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素朴な疑問使い捨てカイロを最初に作ったのはロッテって本当?
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こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
みなさん、寒さ対策はどうされていますか? ワタシは寒がりなので使い捨てカイロをよく使っています。今ではまとめ買いして常備しているほど、生活になくてはならないカイロですが、そういえばいつ頃から使われていたのかしら? 気になるので早速調べてみましょう。
カイロの歴史
カイロは漢字で書くと「懐炉」。熱源を懐中に入れて暖を取る道具のことです。
カイロの始まりは、温めた石を布で包んで懐中に入れる「温石(おんじゃく)」といわれています。平安時代末期から江戸時代まで、人々に親しまれてきました。
明治時代になると、麻殻の粉末や桐灰などを容器の中で燃やす「懐炉灰(かいろばい)」が普及。さらに大正時代にはベンジンが気化して出るガスを使って熱を作る「ベンジンカイロ」が使われていました。
最初に広まった使い捨てカイロはロッテの「ホカロン」
それまでのカイロは石を温めたり、燃料を火で燃やしたりする必要があったので、誰でも気軽に使えるというものではなかったそうです。そこで、1975(昭和50)年に、アメリカ陸軍が使用していたフットウォーマーを参考に、旭化成工業(現・旭化成)が初めて使い捨てカイロを開発・商品化し、一部限定地域で発売していたようです。
旭化成工業が開発したカイロを原型にして、「火気を使わず、においもせず、軽くて気軽に持ち運べる新型カイロ」として開発されたのが、ロッテが1978(昭和53)年に全国発売した使い捨てカイロ「ホカロン」です。
新型カイロは鉄粉が酸化するときに発熱する作用を活用し、袋の中に入った材料を手でもむだけで簡単に温かくなるという画期的なものでした。火が要らない上に、使い捨てできて後処理も必要ないホカロンは瞬く間に大ヒット。携帯カイロの第一号ではないものの、世紀の大発明として世の中に広まり、世界中で愛されるようになりました。
後に、外袋から出すだけで自動的に温かくなるよう改良され、1989(平成元)年には貼るタイプも登場。最近では靴底に使えるタイプや、高速で温かくなるもの、低温でじんわり温めるもの、香り付きのものなど、さまざまなカイロがメーカー各社から発売され、冬の必需品として定着しています。
ちなみに、ロッテといえば、「お口の恋人」のキャッチフレーズでおなじみのお菓子メーカーですよね。ロッテでなぜカイロが生まれたのかというと、実はホカロンを開発したのはロッテ電子工業(現・ロッテ健康産業)というグループ企業で、お菓子の中に入れる脱酸素剤を開発している際に使い捨てカイロの仕組みを発見したんですって。
お菓子をおいしく保つ方法を考えていたらカイロができたなんて、心も体も温めてくれるいい話ね!
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参照:ハレトケ
イラスト:飛田冬子
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