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- 化繊NGはもう古い!きれいめコーデの決め手は素材
ファッションデザイナー・横森美奈子さんが50代からのおしゃれのコツをアドバイスする連載企画。今回のテーマは、服の素材の選び方。年齢を重ねても、すっきり若々しく見えるかどうかの印象を左右する“きれいめ素材”を味方につけて素敵に変身しましょう。
ナチュラルな天然素材は落とし穴
「着心地がラクなので天然素材の服をよく着ます」という読者モデルのきたのふみさん。手持ちの服は、麻のチュニックや綿のシャツなどが多く、「理想としては、やわらかくかわいい印象になりたいのですが、どう着ればいいかわからなくて」と悩んでいます。
そんなきたのさんに対して、「麻や綿などの天然素材は、しわやヨレ、色あせが目立ちやすいのもの。若い頃なら、弾ける肌のハリで着こなせますが、年を重ねて自分自身にしわが増えてくると、“相乗効果”でくたびれた印象になりがちなので要注意です」と横森さん。
天然素材の服を着るなら、しわになりにくいポリエステルなど、化繊の“きれいめ素材”と組み合わせるのが、素敵に見えるコツだとアドバイスします。
進化した「きれいめ素材」を味方につけて!
きたのさんのいつものスタイルは、お気に入りの麻のチュニック(写真左)。「このチュニックはお腹やお尻をカバーしてくれるので気に入っています」ときたのさん。しわっぽい素材感とくすんだ色のせいで、どこか寂し気な印象です。
同じチュニックでもパンツをポリエステルのきれいめ素材に変えたら、一気に清潔感が出てバランスアップ(写真右)。きれいな色の細めストールをプラスすれば、くすんだ色の服もおしゃれに映えます。
「たこ焼き筋」を意識して不機嫌顔を撃退!
きたのさんのもう一つのお悩みは、顔が不愛想に見えること。口角がやや下がりぎみなせいか、「お母さん、機嫌悪いの?」と娘からも言われてしまうそう。
顔の筋肉は年々たるんで口角が下がるので、横森さんも実践しているのが鼻の横の「たこ焼き筋」に力を入れる筋トレ。自然と口角が上がり、素敵な笑顔になります!
鼻の横のここが「たこ焼き筋」
しわっぽい服も×さらっと素材でスッキリ格上げ
いつもの綿のシャツと麻のスカートの組み合わせは、しわやヨレが目立つため、安易に着るとくたびれた印象になってしまいます。大人世代にはおすすめできません。
しわっぽい綿のシャツも、きれいめな質感と色のインナーと組み合わせて、おしゃれ度アップ(写真右)。すっきりとしたシルエットのスカートや明るい足元で軽やかに若々しく見えます。
大人世代こそ「きれいに見える」化繊の服を
ポリエステルやナイロンなどの化繊の服は、着心地が悪くて、安っぽく見えると思い込んでいませんか?「それは古いです!」と横森さん。
「実はファッションの中で一番進化しているのが繊維です。今の化繊は着心地も質感もよく、劣化しにくいのが特徴。しわにもなりにくく、きれいに見えるので大人世代におすすめです」
上の写真で着ているのは、ポリエステル100%のお手頃価格(駅ビルにあるOLさん向けのお店で約2000円)のTシャツ。綿のものとは違って小ざっぱりとした印象になります。
「透け感」のある素材で今っぽキレイを実現
流行の程よい透け感とハリのある化繊のロングシャツなら、気になるお腹まわりもカバーして、やさしい雰囲気に(写真左)。大人世代にもおすすめのアイテムです。
ジャージー素材のワンピースは、シーズンを問わず幅広いシーンで着られ、おしゃれに見えます。少し透けるカーディガンを合わせて大人の上品さを(写真右)。
春夏だけでなくオールシーズン活用可能
透け感のある素材の服は「春夏だけ」という思い込みも古いです。重ね着することで幅広いシーズン、おしゃれに活用できますよ。
■挑戦したきたのさんの感想は?
服は天然素材が一番と信じてきましたが、そのせいでくたびれた印象になっていたと知り、まさに目からウロコが落ちました。これからはきれいな化繊の服をもっと取り入れたいです。「たこ焼き筋」も訓練します!
取材・文=五十嵐香奈(ハルメク編集部) 撮影=日高奈々子 ヘアメイク=木村三喜
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年10月号に掲載された内容を再編集しています。
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