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- 昔の服を今っぽく素敵にする!着こなしのひと工夫
ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、手持ちの服の生かし方。「まだ着られるから」と、なんとなく長く着ている服……。古く見えない、今っぽい素敵な着こなし方を紹介します。
その服、本当に素敵に見えていますか?
読者モデルの板橋弥生(いたばし・やよい)さんは、「いまいち服をおしゃれに着こなせない」のが悩みだそう。私服を見た横森さんは「これはいつから着ている服ですか?」と問いかけます。「10年、20年……もっと前の服もあります」と板橋さん。若い頃からサイズが変わらないため、なんとなく長く着ている服が多いのだといいます。
横森さんは「サイズは同じでも体型は変わっているかも。そして服も今どきのシルエットではないかもしれませんよ」と指摘します。
板橋さんも「たしかにそうかもしれません。おなかが出て、体型も変わりました」と納得した様子です。さらに小柄で下半身のボリュームが気になるため、スタイルをよく見せるコツも知りたいとリクエストしました。
下半身の大きさが気になるなら、上半身をボリュームアップ
10年ほど着ているというカーディガンは、サイズがピタッとしています(写真左)。いつもの着こなしでは、脚長効果を狙ってインナーをパンツに入れていますが、かえってぽっこりお腹が目立っている気も……。
そこで、インナーの色を濃くして、ハイネックに。パンツとつながる縦長ラインを作りました(写真右)。スッキリ見えて、お腹も気になりません。
ゆったりサイズで上下のバランスよく、が正解
ゆったりしたシルエットのカーディガンに変えると、下半身がスッキリ見えるのがわかります。着るときには袖をたくし上げてボリューム感を出し、より上半身のシルエットを大きくしましょう。袖からインナーを見せれば、スッキリとした抜け感も!
◆ワンポイント
大きい下半身を気にしてゆったりとしたボトムスで隠すと、下半身を重く見せて強調することに。逆にトップスにボリュームを持たせれば、視線も上に誘導して下半身が気にならずスッキリと見え、背も高く見えます。
古い服でも着方を変えれば、今風に
20代から着ている赤いジャケットは、かなり古くさい印象(写真左)。板橋さんなりに今風のスカートを合わせたものの何とも堅苦しく重い感じです。
今っぽく見せるために、まずはボタンを開けて全体に縦長ラインを作ります。肌色が見えると間延びした印象になるので、黒のタートルで引き締めれば、すらりと背を高く見せる効果も。
ジーンズを合わせたラフな着こなしにすることで、古いコートも今風に!ヌードカラーの靴で足元はスッキリ軽くしました。
少しのお直しで生き返ることも!
上品できれいなコートですが、意外と出番が少ないとのこと。ちょっとサイズが合っていない感じもします(写真左)。
そこで着丈・袖丈を詰めて、普段使いしやすく変身(写真右)。インナーはボトムスに入れず外に出した方がバランスよく見えます。ロングネックレスで縦長ラインもプラス!足元はストッキングを黒タイツに変えて、こちらでも全体を縦長ラインに。ショートブーツで今どきのおしゃれ感もばっちりです。
挑戦した板橋さんの感想は?
ずっと服も着方も同じだった自分に反省です。「着られる」というだけでそれ以上の工夫はしてきませんでした。ひと工夫でこんなに素敵になるなんて!これを機に手持ちの服だけでなく新しい服にも挑戦します。
取材・文=塚本由香(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年12月号に掲載された内容を再編集しています。
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