医療脱毛

2018年08月08日

医療脱毛、永久脱毛何が違う? どこに行けばいいの?

介護脱毛が気になる人へ。白髪も大丈夫!医療脱毛入門

皮膚科・美容皮膚科医。渋谷スキンクリニック院長。  吉田貴子プロフィール  日本皮膚科学会会員  日本美容皮膚科学会会員、日本小児皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会、日本禁煙学会会員
監修者
吉田貴子
監修者 吉田貴子 渋谷スキンクリニック院長

女性なら誰もが気になるムダ毛。年齢を重ねたからこそ自己処理を卒業し、効果の高い医療脱毛に移行したい!と大人の女性たちが続々と医療脱毛の門をたたいています。またもしもの時に、恥ずかしくないよう介護に向けて脱毛をする人も増えているようです。

医療脱毛と永久脱毛の違いは?

医療脱毛を受けると永遠に毛が生えてこなくなると思いがちですが、FDA(米国食品医薬品局)の定めた永久脱毛の定義では、『施術後1カ月経った時点で毛の再生率20%以下の状態』を言います。現在この定義が一般的に普及し、医療脱毛認可の判断基準に深く関わっています。

主に医療脱毛は、医療レーザー脱毛と絶縁針脱毛(ニードル脱毛)の2種類になりますが、どちらも出力が高く、高度な技術を要するため、医療機関で医療の資格を持っているスタッフが使用し施術するのが必須条件です。

脱毛箇所や脱毛法にもよりますが、永久脱毛に近い効果を求めているなら医療脱毛がおすすめです。
 

※イメージ図
※イメージ図
医療レーザーはより肌の奥まで届き、毛母細胞を破壊する​​​​


一般的によく見聞きするのは医療レーザー脱毛でしょう。

医療レーザー脱毛はメラニン色素に反応する特殊なレーザー光線を肌に照射し、毛を伝達して届いた熱が毛母細胞を破壊、ムダ毛が生えてこなくなるという仕組みになっています。このレーザー光線は、より黒い毛に反応する特徴があるため、白髪やうぶ毛には効果が期待できません。例え白髪染めをして毛を黒くしても、毛染め剤は表面を黒くしているにすぎないので、毛の中心部と毛根部分には光線が届かず、レーザー脱毛では効果がないとされています。

しかし、一度の照射で広範囲施術でき、針脱毛よりも痛みが少なく安全性が高く費用が安く済む、またエステの光脱毛より効果が早く確実に出やすいという点は、医療レーザー脱毛の大きなメリットです。また、クリニックによって機械が異なり、使用するレーザー光線も変わるので、自分の毛質と肌質に合った機械を選ぶことができます。

 

《医療クリニックが使用する主なレーザー脱毛機器》

アレキサンドライトレーザー 
最も多くクリニックで使用されている機器。
日本で最初に導入された厚生省認定の医療レーザー脱毛機。日本人の肌のメラニン色素量と、とても相性がいい。

ダイオードレーザー 
近赤外線のレーザーで痛みが少なく使用可能部位が広範囲。毛質問わずオールマイティに施術可能。

ヤグレーザー 
波長が長く肌の奥まで届くので濃い毛質に向いている。ヒゲ・VIOなどにおすすめ。日焼け肌も施術可。
 

白髪脱毛の救世主!?針脱毛による永久脱毛とは?

針脱毛は脱毛専用に加工された電気針を毛穴ひとつずつに挿入していき、高周波の電流の熱で毛乳根を破壊することによって、毛が生えてこなくなる脱毛方法です。毛穴ひとつひとつのムダ毛にアプローチしていくため、レーザー脱毛では対応できない白髪やうぶ毛にも効果があります。

約120年前に、逆さまつ毛の治療法として海外で開発された針脱毛は、1960年代に日本の皮膚科や形成外科に取り入れられ、新しい脱毛技術として行われるようになりました。

開発当初は通電している針先からの火傷や色素沈着などのトラブルがありましたが、年月とともに改良を重ね、皮膚に接触する部分を絶縁体加工した針や、毛穴に合わせた長さの針の開発によって、より確実で安全な脱毛が可能になりました。

皮膚に電気の熱が伝わらないように作られた針脱毛は、あまり知られていませんが安心確実な永久脱毛法とされています。とても効果の高い針脱毛ですがデメリットもあります。料金が高い、施術に時間がかかる。そして個人差はありますが、施術中の痛みが強いという点が最大のデメリットです。
 

大人の女性がVIO脱毛する理由とは? 介護脱毛にも要注目。

人気の脱毛部位というと、VIOは欠かせません。VIOはデリケートゾーンのことを指し、Vはビキニライン、Iは女性器の両側サイド部分、Oは肛門周りのヒップ奥とも呼ばれる部位です。

脱毛の代名詞ともいえるVIO脱毛ですが、最近は若い世代のみならず、40代以降の女性たちが積極的に医療脱毛を選択しており、大人の女性たちがVIO脱毛を選ぶ理由は多岐にわたります。

  1. ムダ毛を気にせず下着や水着のおしゃれを楽しめる
    毛のはみ出しの心配がなくなり、布地と肌の密着感が高まるため、下着(水着)を履いたときアンダー部分のラインがきれいに見える。
     
  2. 黒ずみや埋没毛など、自己処理トラブルからの解放
    毛抜きやカミソリなどで自己処理を続けると色素沈着などを起こしやすくなるが、医療脱毛をすることによって自己処理による肌トラブルから解放される。
     
  3. 雨の日や生理中の不快感からの解放
    梅雨がある日本では生理中以外にも、デリケートゾーンのムレ・ニオイが気になるところ。生理の分泌物がムダ毛に付着することで雑菌が繁殖しニオイなどの原因になるが、ムダ毛がなくなることによって快適に過ごせる。
     
  4. 将来介護を受ける時を考えた準備
    もし介護される側になった場合、トイレやオムツ交換など、他人にデリケートゾーンを清潔にしてもらうことになるので、少しでも相手に負担をなくしたいと考え、VIO脱毛をする方が多い。いわゆる「介護脱毛」。オムツの中は蒸れやすく、毛に汚れがついたまま蒸れてしまうと細菌が繁殖し、感染症を引き起こすこともあるので、清潔を保つためにデリケートゾーンの脱毛をする方が近年増えている。

    このように女性とVIO脱毛は切っても切れない関係にあるようです。

きれいになくなる脱毛はクリニック選びにかかっている!

やってよかったと思える脱毛をするには、自分のニーズに合ったクリニックを選ぶことが大切です。

個人差がありますが、医療脱毛は効果が高い分、肌への負担も大きくなり、光アレルギーやじんましん、炎症などの肌トラブルが起こることがあります。敏感肌、アレルギー体質の方は特に注意が必要です。


脱毛のトラブルを避けるために、以下の点に注意してクリニックを選んでみましょう。

  • 脱毛によって起こりうるリスクについての説明がある
  • 施術方法や使用する機器について説明をしてくれる。また、こちらからの疑問にも丁寧に答えてくれる
  • 肌へのトラブルを防ぐため、事前にテスト照射が受けられる
  • 脱毛後、自宅での肌ケアについての説明がある。またはクリニックでアフターケアを受けられる

医療脱毛は効果が高いというメリットがありますが、料金が高い・痛みがあるなどのデメリットがあります。しかし脱毛にかかる期間の短さを考えると、相応の価格設定にしているクリニックが多いです。実際に脱毛を始める前に、クリニック自体をよく知ることがムダ毛ゼロのきれいなお肌を手に入れる近道なのかもしれません。

自分の希望に合ったクリニックを見つけ、受けてよかったと思える脱毛をしましょう!
 


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beauty editor
beauty editor

美容編集者、石山照実が主宰する美容編集者とライターの美容専門の編集プロダクション。美容に特化し、雑誌を中心に活躍する編集者とライターというプロ集団。企画から撮影、記事の構成、さらには動画までを担当。雑誌だけでなく、化粧品メーカーのパンフレットからwebサイトのコラムまで、幅広く活動中。

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