マスクを外して口元のメイクを復活する前に!

脱・唇荒れ!3日で違いが出る正しいリップケア

公開日:2023.04.29

長いマスク生活からようやく解放されて、新しい口紅でも買おうかなという方も多いのでは?でも、ふと鏡を見ると唇がガサガサと荒れているかも。これでは、春色の口紅がきれいにのりません。毎日簡単にできる正しいリップケアを美容皮膚科医に聞きました。

ガサガサ、縦ジワくっきりな唇は老けて見える

「どうせマスクをするから」と、ここ数年、眉と目元だけをメイクして出掛けるクセがついていませんか? もうずいぶん長いこと口紅を塗っていないという人も少なくないのでは。

これからはマスクを外して人と会ったり、おしゃれして人前に出たりする機会も増え、口元が周りの目に留まることも多くなりそうです。

ガサガサ、縦ジワくっきりな唇は老けて見える

「ぜひ、鏡で自分の唇をよく見てみてください。唇が乾燥していたり縦ジワが目立ったりしていると、見た目の印象がぐっと老けてしまいます」と話すのは、美容皮膚科医の小柳衣吏子(こやなぎ・えりこ)さん。

「唇の荒れは、乾燥している秋冬に起こると思われがちですが、実は一年中荒れている方もいます。特にこれからの季節、強い紫外線やエアコンによる乾燥は皮膚の薄い唇にとって大敵です。また、すっぱい食べ物や刺激の強い料理も唇にダメージを与えてしまうことがあります」

唇荒れスパイラルを招くNG行動3つ!

でも、「リップクリームは塗っていた」のに唇が荒れてしまっている場合も……。これはなぜでしょうか。

「その場合は、リップクリームの塗りムラがあるのかもしれません。利き手の反対側の下唇が荒れているなど、人によって塗り方のクセがあります。また、唇の荒れが気になって、唇をなめたり、噛んだり、ぐっときつく閉じたりしていると、さらに荒れてしまうという“唇荒れスパイラル”につながります」(小柳さん)

唇荒れスパイラルを招くNG行動

唇荒れスパイラルを招くNG行動
画像提供:ユースキン製薬

3日で効果を実感⁉正しいリップケア

実は、唇の皮膚は皮脂膜がほとんどなく、角質層が薄いのが特徴です。また毛細血管が、他の皮膚よりも密集しています。
 

画像提供:ユースキン製薬

「唇のターンオーバーは、3.5〜10日と他の皮膚よりも早いため、正しくリップケアをすればそれだけ早く効果を出すことが期待できます」(小柳さん)

画像提供:ユースキン製薬

小柳さんいわく、まず唇の状態に合ったリップクリームを選ぶことが何より大切とのこと。

「乾燥しがちなら化粧品リップクリームや薬用リップクリームを。唇が割れがちなときは、塗ったときにスースーしない、刺激が少ない薬用リップクリームがいいですね。ひび割れやただれ、口唇炎・口角炎がある場合は、治療効果のある『医薬品』と表記のあるものを選ぶようにしましょう」(小柳さん)

リップの使い分け
画像提供:ユースキン製薬

タイプ別・基本のリップクリームの塗り方

「リップクリームは基本的に、唇を写真のように4つのブロックに分けて塗るのがおすすめです。1ブロックずつ塗ることで塗りムラも防げます」(小柳さん)

リップクリームの塗り方
画像提供:ユースキン製薬

スティックタイプ

まず手軽なスティックタイプの塗り方です。持ち歩きにも便利なタイプなので、外出先でもこまめなリップケアができます。

1.唇の縦ジワに沿って塗る

唇の縦ジワに沿って塗る
画像提供:ユースキン製薬

2.中央から口角に向けて楕円を描いて塗る

中央から口角に向けて楕円を描いて塗る
画像提供:ユースキン製薬

3.荒れやすい内側を意識して塗る

荒れやすい内側を意識して塗る
画像提供:ユースキン製薬

ジャータイプ

ジャータイプは、唇の荒れがひどいときや、夜寝る前のスペシャルケアに特におすすめ。薬指で、なじませるように軽くのばします。

1.清潔な薬指に適量を取る

1.清潔な薬指に適量を取る
画像提供:ユースキン製薬

2.指を軽く唇に当ててなじませる

2.指を軽く唇に当ててなじませる
画像提供:ユースキン製薬

3.症状が気になるときはクリームの量を多めに

3.症状が気になるときはクリームの量を多めに
画像提供:ユースキン製薬

「正しいリップケアを行うことで、唇荒れの改善とともに唇の血色もよくなります。これにより、見た目の印象がグッと明るくなりますよ。また同時に、唇荒れスパイラルを招くNG行動も減るので、美しい唇が保てます。もし、セルフケアをしても唇の荒れが改善しない場合は、専門医を受診してください」(小柳さん)

今回紹介したリップケアで、マスクを外した口元に自信を持って、おしゃれにあわせて春色リップを楽しんでくださいね!

※効果には個人差があります。試してみて異変を感じる場合はおやめください。

教えてくれたのは…小柳衣吏子さん(皮膚科医・美容皮膚科医)

小柳衣吏子さん(皮膚科医・美容皮膚科医

こやなぎ・えりこ アオハルクリニック(東京・港区六本木)院長。日本皮膚科学認定皮膚科専門医、日本抗加齢医学会専門医。平成10年順天堂大学医学部卒業後、平成23年、アオハルクリニック院長に就任。著書に『美肌の王道』(日経BP社)。雑誌、テレビなどのメディアでも活躍中。

ハルメク365編集部

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