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2021年03月21日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
コロナ禍で我が家に起きた変化の一つに、手紙やハガキをよく書くようになったということがあります。相手から返事が返ってくるとうれしいし、娘と一緒におしゃれな文房具を選ぶのも楽しくて、今ではすっかりハマってしまいました。
ただ最近は文字を手書きすることが少ないので、なかなか漢字が思い出せないのが難点。似たような漢字が多くて「この場合はどっちだったかな……」と悩むこともしばしば。
先日は娘から「叔父さんと伯父さんってどう違うの?」と聞かれて困ってしまいました。そういえば、同じ「おじさん」でもどうして二つの漢字があるのかしら? 早速違いを調べてみましょう。
一般的に「おじさん」というのは「両親の兄弟」を指す言葉です。つまり、自分や配偶者の両親に兄か弟がいると、全員「おじさん」と呼ばれるわけですが、兄か弟かによって漢字が変わります。
具体的にいうと、両親の兄は「伯父さん」、両親の弟は「叔父さん」となります。「おばさん」の場合も同じように、両親の姉は「伯母さん」、両親の妹は「叔母さん」となります。
例えばワタシの父に兄がいる場合は「伯父さん」、ダンナさんの母に弟がいる場合は「叔父さん」となります。
ちなみに「両親の兄弟の配偶者」も同様で、例えばワタシの父の兄(伯父さん)の配偶者は「伯母さん」、父の弟(叔父さん)の配偶者は「叔母さん」となります。
頭で考えるとこんがらがってしまいそうですが、ポイントは中国の儒教の考え方にあります。儒教では年長者を尊び、年少者を慈しむという考え方があるため、年齢によって上下関係を厳しく律していました。
そのため、大家族が多かった古代中国では兄弟の上下関係を明確にするために、年齢順に呼び方を変えて区別していたんだとか。長男は最年長で尊い人であることを指す「伯」、次男は「仲」、3男は「叔」、4男(または末っ子)は「季」、というようにこれらの字を使った名前を付けていたそうです。その考え方が日本に伝わり、やがて「伯父」と「叔父」という言葉が定着したそうです。
覚え方としては、親を起点にして「年上なら伯、年下なら叔」の文字を使えばいいということ。なるほど、こう考えればシンプルね!
ちなみに、親族ではない年上の男性も「おじさん」と呼びますよね。この場合の漢字はどうなるかというと、答えは「小父さん」です。親族ではない年上の女性は「小母さん」となります。
紛らわしいけれど、使いこなせたら素敵です。今度から親戚に手紙を書くときは気を付けようっと。
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参照:スタディサプリ
イラスト:飛田冬子