公開日:2022/01/12
ハルメクでもおなじみのモデル・青木沙織里さん(51歳)の連載です。キャンプ初心者の友人たちとすっかりキャンプにハマってます。今回は「おばキャン」3回目、時短で絶品のアウトドアレシピと、極寒の夜に役立った暖房器具を紹介します。
おばキャン仲間の2人のために用意した誕生日サプライズが、大成功したお話をお届けした前回。
今回も、神奈川県足柄上郡にある「BIOTOPIAオートキャンプ」での真冬のキャンプの続きです。
日中はお天気も良く、目の前には美しい富士山の景色が広がり、最高のキャンプ日和となりました。
しかし実はこの日、ニュースでは大寒波襲来という予報。
富士山に手を合わせて祈りましたが不安は的中。暗くなるにつれ、どんどん気温は下がり就寝時には0℃近くに。おばキャン3回目にして極寒のキャンプを経験するとは……。
バースデーケーキでお祝いした後は夕食の準備に取り掛かります。
まずは前菜を一人分ずつプラスティックの取り皿(使い終わったら各自持ち帰ります)に盛り付けます。
仕事や家事に追われて毎日忙しく過ごしている主婦たちは、キャンプでは面倒なことをしたくない。かといって、おいしいものは食べたい……。
この日のメインは切るだけ、焼くだけの時短レシピ。
恒例となっているバーベキュー、そして寒い日の定番、鍋の豪華二本立て!
さすがにみんな手際がいい! 分担作業であっという間に完成です。
焚き火を囲み、豪快に焼く肉はやっぱり外せません。
肉には白飯! お米を30分ほど浸水させて、メスティンで炊き上げます。
そしてトマト鍋。
私が長年愛用しているハルメクのだしパックをポイッと入れ、醤油と塩でシンプルに味付け。これも簡単でおいしい楽ちんメニュー。
あっさり和風のスープにトマトの酸味がくせになり、何杯でもいける。
冷えきった体を温めてくれました。
お腹がいっぱいになったところでチルタイム。
しばらくすると少しずつ足元が冷えて来ました。
それぞれホッカイロを増やしたり、重ね着したりと防寒していましたが、焚き火の火が小さくなってくると我慢の限界……。テントの中へ移動です。
テントに入ってからはカセットストーブ「デカ暖」出番。前回のキャンプでも、とても重宝しました。
ところが……。かろうじて点火はしますが、今にも火が消えてしまいそうで頼りないことこの上ない。(カセットボンベは満タンのものを使用)
後から調べてわかったことですが、気温が低すぎると(5℃以下)、使えなくなるそうです。
テント内はすでに0℃近く、吐く息も白い……。そんな中で寝る準備を始めます。
今回私は他のメンバー3人とは別に、インナーテントの横にソロ用テントを建てて一人で寝ました。
電気毛布の用意が1枚しかなかったので、湯たんぽを持参していたのですが、これでかなり助かった!
冬のキャンプには、心強い必需品だと実感しました。
他のメンバーはインナーテントで就寝。フロアには、アルミシート→大判の毛布→キャンプマット→電気毛布→冬用寝袋を順番に重ねました。
これだけあれば十分かと思いましたが、甘かった。
カセットストーブだけじゃなく、ポータブル電源までも機能しない。電気毛布の電源として使っていたのですが、朝まで持ちませんでした。(普通の気温なら「中の弱」で7〜8時間は使えます)
人間だけでなくポータブル電源にとっても寒すぎたようです。足元からさわさわ〜と流れ込んでくる冷気で、みんなほとんど眠れずに朝を迎えました。
万全の準備だと思っていても、気温によって機械関係はこんなに影響されるのかと、今回の経験で学びました。
役に立ったのは、ホッカイロと湯たんぽ。
結局のところ、アナログなものが一番という結論に至りました。
そしてこの知恵袋。
「湯たんぽが無い場合は、ワインの空き瓶にお湯を入れて湯たんぽ代わりにする」と良いそうです。後で教えてもらいました。
※夜は寒すぎて余裕がなく、充電もほとんどなかったので写真を撮っていませんでした……
朝は一面、霜がおりていました。太陽が昇り、嘘のように穏やか天気になり、みんな笑顔に。
寒すぎて体力を使ったからか腹ペコです。朝ご飯は、あさり缶を使ったミネストローネとホットサンドとコーヒー。トマト鍋で余った野菜をミネストローネ用に細かく刻み、ジップロックに入れて保存しておいたので朝は包丁を使わず楽ちん。
お楽しみのコーヒーは、コーヒーの焙煎もしている自由が丘にある撮影スタジオ「BACKSTAGE KICHEN(バックステージキッチン)」で、特別に焙煎してもらったOBA CAMP「コロンビアカティオペ」。
ゆっくりと丁寧に淹れていきます。
挽きたてコーヒーの幸せな香りがテントに広がります。
朝食後はまったり。
素晴らしい景色とおいしいコーヒー、そしてくだらないおしゃべり。ぜいたくで最高に幸せな時間。
まるで、サバイバルのような厳しい一夜を経験しましたが、またまた忘れられない記憶に残るキャンプになりました。
次の冬のおばキャンは、電源サイトがあるキャンプ場かな……。懲りずに企んでいます。
■もっと知りたい■
今回のキャンプの様子を動画でお伝えします。>>動画を見る
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