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- お尻・お腹が冷たい人は注意!「冷えとり」健康法
午前10時に体温を測ってみてください。「36.5度以下は冷えている」と、自然療法や食事療法も行っている医師の石原新菜さん。特に手足だけでなくお腹やお尻が冷たい人は要注意なんだとか! 冷えによって起こる不調についてお聞きしました。
お腹やお尻が冷たい…実は内臓も冷えている!
女性に身近な、体の「冷え」。あなたは自分の体温を知っていますか?
医師で食事療法などによる治療を行ってる石原新菜さんはこう話します。「体温は一日のうちで変動しますが、午前10時に測って36.5度に届かない人はまず冷えているといえるでしょう」
手足やお腹の冷えはそれ自体がつらいものですが、冷えの影響はそれだけではありません。
「免疫機能の7割を担っているのは腸です。マクロファージなどの腸内の免疫細胞は温度が低いと働きが低下し、体温が1度下がるだけで免疫力は30%もダウン。病気にかかりやすくなってしまうのです」と石原さん。
また、冷えると血管が収縮して頭痛や肩こりを引き起こし、腸内環境の悪化により便秘や下痢を招きやすくなります。代謝が低下して疲れがとれにくくなり、むくんだり太りやすくなる他、肌トラブルを起こすことも。やる気が出ない、イライラするといった心の不調の原因にもなります。
まさに“冷えは万病のもと”なのです。「特に手足だけでなくお腹やお尻が冷たい人は要注意。体の深部から冷え、内臓の機能が低下している可能性が高いです」と石原さんは注意を呼びかけます。
冷えているとこんな不調が…
- 免疫力が低く、風邪などをひきやすい
- 便秘気味
- だるく、疲れやすい
- 頭痛がよく起こる
- むくみやすい、太りやすい
- 肌トラブルが多い
冷え性だから…と諦めないで!何歳からでも改善できる
そうは言っても「自分は冷え性だから」と諦めている人もいるかもしれません。しかし石原さんはこう話します。
「クリニックで冷えをとるための食事や運動などを指導していると、2週間で体温が0.5度上がる人も少なくありません。冷えは何歳からでも改善できますよ」
そもそも冷えはなぜ起こるのでしょうか。
石原さんは一番の原因は筋肉量の低下だと言います。
「熱の4割は筋肉で作られます。筋肉量が減りやすい50代以降に冷え性が多いのはそのためです。無理に体を鍛えなくても、大きな筋肉が集まる下半身を動かし、筋肉量が落ちないように心掛けるだけでも効果はあります」
また、食事やお風呂で体を冷やさないことも大切だと、石原さんは続けます。
体が温まるといいことずくめ
- 免疫力が高く、病気を寄せ付けない
- いつでもお腹すっきり
- 疲れにくい
- むくみにくく、体軽やか
- 肌がきれいに
次回からは、すぐに始められる冷えとりの習慣を、「食事」「運動」「お風呂」「生活」の4つの項目に分けて紹介します。
さらに、体を温めて、代謝を良くしてくれる味噌汁レシピを、料理研究家の島本美由紀(しまもと・みゆき)さんに教えてもらいます。
医師・石原新菜(いしはら・にいな)さんのプロフィール
1980(昭和55)年生まれ。帝京大学医学部卒業後、同大学病院の研修医を経て、父・石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法による治療を行っている。
取材・文=大矢詠美(ハルメク編集部) イラストレーション=カトウミナエ
※この記事は雑誌「ハルメク」2021年1月号を再編集、掲載しています。
■体を温め免疫力アップ&不調を遠ざける■
- お尻・お腹が冷たい人は注意!「冷えとり」健康法
- すぐできる!食事と運動の冷えとり習慣10
- お風呂で冷えとり!入り方や生活習慣の改善10のコツ
- 究極の冷えとり料理「味噌汁」!最強具材のレシピ付き
■もっと知りたい■
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