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- 人生相談:洋服&雑貨の「見せる収納」術を知りたい!
「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が答えるQ&A連載。今回は、62歳女性の「好きなものに囲まれているはずが散らかって見える…“見せる収納”で素敵に片付けたい」という相談に消費生活アドバイザーの阿部絢子さんが回答。
62歳女性の「見せる収納って難しい!」という相談
私の性格的に気に入っている洋服や雑貨などは、常に視野に入る場所に置いておきたいと思っています。でも、そうすると部屋は片付かず、常に散らかったように見えてしまいます。
夫は不要なものは捨てたい性格なので衝突が絶えません。
片付け番組や本などの「見せる収納」などの特集を参考にするのですが、なかなかうまくいきません。夫との衝突を減らすためにも、少しずつ不要なものから減らしていき、スッキリとした素敵な部屋にしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
(62歳女性・あけどんさん)
阿部さんの回答:自分なりの「暮らしのセンス」を磨いて!
「見せる収納をしたい」とのことですが、なかなか難しいことのようです。収納を見せるというのは「自身の暮らしに対してのセンス」これが大きく関係しているからだと、私は思っています。
暮らしに対する“センス”、ここがとても難しいのです。どうしたら、暮らしに対しての素敵なセンスが身に付き、どうしたらそれらは磨かれていくのでしょうか?
町を行く人の姿を見ても、すごくセンスのいい人、ちょっと頂けないセンスの人、センス以前の人など、いろいろな人たちがいます。しかしそれは、町を歩く人のさまざまな服のセンスを自分の勝手な好みだけで「センスがいい」とか「頂けない」とか決めているに過ぎません。
言い換えると、「人それぞれの好み」これが「暮らしのセンス」と呼ばれる感性ということではないでしょうか。そう考えると、見せる収納も自分の好みを表現すればいいと、言えるのではないでしょうか。
ところで、暮らしとは一体誰のものなのでしょう。当たり前のことですが、自分のためのもので、他の誰のためのものでもないわけです。とすれば、暮らしのセンスもまた、自分のためのものです。そのことからも、自分の好みに合わせて表現すればいいのです。
「見せる収納をすると、部屋は片付かず散らかったように見えてしまいます」と、あけどんさんは、悩んでいるようですが、「散らかったように見える」ことと「自分の暮らしセンス」が違っていると気が付いているわけですから、それを修正すればいいだけです。まずはやってみてはいかがでしょうか。
アイテムと点数を絞って「見せる収納」に
まずは散らかった部屋と思っているところを見回して、自分が「散らかっていない」と思える状態にまで、あるものを少しずつ減らしてみることです。
これは自分の暮らしのセンスに合わせた感性ですから、他人がどうこうと言い難いことなのです。散らかった状態を散らかっていると思っていても、他人から見たら散らかっていないということもありえます。これはご本人にしかわからない「暮らしのセンス・感性」というしかありません。
ご自身の感性をフル回転させながら納得がいくまで部屋のものを減らし、ピッタリと感性に合った散らかり具合となった時、それがあけどんさんの「暮らしのセンス」「見せる収納が思い通りになった」ということなのではないでしょうか。
もう一つ、暮らしセンスを身に付けるには、センスに関係する自分なりの“こだわりのもの”これを絞ることが大切です。
あけどんさんは、洋服・雑貨に興味があるようですが、洋服と雑貨ではテイストにあまりにも違いがあり過ぎます。洋服か雑貨、どちらかに絞った方がセンスが身に付くのではないかと思います。
例えば、洋服に絞ったとしても、スカート、パンツ、ブラウス、ジャケット、Tシャツなど、アイテムはいろいろ。その中から好きなアイテムに絞り、さらに2~3に絞ります。絞ったアイテムで見せる収納をしてみるのです。
すると「こういうのは私の収納センスとは違う」「こっちはいい」といったように、試してみてわかることもあるはずです。それを、自分のセンスとして取り入れていくようにしてみると、自分の暮らしセンスが徐々に身に付いていくのではないでしょうか。
またお気に入りのブティックを数店舗持ち、そこで収納されている洋服の扱い方をチェックしてみるのもいいと思います。自分の好みに合ったブティックなら、見せる収納の参考がたくさんあるかもしれません。
雑貨についても同様です。こうした参考にしたい店をいくつか持っていると、見せる収納のヒントをもらえて身に付き方も早く、散らからない収納が引き出せるようになるかもしれません。
「他人の暮らし」ではなく「自分の暮らし」を大切に
夫が散らかったと思っている部屋でも、自分にとっては片付いて、見せる収納ができた!と満足したのであれば、それでいいのではないでしょうか。
夫とはいえ、暮らしセンスは違っていることもあります。合わせるかどうかは本人次第ですから、話し合って擦り合わせていけばいいのでは?と私は思います。実際に試して、ご自身が納得すれば十分だと思うからです。
何より暮らしは自分の暮らしなのであって、本や雑誌の他人の暮らしと違って当たり前です。散らかり具合も、自身の物差しを持っていればいいわけです。
そして「自分の暮らしを大事にする」これが第一なのではないでしょうか。
回答者プロフィール:阿部絢子さん
あべ・あやこ 1945年、新潟県生まれ。生活研究家(消費生活アドバイザー)・薬剤師。家事全般や食品の安全性の専門家として活躍。薬剤師の資格を持ち、今も現役で働いている。
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