バラとの競演が見事です

6月の庭はクレマチスが主役!育てやすい品種と飾り方

公開日:2021/06/20

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バラを育てて20年。バラ栽培のコツや自作の庭、花に囲まれた暮らしを発信するバラ愛好家・奥野多佳子さんが、6月の庭に咲くクレマチスを紹介します。育てやすい種類もたくさん。バラの絶妙な色合わせやクレマチスの飾り方など、楽しみ方がたっぷりです!

6月の庭はクレマチスが主役!育てやすい品種と飾り方

今月の作品「カサブランカ」

奥野さんは季節の花などを題材にしたタペストリーを製作します。こちらは「カサブランカ」

6月になると庭のカサブランカが咲き始め、辺り一面、甘い香りが漂い幸せな気持ちになります。

布を染め、綿を挟んでふんわりと……。サテンなどを使った花びらと赤いシベのコントラストが清楚な雰囲気です。

 

6月、バラに変わってクレマチスが主役に

クレマチス

6月、華やかなバラが終りを迎える頃、庭の主役はクレマチスに変わります。クレマチスは、4月頃から咲き出す早咲きの品種から、5月から何度も繰り返して咲く四季咲きの品種、そして11月頃から咲く冬咲きの品種など種類も多く、一年を通して楽しめる庭には欠かせない人気の花です。そしてその性質から、10以上の系統に分かれていて、それぞれ剪定など違っています。

私はいろんな品種を育ててみましたが、やはり庭の気候や土壌に合ったクレマチス、そしてあまり手をかけなくても育つクレマチス(笑)が残り、毎年よく咲いてくれます。庭にはつるバラが多いので、クレマチスと色合いを考えて植え、いろいろな景色を作ることも楽しみの一つです。

今回は、そんなバラとクレマチスのコラボのご紹介と、クレマチスを摘んで楽しんでみました。
※写真は複数枚あります。ヤフー等でご覧の方はスクロールしてご覧ください。

 

クレマチスはバラと色合わせを楽しんで!

クレマチスは、それだけで咲かせてもとても美しく可憐ですが、バラと組み合わせるとお互いを引き立て
て何倍も華やかな風景を作ってくれます。

ダッチェス・オブ・エジンバラ・・・White×Pink

ダッチェス・オブ・エジンバラ

5月の始め、早咲きのバラ、ルイーズ・オーデイエと一緒に咲くのは「ダッチェス・オブ・エジンバラ」です。白とピンクの組み合わせが華やか!

ダッチェス・オブ・エジンバラ

フロリダ系、早咲きで大輪のクレマチス。緑色の丸い大きな蕾がフワ~ッと開くと淡いピンクから真っ白に変化して、とても優雅な雰囲気です。花持ちもよく育てやすい品種で、花後、株全体の半分ほどに剪定すると2番花が咲きやすくなります。

ザ・ベルベット・・・Violet×Pink

ザ・ベルベット

バラはラジオタイムズです。平咲きのクレマチスにロゼット咲きのこんもりしたバラがかわいく、優しい雰囲気です。

「ザ・ベルベット」は、紫の花びらの真ん中に赤紫のスジが入る大輪のクレマチス。ジャックマニー系で弱剪定(花の下1~2節目)で切ります。

ザ・ベルベット・・・・Violet×Red 

ザ・ベルベット

「ザ・ベルベット」を深紅のバラと組み合わせてみると……こんなに雰囲気の違う景色になります。バラはザ・ダークレディとロサ・ムンディ。紫がかった深い赤との組み合わせはドキッとするほど刺激的!
「ザ・ベルベット」を鉢で育てているので、いろんなバラとのコラボが楽しめます。

アラベラ・・・Purple×Yellow 

アラベラ

バラはグラハムトーマスです。透き通るような黄色と淡いブルーが柔らかな雰囲気を作ります。

「アラベラ」はインテグリフォリア系で、つるで巻き付かず自立しない木立ち性、半つる性なので誘引が必要です。インテグリフォリア系は冬に地上部をバッサリ切り戻す強剪定で春に新枝が出てくる新枝咲。育てやすい品種です。

咲き始めは濃いブルーですが、開くとパステルブルーに変わり、小さな花ですがよく咲き、少し日陰に植えている我が家でも10年以上元気で咲いてくれます。ただ、つる性ではないので2mほどしか伸びず、バラまで届かないときもあってちょっと残念!

マダム・ジュリア・コレポン・・・Red×Pink

マダム・ジュリア・コレポン

バラは遅咲きのジャスミーナです。「マダム・ジュリア・コレポン」は紫がかった赤なので、ジャスミーナの透き通ったピンクとよく合って、とても可憐な雰囲気になります。 

「マダム・ジュリア・コレポン」は、15年ほど前は今のように園芸店にあまり出回っていなくて、クレマチス専門店でお取り寄せしてもらったほど庭に植えたかったクレマチスでした。今では株分けして庭のいろんな場所で咲いてくれます。

赤い花びらがスイングするように動きがあって、中心の白いシベが長く、とてもかわいいクレマチスで大好きです。

マダム・ジュリア・コレポン・・・Red×White 

マダム・ジュリア・コレポン

バラはつるアイスバーグです。「マダム・ジュリア・コレポン」を購入して以来、ず~っと白いアイスバーグの隣に植えているほど、この赤と白の組み合わせが気に入っています。

「マダム・ジュリア・コレポン」はビチセラ系で、冬は株元で強剪定する新枝咲きです。暑さにも強く 花後の剪定で繰り返しよく咲きます。

アフロディ―テ・エレガフミナ・・・Violet×Pink 

アフロディ―テ・エレガフミナ

バラは早咲きのガートルード・ジェキルです。濃い紫がピンクを引き立てて、コントラストが美しい組み合わせです。

「アフロディ―テ・エレガフミナ」もインテグリフォリア系で、花後剪定するとよく咲いて、とても丈夫です。このクレマチスの特徴は、何といっても色合いです。花びらは深い紫でシベが黒に近い紫色……とても個性的です。

バラとクレマチスをコラボさせて美しい景色を作りたい……それはバラを育てている多くのガーデナーの夢ですが、咲く時期が違ったりして、うまくいかないことも多いのです。

そしてコラボさせたバラも、クレマチスも、どちらも元気に育てたいという夢もあり、なのにどちらかが日陰になったりして、またまたうまくいかないこともあったり……本当に試行錯誤の繰り返しです。でも、夢見る景色があるから何度でも挑戦できるのです。

 

クレマチスの楽しみ方~クレマチスリース

クレマチスリース

材料として、15cmのオアシスリースと、庭に咲いているクレマチスや草花を集めました。

  • クレマチス(プリンセスダイアナ、ザ・ベルベット、アラベラ、パミセット・セルツァ)
  • 草花(シレネ・ユニフローラ、クローバーティントとその花、忘れな草の種、フレンチラベンダーとその葉、二ゲラの種、黒いヒューケラ、スカビオサの蕾、オルラヤ、ジューンベリーの実)

クレマチスリース材料

水を十分含ませたオアシスリースに、クレマチスなどを、方向を決めないで挿していきます。小さな草花は茎が柔らかくオアシスに挿しにくいので、ピンセットを使って挿しました。庭の花をギュッと詰め込んだみたいで、作るのが楽しいです!

クレマチスリース完成

出来上がりました。

クリスマスリース出来上がり

オルラヤなどは、咲いている中から小さな花を選びます。黄緑に斑入りの葉のシレネ・ユニフローラや 黒赤いクローバーティントの花など、いろんな形や色合いがミックスされていい雰囲気が出ます。色づいたジュ―ンベリーの実もかわいいです。

クレマチスリース掛ける

実はこのオアシスリース、壁にも掛けられます。水分をしっかり含ませていますが、水だれしないのでとても便利!

クレマチスリース掛ける

置いても、掛けても、かわいい。

クレマチスリース置く

オアシスリースは花材屋さんでもネットでも購入できるので、お庭の花を集めて作ってみてくださいね。

 

クレマチスの楽しみ方~クレマチスボックス

クレマチスボックス
(下から時計回りに)アラベラ、アフロディーテ・エレガフミナ、パミセット・セルッツァ、マダム・ジュリア・コレポン

蓋(ふた)つきの紙箱を見つけて、作ってみました。

実は、きれいでかわいい「箱」や「リボン」を集めるのが大好きで、箱だけでもたくさんあります。その中で、香水の箱を見つけました。真っ白な箱は見ただけでもいい香りがしてきそう……(笑)

そこに、小さなオアシスを置き、クレマチスを挿しました。二ゲラやその実、ヒューケラの花、カラー、そしてジューンベリーの実も。

あまり長持ちしませんが お部屋がパッと明るくなります。香りを詰め込んだようです。

 

クレマチスの楽しみ方~ガラス器に生ける

クレマチスをガラスにいける

ガラス器に「パミセット・セルッツァ」を生けました。伸びた枝で動きが出ます。

アフロディ―テ・エレガフミナ

「アフロディ―テ・エレガフミナ」の枝を長く切って生けました。枝垂れていい雰囲気です。水をたっぷり入れた中に、切った枝を少し叩いて入れておくと、水揚げがよくなって割と長持ちします。

クレマチス……いろいろ楽しんでみてはいかがでしょう。
 

■もっと知りたい■

奥野多佳子

1952(昭和27)年、兵庫県生まれ、大阪府在住のバラ愛好家。82年にタペストリー制作を始め、2000年に陶芸、04年に庭づくりを始める。豊中市美術協会会員。兵庫県立美術館で解説ボランティアに参加。ブログ「Soleilの庭あそび…布あそび♪」は人気です。

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