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- 目力アップに効果絶大なアイラインの引き方
今回は「引く派」「引かない派」に分かれがちなアイラインについて深堀りします。アイラインを引くとなぜ目が大きく見えるのか? その錯視効果と科学的にわかった一番目が大きく見えるアイラインの引き方、失敗しない商品の選び方を教えてもらいました。
アイラインとマスカラによる錯視効果とは?
前回は、錯視効果で目が大きく見えるアイシャドウの塗り方についてお話ししました。今回は、アイラインの効果についてお話ししたいと思います。
まずは下のイラストの、左の二重丸の内側の円と、右の円を見比べてください。どちらの円が大きく見えますか?
左の二重丸の内円の方が大きく見えますよね。でも、この2つの円の大きさは同じです。
その実験結果がこちら
このように内側の円が外側の円に同化して大きく見える目の錯覚を、「デルプーフ錯視」といいます。この錯視を利用するのが、アイライン。外側の円の役割をする、目のふちにラインを引くことで、目を大きく見せることができます。
アイラインをどう入れると一番目が大きく見えるか?
見た目でもアイラインを入れた方の目が大きく見えるのがわかりますが、数値でも証明されています。
目を大きく見せるアイラインの引き方
実験結果の通り、目を大きく見せるには、アイラインは目の全部を囲むのではなく、目の上と、下の目尻側3分の1に入れるのが一番効果的です。目もとの皮膚のたるみやシワが邪魔をして、キレイに引けなくなったという声も聞きますが、それは使うアイライナーと引き方で、解決できます。
まずペンシルタイプのアイライナーで、目の上のキワにラインを引いていきます。ペンシルタイプは芯が柔らかいので、シワの部分にも色が伸びやすく便利です。まず柔らかいタッチのペンシルタイプでまつげの真上、まつげとまつげの隙間を埋めるように引きます。目を囲うためのラインですが、太めに引いてぼやかせば、アイシャドウのグラデーションの一番濃い部分にもなります。
次に、筆ペンタイプで細い線を引きます。目もとの皮膚を優しく引っ張り上げながら描けば、皮膚のたるみが邪魔でキレイに仕上がらない、ということはないはずです。
目の下の、目尻側3分の1の部分には、細い筆タイプのアイライナーを使って点々で繋げるようにラインを描いていきます。まつげとまつげの間を埋めるように、点々で局所的に描くことでラインのズレやブレ、目の下の皮膚へのはみ出しを防ぐことができます。
アイラインの肝! 目尻の引き方
目の上のアイラインで重要なのが、目尻の引き方。ここでも錯視効果を利用します。この引き方次第で、目の大きさと印象が違ってきます。
下のイラストを見てください。右の目の方が大きく見えますよね。また、イラスト下の横棒も右側の方が長く見えます。
ですが、この場合も目の錯覚です。どちらも目の横幅の長さは同じ。目尻に跳ねるようなラインを入れるだけで、これだけ違って見えるんです。実際に描く場合に跳ねさせるのは、目尻の少し手前。目のキワギリギリから跳ねさせるのではなく、キワから少し上にラインを描いて跳ねるのがポイントです。
失敗しないアイライナー選びのコツとおすすめ商品
アイラインの引き方はもちろん、使うアイテム選びも重要です。アイライナーを選ぶときは、サンプルで手の甲にラインや点々を描き、すぐに手でこすってみてください。ペンシルタイプのものは少し滲むくらいの方が修正やぼかすときに便利です。細い筆タイプのリキッドアイライナーは、すぐにこすっても滲んだりよれたりしない硬めのものを選ぶと、ラインがぼやけてしまった、引いた後にまぶたについてしまったといった失敗を防ぐことができます。
ちなみに私が愛用しているのは、メイベリンのリキッドアイライナー、マジョリカマジョルカのペンシルアイライナー。どちらもドラッグストアなどで購入できる低価格の、いわゆるプチプラと呼ばれるアイテムです。使いやすくて気に入っています。
年齢を重ねてこそ、アイラインとマスカラが必要
さらにマスカラをプラスすれば目の大きさがさらに大きく見え、印象も大きく変わります。マスカラはアイラインの代わりにもなり、塗ることで目のふちをラインのように囲み目を大きく見せることができます。日本人の目が小さく見えるのは、まつげが細く少ないことも影響しているのです。
また「年を重ねて目が小さくなったように感じる」理由の一つとして、まつげの減少が考えられます。まつげは年齢を重ねることで、細く少なくなります。若い頃に比べてまつげによる目の縁取り効果が減ることで、目が小さくなったと感じてしまうのです。
そのまつげの代わりとなり、さらにプラスした効果を引き出してくれるのがアイラインでありマスカラです。普段アイメイクをしない人も、ぜひ試してくださいね。
次回も、アイメイクについてお伝えします。パンダ目になる、まつ毛が少なくてうまく塗れないなどのお悩みのほか、まつ育アイテムについてもお話しします。
取材・文=田中優子
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