寝たまま呼吸するだけでOK!腰痛対策#1

姿勢を正すほど悪化!?1日3分「寝るだけ」で“腰痛”から解放される理由

姿勢を正すほど悪化!?1日3分「寝るだけ」で“腰痛”から解放される理由

公開日:2026年04月14日

姿勢を正すほど悪化!?1日3分「寝るだけ」で“腰痛”から解放される理由

背筋をピンと伸ばす自分なりの「正しい姿勢」、実は腰痛を悪化させているかもしれません。重度のヘルニアから回復した専門家が、筋肉を鍛えるのではなく「寝たままゆるめる」ことで慢性的な痛みを根本から取り除く、新常識の腰痛リカバリー法を解説します。

教えてくれるのは、葉坂多壱貴(はさか・たいき)さん

ムーブメントセラピスト協会代表。株式会社瞑想的身体教育研究所代表取締役。重度の椎間板ヘルニアで排泄障害を伴う歩行器生活を経験。独自のピラティスで奇跡の回復を遂げ、その療法を体系化。医療機関で改善しない重症患者を次々と救い、日本代表級の振付師ら専門家からも絶大な信頼を得る、身体リカバリーの第一人者。

※本記事は葉坂多壱貴さんの著書『1日3分!寝たまま腰痛リカバリー』(監修:
伊藤太一、あさ出版刊)より一部抜粋して構成しています。

腰痛の原因は「姿勢の癖」!無理な正しさが痛みを招く

腰痛の原因は「姿勢の癖」!無理な正しさが痛みを招く
ふじよ / PIXTA

最初にお伝えしますが、腰痛の主な原因は「姿勢の癖」です。

雑誌を読みながら電車に乗ったり、パソコンに集中していたり、カフェで一息ついたりしているとき。背中が丸まり、首が前に出ている……。

そんな姿勢が、いつの間にか「自分の普通」になってしまっている人は少なくありません。

スマートフォンで目的地を探しながら歩いているとき、椅子に座って本を読んでいるときなど、無意識に行っている姿勢の癖が、少しずつ体のバランスを崩し、腰痛を引き起こしているのです。

姿勢が悪いから腰痛になるのだから、正しい姿勢を意識すれば腰痛は治る。そのように思いこんで、「背中をピンと伸ばして、胸を張って生活しよう」などと考えている人もいるかもしれません。しかし、実はこの無理に意識した「正しい姿勢」もまた、腰痛を悪化させてしまうのです。

背筋をピンと伸ばして気をつけの姿勢をとると、確かに体に良い状態のような気がするでしょう。ですが、実際は反り腰になっていたり、体のあちこちに力が入っていたりして、腰を痛める原因をつくってしまっているのです。

実際、正しい姿勢を意識して間違った努力を続けた私は、椎間板ヘルニアと腸閉塞を併発し、二度の手術と長い入院生活を経験する羽目になりました。

そんな私だからこそ、専門家になった今、はっきりと断言できます。

無理に正しい姿勢をつくろうとすると、私たちはリラックスすることができません。見た目の良い正しい姿勢と、体にとって快適なリラックスした良い姿勢は、まったくの別物なのです。

筋トレは逆効果?固まった筋肉を「ゆるめる」べき理由

筋トレは逆効果?固まった筋肉を「ゆるめる」べき理由
freeangle / PIXTA

あなたの周りの人たちのなかには、「腰痛を治すには筋力が必要」と言う人がいるかもしれません。ですが、それは正しくありません。

私たちの体は、本来無理をして力を入れなくても、背骨が伸びやかでしなやかであるべきです。力んだり、強張らせたり、鍛えたりすると、かえって不自然な状態になり、体に良くない影響が出てしまうことがあります。

腰痛があるということは、筋肉が凝り固まっている可能性が高いということ。そんな状態で鍛えると、これまでの悪い姿勢を強化してしまうだけです。結果として、腰痛が悪化したり、別の部位を痛めたりすることにもなりかねません。

無意識の癖によって、体が無理をし続けている。体のどこかに過剰な緊張を抱え続けていることが、腰痛の原因です。

腰痛を改善したいのであれば、まず筋肉をゆるめることが大切です。姿勢の癖を取り除き、リラックスできる状態を、ゆるめることで手に入れましょう。

ゆるめるとは、だらけることではありません。必要なときに、必要なだけの力を使える体に戻していくことです。

体の緊張をほどき、筋肉をゆるめることが、慢性的な痛みから解放されるためのスタートなのです。

なぜ寝たまま?「最高の休息姿勢」の秘密

なぜ寝たまま?「最高の休息姿勢」の秘密

筋肉を「ゆるめること」を最も効果的に行える姿勢が、寝た状態です。

腰痛がある人は立っているときも、座っているときも、無意識のうちに体のどこかに過剰な力みが入ってしまって、筋肉や関節はその緊張に負担をかけています。

ひざを立てて寝た状態はその負担から解放されるため、最もリラックスしやすいのです。

無意識に力みが入らないため、体の緊張は確実にゆるみます。痛みを我慢し続けて鈍くなっていた感じる力も、蘇りやすくなります。

寝たままの姿勢で呼吸に意識を向ける。それだけで、体のバランスが自然と再調整されていきます。同時に、ボディマップも正しく書き換えられていきます。

腰痛改善だけじゃない!「5つのすごい変化」

腰痛リカバリーには、腰痛が改善される以外にも、次の5つの大きな変化を生み出す力があります。

腰痛改善だけじゃない!「5つのすごい変化」
Luce / PIXTA

1.体や心の過剰な緊張から解放される

最初に起こる変化は、全身の強張りがゆるむことです。これまで無意識のうちに力が入っていた腰や背中、脚の筋肉が、本来の状態に戻ります。心身の解放感を味わってください。

2.呼吸が深まり、自律神経が整う

腰痛があると、呼吸が浅くなり、体が緊張してしまいます。腰痛リカバリーを行うことで、体の緊張がゆるみ、呼吸が自然と深まっていきます。

深い呼吸ができることで、自律神経にも良い影響が生まれます。睡眠の質が良くなり、ぐっすりと眠れるようになるでしょう。仕事や勉強への集中力も増していきます。些細なことで腹を立てたり、落ち込んだりすることも少なくなります。

3.ボディマップが書き換わり、動きがスムーズになる

間違っていたボディマップが修正されることで、あなたの動作はよりしなやかで軽やかになります。正しい感覚が脳に伝わることで、スムーズに体を動かすことができるようになるのです。

4.姿勢のバランスが整う

極端な反り腰や猫背、前太ももの強い強張りなど、崩れていた体のバランスが、自然に整います。立っていても、座っていても、体の中心に安定を感じられる……。本当の意味での良い姿勢が、自然と身につきます。

5.「痛みのない自分」を取り戻すことができる

最後に戻ってくるのは、痛みのない自分です。腰痛リカバリーでは、痛みの原因を根本から取り除きます。腰の痛みに慣れて感覚が鈍くなることで痛みを感じなくなるのではなく、本当に痛みがない自分を取り戻すことができるのです。

過剰な緊張から解放され、自分自身を感じながら体を動かすことで、腰痛は自然と過去のものになります。痛みのない自分を手に入れるだけでなく、「生き方そのものを軽やかにする」取り組みだと思って、腰痛リカバリーにトライしましょう。

次回の記事では、「呼吸が浅いのはNG! 寝たままスー・ハーで筋肉をゆるめるコツ」を紹介していきます。

※本記事は葉坂多壱貴さんの著書『1日3分!寝たまま腰痛リカバリー』(監修:
伊藤太一、あさ出版刊)より一部抜粋して構成しています。
※効果には個人差があります。試してみて合わない場合はおやめください。


■「寝たまま呼吸するだけでOK!腰痛対策」をもっと読む■

#1:1日3分「寝るだけ」で“腰痛”から解放される驚きの理由
#2:呼吸が浅いのはNG!寝たまま「スー・ハー」で筋肉をゆるめるコツ
#3:【実践】腰痛解消!寝たまま3分「ハンモックブリージング」

もっと詳しく知りたい人は、葉坂さんの書籍をチェック!

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HALMEK up編集部
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