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- パサつき、ぺたんこを予防!髪にいいこと三原則
髪がパサつく、うねる、ボリュームがなくぺたんこ――。「年齢のせい」と諦めがちなお悩みも、実は毎日のケアや習慣を少し変えるだけで改善できます。そこで、自宅でできる“髪にいいこと”を4回にわたって大公開!まずは、基本の三原則を紹介します。
教えてくれた人:齊藤あき(さいとう・あき)さん
パーソナルビューティープロデューサー、美容師、毛髪診断士。一般社団法人日本美髪協会代表。美肌・美髪専門「スキンケアサロンティナロッサ」代表。5万人以上の肌と髪に向き合い、美を内側からも磨くメソッドが支持を集める。
見た目の印象の8割は髪で決まる!
「見た目の印象の8割は、髪で決まる」と言われるほど、髪は大切なパーツです。だからこそ、年齢とともに傷みやハリ・コシの低下を感じて、「鏡を見るたびに落ち込んでしまう」という方も多いのではないでしょうか。
「50代以降は女性ホルモンの分泌量が低下し、髪の成長サイクルが乱れやすくなります。一方、髪の表面を覆うキューティクル(下図)は薄くもろくなり、髪の内部を構成する組織(コルテックス)からたんぱく質が漏れ出すなど、髪の質も悪化します。“育ちにくく傷みやすい”のが、年齢髪の悩みを生んでいるんです」と、毛髪診断士の齊藤あきさん。
それでも、普段何気なくしているヘアケアに少し気を使うだけで、「髪の質や印象は劇的に変わる」と言います。
年齢とともに、髪からタンパク質が失われていく
髪は芯にあたるメデュラと、コルテックス、キューティクルの三層構造。コルテックスから主成分のタンパク質が流出すると、髪が細くなりクセが出る原因になります。
美しい髪になる3原則は「洗う」「補う」「整える」
「一番の基本は、正しく洗って乾かすこと。50代以上の女性は、肌質自体は乾燥しがちでも、男性ホルモンの影響で皮脂は出やすくなるため、きちんとシャンプーをして汚れを落とす必要があります。髪の摩擦ダメージを極力減らす洗い方、乾かし方のコツも大切です」
一度キューティクルが剥がれるなどして傷ついた髪は元通りになりませんが、「上手に補修すれば、見た目のツヤやまとまりは取り戻せます」と齊藤さん。
【原則1】“正しく洗って乾かす”がすべての基本
頭皮は、全身の皮膚の中で最も皮脂分泌が盛んな部分。しっかり汚れを落として正しく乾かすことで、頭皮の健康が保たれ、健やかな髪を育む土壌ができます。
【原則2】髪のダメージを軽減&補修する習慣を
外からの刺激に弱く、傷みやすい50代からの髪。摩擦を防ぐ工夫やトリートメントの使い方など、ダメージを軽減し効果的に補修する方法を実践しましょう。
【原則3】髪を上手に整えてツヤやボリュームをアップ
ふんわりしてツヤやまとまりもある髪には、毎日の“整え方”も大切。簡単にできるブラッシングやスタイリングのちょっとしたコツで、見た目の印象も健康的で若々しく!
今回の企画では、髪の洗い方や効果的なトリートメント法とあわせて、髪の印象をぐっと若々しくする簡単スタイリング法なども紹介ます。次回は、髪を元気にする洗い方とシャンプー選びについて紹介します。
取材・文=新井理紗(編集部)、イラストレーション=清水利江子
※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年1月号を再編集しています
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