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- 着物のトイレ問題を考える
「普段着物」にトイレの利用は欠かせません。なにげに使っておりますが、とある披露宴でトイレ問題を聞き及び、案外皆さん気にしてらっしゃるのかな? と思いました。
トイレは絶対行きますよね
披露宴が終わって着付け室で着替えをしていると、お二人の会話が聞こえてきました。
「トイレ我慢できるかなと思ったけど、一回だけ行ってしまったわぁ」
「ああ、私も。でも着付け師さんにちょこっと直してもらった」
「あまり着崩れしないでよかったわぁ」
皆さん、トイレ心配だったのですね。
そこで、あまり表に出てこない着物でトイレ問題を、ちょこっと考えてみました。
そもそも着物の長い歴史から考えても、着物というのは下着をつけて着る物ではないというのが本当かもしれません。
とはいえ、それでは現代的ではありません。
その対策としては、ひとつは下着選び。
なるべく股上の浅いものにしておきます。帯の下線ぐらいが理想でしょうが、年を取るとなかなか難しいものです。
私は着物を身長+3cmほどの身丈にして、腰紐をウエストあたりで締めます。腰紐は腰で締めるのが本来の着付けのようですが、ウエスト締めの方が、トイレは便利なのです。
トイレは着崩れするものです
かっちり着込めば着込むほど、トイレには行きにくいですし、基本、行かないのが無難です。しかし「普段着物」を考えた場合、必要不可欠な行動ですし、トイレに行けば必ず着崩れします。
でも、洋服の場合も多少はありますが、整えますよね。それと同じで、着物も用を足した後に整えればよいのです。
その時に重要なのが、個室の広さです。便器の前に立ってくるりと楽にまわれるぐらいのスペースがあればよいと思います。襦袢の裾を整え、着物の裾を整え、最後に腰回りや帯の具合など確認できれば安心です。
それから、バッグなど置ける場所があって、両手が自由に使えることも大切です。
また、和式ですと、どうしても流した後に水ハネしますので、床すれすれの着丈の着物の場合は流れ終わるまで注意が必要です。
気をつけたいのは手洗いです
個室から出て、さあ、手を洗いましょう。
ホテルや一流レストランのトイレならばいいのですが、公衆トイレなどの場合は、最近、高い確率で、水盤周りが水びたし状態になっていたりします。皆さんどんなふうに手洗いしているのか想像つかないほどです。
最近の新しいトイレは、水盤が小さかったり、いろいろ工夫がされているので安心ですが、そういう所はまだまだ少ないです。
水盤まわりが水びたしで、これ絶対袖が濡れちゃう! という時は帯にちょこっと両袖を挟みこんで利用することをおすすめします。
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