思いや、力になりたい気持ちが伝わるような言葉がいいですね」
もし生前の故人に会ったことがあるなら、「とても〇〇な方だったので、私も非常に寂しくなります」などと、少し言葉を添えるとよいそうです。
「気を落とし過ぎないでがんばって」「もう忘れて」などはNG
「気を落としている相手に『気を落とし過ぎないでがんばって』という言葉は避けましょう。「気晴らししましょう」や「もう忘れて」など、悲しさをなかったことのようにする発言もよくありません。つらく寂しい気持ちの人に『がんばって』というのも逆効果なので控えましょう」
「がんばって」「陰ながら応援しています」というのは相手にとっては突き放されたような冷たいイメージを感じる場合もあるので、おすすめしないという諏内さん。例えば入試や資格試験などの際も「がんばって」より「いい結果が出るのをお祈りしています」というのが理想だそう。
「『お互いにこの年齢になると思いがけないことがありますね』『何かあったらおっしゃって』『私でお力になれることがあれば……』といった言葉をかけてあげましょう。『落ち着いた頃に会いましょう』と先の約束をするような社交辞令ではなく、つらく寂しい相手の気持ちに寄り添える大人でありたいですね」
大人の正解マナー
「気を落とし過ぎないで」「がんばって」はNG。力になりたい気持ちを伝えて寄り添いたい。
イマドキ50代の社交術・正解マナーを教えてくれたのは?
マナースクール ライビウム代表 諏内えみ
エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Class the SUNAI」では、レストランでのテーブルマナー、アフタヌーンティーマナー、立食マナーを直接習えるコースが人気。YouTube「諏内えみチャンネル」や「オンラインサロン」も登録者多数。著書にベストセラー『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社) 等。
監修=諏内えみ 取材・文=古田綾子
■もっと知りたい■
![](https://halmek.co.jp/media/account/35da947e3aab58f7ed893d9f964a67bf.jpg)
諏内えみ
マナースクール ライビウム代表。エレガントな振る舞いや会話、社交が学べるオンライン講座「Cl
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