上大岡トメ×黒田尚子 親の介護とお金が不安です・5

遠距離介護の先輩が教える!押さえておきたいポイント

公開日:2022/01/08

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上大岡トメさんと黒田尚子さんによるコミックエッセイ『マンガで解決 親の介護とお金が不安です(主婦の友社刊)』から、親の介護への準備・向き合い方のコツを紹介する連載企画。今回は遠距離介護で押さえておきたいポイントを紹介します。

遠距離介護の先輩が教える!押さえておきたいポイント
上大岡トメ×黒田尚子 親の介護とお金が不安です・5

遠距離介護 コンさんストーリー

著者のイラストレーター・上大岡トメさんは、山口県に住む56歳。神奈川県に住む80代の両親に「要支援1」の要介護認定が下り、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんから介護における心構えや介護保険制度、親にお金について確認するときの切り出し方まで教えてもらいました。

一方、主婦の友社の編集者・コンさんは、鹿児島県に住む80代の両親と90代の伯母の遠距離介護をスタートさせているそう。先輩として押さえておきたいポイントを紹介してくれました。

※マンガ画像は複数あります。Yahooで閲覧している方は、画像をスライドしてストーリーを確認ください

「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P138
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P139
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P140
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P141
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P142
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P143
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P144
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)
「マンガで解決 親の介護とお金が不安です」P145
引用:上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)

遠距離介護で押さえておきたい4つのポイント

遠距離介護で押さえておきたい4つのポイント

トメさんやコンさん、そして私(※黒田尚子さん)自身も親は遠方在住です。

高齢になっても親は親で住み慣れた場所で暮らし、私たち子どもも自分の生活を維持しながらサポートする……これが現代の介護のスタンダードといえるかもしれません。頻繁に会えないからこそ、親の見守りは重要なテーマです。

そこで、遠距離介護で押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

1:ご近所・親戚・友達にサポーターになってもらう

まず大切なのは、ご近所ネットワークの構築です。私の場合、実家のご近所さんや親戚と連絡先を交換し、帰省時には菓子折りを持参して挨拶回りをしています。

あるとき千葉にいる私の元に、実家のご近所さんが「尚子さんの実家、夜になっても電気がついていないの。お母さん大丈夫かな?」とメールをくれました。その日の母は急な検査入院で不在だったのですが、「見守ってくれていたんだ!」と感激しました。

親戚やご近所さん、その家族などに「何か気付いたことがあったら教えてください」とご挨拶しておくのはおすすめです。地元の友達にも伝えると、地域の介護情報も教えてもらえるかもしれません。

2:自治体などの公的見守りサービスを活用する

そうはいっても「善意」だけに頼るのは何かあったときの後悔にもつながります。公的な見守りサービスを利用することも忘れてはいけません。

自治体の多くは、高齢者のみの世帯に「緊急通報システム」を導入しています。体調が悪いときに緊急通報ボタンを押すと、業者のコールセンターなどにつながり、必要に応じて家族にも連絡がいきます。

また、地域包括支援センターに相談すれば、地域にどんなサービスがあるか教えてもらえます。他にも以下の相談窓口に連絡してみてもいいでしょう。

  • 社会福祉協議会:福祉に関する情報を提供してもらえます。短時間のボランティアも依頼可能です。
  • 保健センター:認知症や介護に関する相談に保健師などが対応してくれます。
  • 民生委員:地域住民の立場から生活や福祉に関する相談や援助活動をしてくれます。見守りなどに対応してくれることもあります。

3:見守りシステム・機器を利用する

新聞やお弁当、牛乳などを宅配しつつ安全確認してくれるサービスもあります。また、市販の見守りグッズや企業による見守りサービスもあるので、親の希望などを聞きながら導入を検討してみてはいかがでしょう。

ポットやスマホ、ガスなどの使用状況が「いつもと違う」と判断されたら家族の元に連絡がくるサービスも、さまざまな企業が実施しています。

4:室内の改修や片付けをする

もう一つ大事なことは、親の自宅の安全対策を進めることです。

国民生活センターの調べによると、高齢者の事故の約8割は自宅で発生しています。階段や踏み台からの転落、小さな段差などでの転倒が半数以上です。

部屋の片付け、手すりの設置、物の置き場の見直しが必要です。過去に転んだことがある場所や、ヒヤリとした経験のある場所を洗い出しましょう。

屋外では、庭木の剪定や屋根の雪下ろし時の転落が目立ちます。「今までできていた」ことをどう手放すか、親と相談したいものです。

上大岡トメ(かみおおおか・とめ)さんのプロフィール

上大岡トメさんのプロフィール

東京生まれ、横浜育ち。東京理科大学工学部建築学科卒業。建設会社を経て、イラストレーターに。現在は山口県在住。著書に、ミリオンセラー『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』(幻冬舎)、『のうだま1・2』(池谷裕二氏と共著・幻冬舎)、『日本のふくもの図鑑』(ふくもの隊と共著・マイナビ文庫)、『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎)など多数。

黒田尚子(くろだ・なおこ)さんのプロフィール

黒田尚子さんのプロフィール

CFP(R)、1級FP技能士。CNJ認定乳がん体験者コーディネーター、消費生活専門相談員資格。富山県出身。千葉県在住。立命館大学法学部卒業後、日本総合研究所入社。在職中にFP資格を取得。1998年独立。現在は、医療や介護、老後、消費者問題などに注力。がんと暮らしを考える会の理事や城西国際大学の非常勤講師も務める。

本連載は、隔週土曜に掲載。次回は、実際に介護を経験した人にアンケートを実施してわかった「困ったベスト3」を元に、親の家を片付けるときのポイントや、きょうだいで介護するときのコツについて解説します。

※本記事は、上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)より一部抜粋して構成しています。

構成=渡邊詩織(ハルメクWEB)

■もっと知りたい■


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上大岡トメ・著/黒田尚子・監修『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』発売中

イラストレーターの上大岡トメさんと、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子先生がタッグを組んで作った、親の介護に初めて向き合う人のための本『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)。親が高齢になり、いろいろ心配になってきた介護初心者のトメさんが、実際に富山県の実家で遠距離介護をスタートしているお金の専門家・黒田尚子先生にさまざまなギモンをぶつけながら学んでいきます。

「介護」のことなんて、考えたくないと避けていた方にも、いつの間にか基本の知識が身に付く内容です。ぜひあなたの「親の介護とお金の不安」を解消するヒントにしてください。

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上大岡トメ

1965年、東京都生まれ。東京理科大学卒。イラストレーター。山口県宇部市在住。著書に『キッパリ! たった5分間で自分を変える方法』など多数。最新刊は、コミックエッセイ『老いる自分をゆるしてあげる。』(幻冬舎刊)。
★最新情報は、上大岡トメさんのトメサイズインスタTwitterもチェック!

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