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素朴な疑問80年代のシティポップがまた流行しているって本当?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
みなさんは、料理や掃除、家計簿付けなどをするときにどんな音楽をかけていますか? ワタシはYouTubeで「作業用BGM」シリーズをよく聞いています。いろいろなジャンルの曲があるのですが、このところハマっているのが、「シティーポップ」シリーズです。山下達郎や竹内まりや、ナイアガラ・トライアングル、角松敏生など、青春時代にはやった曲が次から次へと流れてきて、気分が上がります!
どうやら最近1980年代のシティーポップがまた流行しているといううわさを聞きました。40年もたった今になってどうしてなのかしら? 気になるので調べてみることにしました。
シティーポップとは
シティーポップというのは、70年代後半から80年代に日本で流行した音楽ジャンルの一種で、その名の通り「都会的でオシャレなポップミュージック」を指します。
とはいっても厳密な定義や境界線があるわけではなく、ソウル・ファンク・フュージョンなどの要素を取り入れ、融合的に作られた「都会派ポップス」を一般的にシティーポップと呼ぶそうです。都会的で落ち着いた、聞き心地のよさが特徴です。
シティーポップの誕生については諸説あるようですが、元祖として挙げられることが多いのが日本音楽史に残る伝説のロックバンド、「シュガー・ベイブ」。ソロデビュー前の山下達郎や大貫妙子が所属していたことで知られ、洗練された楽曲や、曲ごとにボーカルが入れ替わる異色のスタイル、「DOWN TOWN」「SHOW」など今も色あせない名曲の数々など、シティーポップの源流として音楽界に多大な影響を与えています。
またユーミンこと松任谷由実が、70年代前半からシティーポップ色の強い楽曲を多数リリースしたことも、一般に認知される原動力になりました。
80年代になると、山下達郎、竹内まりや、南佳孝などが次々にヒットを飛ばし、来生たかお、杉山清貴&オメガトライブ、杉真理、角松敏生など、そうそうたるアーティストたちがシティー・ポップ・サウンドを世に送り出し、シティポップの黄金期を迎えます。こうしてみると、80年代はキラキラしたシティーポップの名曲がいっぱいね!
海外が注目して、シティーポップがはやっている
シティーポップはその後、アイドルブームやバンドブームによって影を潜めることになりましたが、2010年代中頃から再び人気が再燃しているんだそう。
シティーポップの再流行の背景には、2010年代にインターネットコミュニティーを拠点に広まっていった「ヴェイパーウェイヴ」と「フューチャー・ファンク」いう新しい音楽ジャンルなどが関係しているようです。例えば、ヴェイパーウェイヴは、80年代~90年代の楽曲を加工した音楽を中心としたもので、ノスタルジーな印象が特徴だそう。フューチャー・ファンクはビート感を強調しダンサブルな曲調が特徴。
Night Tempo(ナイト・テンポ)というフューチャー・ファンクの海外DJが、竹内まりあの「Plastic Love」のリミックス動画を配信したことで、海外で「Plastic Love」の人気が一気に高まっていきました。
さらに、「Plastic Love」を聞いたインドネシアの女性シンガーRainych(レイニッチ)が、シティーポップに興味を持ち、松原みきの「真夜中のドア〜stay with me」をカバーし、その曲がまたSNSを通してアジア圏へ、そして、英語圏へと広まっていったそうです。
海外のアーティストたちがシティーポップを取り上げたことが、再ブームの火付け役になったというわけですね。
こうしたブームを背景に、日本のシティーポップレコードを集めるアジア圏を中心とした海外コレクターが増えたことで、逆輸入という形で再評価されるようになり、シティー・ポップが流行しています。
また、YouTubeなどで気軽に楽曲を聴けることもあり、今では日本の若い世代にもハマる人が増えているそうです。NHK紅白歌合戦に出場した「Suchmos(サチモス)」をはじめ、80年代シティーポップの流れをくんだグループも登場するなど、「ネオ・シティー・ポップ」と呼ばれるジャンルが確立されつつあるそうです。
やっぱり日本のシティーポップは昔も今も最高よね!
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参照:nippon.com
イラスト:飛田冬子
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