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2024.09.252020年03月11日
決めた事は完遂しつつも日々の暮らしは大切に
女優・安田成美!外見ではなく内面を育てるために
女優・安田成美さんの女優としての生き方と私生活、美容や健康へのこだわりについてお話を聞きました。
メッセージ性のある作品にひかれる理由
映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)に出演している安田成美さん。映画では未曾有の状況下、福島原発で働く人々を必死に支える女性を熱演しています。でも素顔の安田さんは周囲を笑顔にする、優しくてほんわかした雰囲気の女性。そんな安田さんの女優としての生き方と私生活についてお話を聞きました。
―安田さんは10代の頃から、ずっと第一線で活躍されていますが、年を重ねていくにしたがって、女優の仕事への意識は変わりましたか?
安田成美
そうですね、女優としての役割について考えるようになりました。年齢とともに、このお仕事を通して大事なことを伝えたいという思いが強くなりましたね。
面白いエンターテインメント作品も好きなのですが、今の自分としてはメッセージ性のある作品や映画を見てくださる方に、何かを伝えることができるキャラクターにひかれますし、やりがいを感じます。
そういう役の方が今の私の心にフィットするというか。「Fukushima 50 フクシマフィフティ」も、「この事実を多くの人に伝えたい」という製作側の強い思いにひかれて出演を決めましたから。
家族を最優先しながら仕事と家庭を両立
―仕事と家庭の両立に苦労する女性は多いですが、安田さんも同じ経験をされていますよね。どのように乗り越えているのでしょうか?
安田成美
今、一番大切なことは何かと考えて、優先順位をつけて動いています。やはり家族のことが最優先になりますね。
子どもの受験があるときや体調がよくないときなど、子どもたちのそばにいてあげたいので家庭を優先させて、仕事のスケジュールはゆるやかにして……と、コントロールしています。
やはり家族のことは私じゃなくてはできないことが多いので。でも、役に関しては、私の代わりを演じられる素敵な女優さんはたくさんいますから、大丈夫だと思います(笑)。
―両立を続けてきてつまづいたことや壁にぶつかったことはありませんか?
安田成美
私は一度決めたらやり遂げないと気が済まない性格のようで、どんなに肉体的にしんどくなってもやりきってきました。
スケジュールを見て「これなら、お弁当と朝食を作った後、お夕飯の支度も済ませて仕事に行くことができる」と自分で計算をして行動しています。
子どもたちには、私が家にいられなくて寂しい思いをさせちゃうかもしれないけど、お腹すいたのに食事がないなどの不自由な思いは絶対にさせたくないので、そこはきちんと守って両立させています。
―しっかり両立していらっしゃるんですね。忙しい合間のストレス発散法はありますか?
安田成美
私は車の運転が好きなんです。好きな音楽を流しながら、目的もなく、都内をグルグルと2時間くらい運転しているときがストレス発散タイム(笑)。いい気晴らしになっています!
健康はストレッチ、美容はシンプル保湿が基本
―女優さんとして健康や美容にも気を使っていらっしゃると思うのですが、今行っている健康法、美容法はありますか?
安田成美
特別なことは何もしていないんですよ(笑)。健康に関しては、起床した後と、就寝前にするストレッチを習慣にしています。
あと、食べ過ぎたかなと思ったら、胃が受け付けていないことなので、食事の量をコントロールして脂肪がつかないようにしたり、自分の体なのできちんと管理するようにしています。
美容は、とにかく保湿重視! 洗顔後はすぐに化粧水をつけて、肌が乾燥する隙を与えないようにケアしています。
私は肌がかぶれやすいので、自分に合うシンプルな化粧品を使用したり、フェイシャルマッサージは赤くなってしまうのでやりすぎないように気を付けたりしています。
あと美容と健康のために睡眠はしっかり取っていますね。夜11時に寝て、朝6時起床という規則正しい毎日を送っています。
若い人を安心させられる存在になりたい
―女性は老いることが怖かったり、不安だったりすることが多いと思うのですが、安田さんはどのように考えていますか?
安田成美
私の若い頃、仕事のスタッフはみんな年上で、そういう大人の方に囲まれているときの私は、すごくホッとしていたし、安心して仕事をすることができました。
今、私がその年代になり、若い人たちを安心させられる存在でいられるか、どういう自分でいたらいいのかなど、考えますね。
人としての積み重ねてきたものが、やはり仕事の現場や人との関わりで表現されると思うので、外見的なことよりも内面をもっと育てていきたいです。
私も鏡を見ながら「あらら~」と思うことはありますよ(笑)。でも、受け入れるしかないかなあと思います。それより、毎日を大事に生きていこう、人に伝えられることはしっかり伝えていこうと。それが私にとってはナチュラルなことだと思います。
―女優のお仕事に関して、こういう女優を目指したいというイメージはありますか?
安田成美
「こういう女優になりたい」という具体的なイメージはないのですが、「この役は安田さんに演じていただきたいんです!」と言われたら、やっぱりすごくうれしいので、求められる女優になりたいと思います。
安田成美(やすだ・なるみ)
1966年、東京生まれ。10代でテレビドラマで女優デビュー。以降、数々の映画とドラマで活躍。ドラマ「同・級・生」「素顔のままで」(いずれもフジテレビ)は大ヒット。映画「バカヤロー!私、怒ってます」「マリリンに逢いたい」(1988年)に出演。「大河の一滴」(2001年)では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。ほか「そろばんずく」(1986年)「最後の忠臣蔵」(2010年)「任侠ヘルパー」(2012年)など多数出演。2020年2月5日にエッセイ集「日々を編んでいく」上梓。絶賛発売中。
取材・文=斎藤香 写真=窪徳健作 編集=鳥居史(ハルメクWEB)
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