ろれつの違和感と口内環境の関係
ろれつが回らないのはお口の変化が原因かも?歯垢リスクをセルフ診断
ろれつが回らないのはお口の変化が原因かも?歯垢リスクをセルフ診断
公開日:2026年02月25日
「ろれつが回らない」は“口の乾き”のサインかも
「ろれつが回らない」などの変化は、年齢や疲れのせいと思われがちですが、実はお口の乾きが関係している場合があります。
口の中が乾くと舌や唇の動きがなめらかにいかず、言葉が出にくくなったり、話しづらさを感じたりすることがあるのです。こうした「乾き」を感じるときは、口内環境が乱れやすくなっている可能性があります。
ちょっとした変化に気づいたときこそ、口内環境を整えるタイミングです。早めに対策することが、健やかな毎日につながります。
「口の中が乾く」と感じたら歯垢リスクを見直すタイミング
お口の渇きに深く関連する要因が、「歯垢」(しこう)です。歯垢とは、食べかすを栄養に増えた細菌のかたまりで、白くねばつく汚れのこと。
歯と歯のすき間や歯ぐきの境目につきやすく、気づかないうちに増えていきます。食べかすとは違い、放置すると細菌が増殖し、歯周病や虫歯、口臭を招く原因になるため注意が必要です。
歯垢は、年齢とともに唾液の量が減り、口まわりの筋肉が衰えるとたまりやすくなる点も特徴です。歯垢によって口内環境が悪化すると唾液の分泌はさらに低下し、口の中が乾きやすくなるという悪循環につながるのです。
このように、口内環境が乱れやすい状態を「歯垢リスクが高まっている状態」といえます。乾きを感じたときは、そのサインを見逃さず、お口の状態を見直しましょう。
歯垢リスクは“お口だけの問題”ではない
歯垢リスクは、お口の中だけの問題ではありません。歯垢が増えて口内環境が乱れると、歯ぐきに炎症が起こりやすくなり、その影響が全身に及ぶ可能性も指摘されています。
歯垢は細菌のかたまりのため、増えるほど活動が活発になります。そのため、歯ぐきに炎症があると、その細菌が血流に入り、脳卒中との関連や認知機能への影響、糖尿病の悪化などにつながる可能性があるといわれています。
近年では、歯垢の増加がむし歯や歯周病だけでなく、糖尿病、心筋梗塞、アルツハイマー病などの全身疾患にも関係する可能性が示されています。
そのため、「ろれつが回らない」などの変化から口の乾きを感じたときは、歯垢リスクのサインかもしれません。単なる口の不調と見過ごさず、体全体の健康を見直すきっかけにしましょう。
歯垢リスクを高めないための生活習慣
歯垢リスクを抑えるには、特別なケアよりも日々の習慣が大切です。口の乾きを防ぎ、唾液の働きを助ける行動を取り入れることで、口内環境が整いやすくなるでしょう。毎日の中で手軽に取り入れられる、歯垢リスク対策をご紹介します。
(1) お口まわりのストレッチ
お口まわりのストレッチは、口の乾き対策や話しにくさの予防に効果的です。口を大きく開け閉めしたり、「あ・い・う・え・お」とはっきり発音したりするだけでも口周辺の筋肉が動き、唾液が出やすくなります。
(2) 唾液腺マッサージ
唾液の分泌を促したいときは、唾液腺マッサージがおすすめです。耳の下・あごの下・頬のあたりを、指の腹で円を描くようにやさしく刺激しましょう。食前や口の乾きを感じたときに行うと効果的です。
(3)口を閉じる意識(鼻呼吸)
日中は口を閉じ、鼻で呼吸することを意識しましょう。口呼吸は口の中を乾燥させ、歯垢が増えやすい環境につながります。気づいたときに整えるだけでも、お口の乾燥対策になります。
(4)よく噛んで食べる
よく噛むことを意識しましょう。噛む動作は唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保ちやすくします。
唾液には、お口の中で細菌が増殖するのを抑えたり、食べかすや汚れを洗い流したりする働きがあり、口内環境を自然に整えやすくしてくれます。
日常的なお口のケアとしてガムを取り入れるのもおすすめです。なかでも、歯垢の生成を抑えるユーカリ抽出物や、歯垢をはがれやすくするキシリトールを含むガムは、取り入れやすいケア方法のひとつです。歯垢リスク対策として、口内環境をすこやかに保つ習慣に取り入れやすい方法といえるでしょう。
小さな違和感に気づくことが、健康を守る第一歩
「口の中が乾く」という感覚は、歯垢リスクを見直すきっかけになるサインです。また、日頃感じている「ろれつの違和感」も、もしかしたらお口の状態の変化を知らせるきっかけかもしれません。
歯垢リスクは口内だけの問題ではなく、全身の健康とも関係する可能性があるため、早めの対策が大切です。日々の歯みがきや歯間ケアに加えて、唾液の分泌を促す生活習慣を意識することで、口内環境は保ちやすくなります。
さらに、ユーカリ抽出物やキシリトールのガムを上手に取り入れるのも一つの方法です。日常のケアを積み重ね、話しやすく快適なお口の状態を目指しましょう。
■取材協力:歯垢リスク事務局




