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- 大腸がん検診の受診の目安と受けるべき検査とは?
大腸がんは、日本人女性の臓器別の死亡者数で最も多いがんです。ただし、生活習慣の改善やがん検診の受診で発症や死亡のリスクを大幅に下げられます。では、大腸がん検診の受診目安や受けるべき検査とは? 大腸がん手術のエキスパートが答えます。
教えてくれた人:金光幸秀(かねみつ・ゆきひで)さん
国立がん研究センター中央病院 大腸外科長。1990年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学附属病院、愛知県がんセンター中央病院消化器外科部などを経て、2013年より現職。大腸がん手術のエキスパートで、「大腸癌治療ガイドライン」作成委員なども務める。大腸がんの新たな治療法の確立にも力を入れている。
がん死亡の原因第1位大腸がんを早期発見するには?
大腸がんは女性のがんによる死亡原因の第1位です。しかし、大腸がんは結腸や直腸にがんがとどまっている段階で発見されれば、怖い病気ではなく、ほぼ100%治るということは第1回でお伝えしました。
「大腸がん死を遠ざけるために何より重要なのが、大腸がん検診の受診です。40歳以上の人は年1回の便潜血検査を習慣化し、万が一『陽性』になったら、必ず精密検査を受けてください」と国立がん研究センター中央病院大腸外科長の金光さんは強調します。
年1回の便潜血検査を習慣に
大腸がん検診の基本は、便を採取して行う便潜血検査です。
40歳以上の人が毎年受ければ、大腸がんの死亡リスクが約60%減少します。住んでいる市区町村や職場で、無料か少ない自己負担額で検診が受けられます。
内視鏡検査も死亡率減少効果がある
また、小型カメラで体の中から大腸を観察する大腸内視鏡検査も、死亡率減少効果が証明されている検診法です。ポリープや超早期がんが見つかった場合には、腸の中から内視鏡で病変を除去できます。
「祖父母、親、きょうだいなどに大腸がん経験者がいる人は...
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