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- 汗で流れるメイク。ベース作り前のコツで崩れない夏に
夏にメイクが崩れるのは当たり前といえばその通りですが、メイク前にちょっとしたことに気をつけるだけで、朝仕上げたメイクの美しさを長時間キープすることはできます。とても簡単なテクニックですから、さっそく取り入れてみてくださいね。
化粧崩れを起こす “汗”はいらない?
高温多湿な日本の夏。暑いだけならまだしも、湿度が高いがために汗をかきやすい環境と言えます。
となると、気になるのはやはりメイク崩れ。特に更年期世代にとってこの悩みはより深刻さを増します。実際、『汗かきタイプなので夏のメイクは難しいですね。簡単にできる汗に強いタイプのメイク法を教えて下さい』というお悩みの声が寄せられました。
汗は人間にとって体温調整のためになくてはならない大切な体の機能。どんなに暑くても私たちが動けるのは汗がかけているからとも言えます。しかし、汗によってファンデーションがヨレたり、落ちてしまったり、アイメイクが取れてしまうのも事実。でも、ちょっとしたコツでメイクもちがぐんと高まるんですよ。
スキンケア後の過ごし方でメイク崩れが変わる
日本のこうした気候やメイク習慣を顧みて、各社の崩れないメイクアイテムは確実に進化。パウダーファンデーションも汗や皮脂に強くなったり、化粧崩れを防ぐスプレーなどのアイテムが続々と登場しています。それでも崩れるのは、実は使い方に問題があったのです。
たとえば、ベースメイク。スキンケア後すぐにメイクをしていませんか? スキンケア直後は化粧品がまだ肌になじんでいません。この状態で上からベースメイクを重ねると、なじんでいないスキンケアの油分がベースメイクと混ざり合ってしまったり、肌の上に残っているスキンケア成分がファンデーションの粉体を吸って肌の上でボロボロしてきてしまったり。つまり、メイクの土台が脆弱な状態なのです。
洗顔後、肌に皮脂が出てくるのに約15分。スキンケアがなじむというのは、自分の皮脂とスキンケアが一体化すること。なので、スキンケアをしたら約15分は置き、土台を強固にしてからメイクをすると崩れにくくなります。「忙しい朝に15分は長い!」とお思いになりかもしれませんが、スキンケア後にヘアスタイリングや着替え、片付けなどをしていれば、15分はあっという間。メイクをする順番を変えるだけで、驚くほどメイク崩れはしにくくなりますよ。
汗を制する者はメイク崩れも防ぐ
また、暑い中でメイクをしていませんか? 汗をかいている状態=肌の土台が緩んでいるので、その上にメイクをしても、後々地盤沈下を起こしメイクが崩れやすくなってしまいます。大切なのは、汗がひいてからメイクをすること。汗をひかせるには、大きな血管が流れている部分を冷やすのが効果的。
首筋や脇の下を保冷剤などで数分冷やすだけでぴたりと汗が止まります。さらに、コットンに化粧水を含ませ、肌に風を送る要領でパタパタと軽くパッティングすると肌表面がクールダウンします。このとき、間違っても力を入れすぎないこと。肌に赤みが出るほどパッティングはしないようにしてください。
こうして体温を下げてからメイクをするのも、メイク崩れを起こさせない極意です。
アイメイクの落ちも、スキンケアが肌と一体化していないことが大きな原因。特にクリームの油分がまつ毛や眉毛に残っているとその後のメイクが崩れやすくなってしまいます。アイメイクをする前に、まつ毛や眉毛を軽くティッシュオフをしたり、スクリューブラシでとかしてからメイクをするだけでもずいぶんと違いますよ。
汗、そして肌から浮いている油分が崩れの原因となるだけに、メイク前にこれらをきちんと抑えてからメイクをすることで、日中のメイクもちが確実によくなります。日中にメイク崩れを気にしたり、何度もメイク直しをするより、これら“仕込み” 技を朝に取り入れたほうが結局は時短になります。ぜひ、やってみてください。
撮影=中西裕人 ヘアメイク=小島けさき モデル=菊池洋華
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