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2020年10月03日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
久しぶりに、歌舞伎揚げを食べています。甘じょっぱくて、サクサクした軽い歯ごたえがたまらない! ところで、どうして歌舞伎揚げっていうのかしら? 気になるので調べてみました。
歌舞伎揚げは、「天乃屋」という会社が、1960(昭和35)年に開発しました。天乃屋は、もともとは甘納豆の製造卸で、創業したのは1953(昭和28)年、戦後の復興期でした。当時は今のようにお菓子の種類が豊富な時代ではなかったため、甘納豆は貴重だったそうです。
やがて戦後の復興とともに、お菓子も多様化しました。天乃屋の創業者は、近所の工場で作られる揚げせんべいを頬張る人々が、あまりにもおいしそうに食べるのを見て、甘納豆から米菓製造業への転換を決断したといいます。
日本独特のお菓子であるおせんべいと、17世紀の初め頃から日本人に愛されてきた歌舞伎、この二つを融合させて伝統文化を伝えていこうと、歌舞伎揚げは誕生しました。パッケージのもえぎ、柿、黒3色の模様は、歌舞伎の引き幕にちなんでいるのだそう。また現在の歌舞伎揚げは、昔よりソフトに仕上げえられているので見えにくいですが、実は一枚一枚に歌舞伎の家紋が12種類刻印されているんですって(よ~く見るとわかります!)。
そのままでもおいしい歌舞伎揚げですが、日々の料理に取り入れるのも、意外とおすすめなのだそう。
まずは、みそ汁。みそ汁を作ったら、食べやすく砕いた歌舞伎揚げを入れるだけです。ちなみに、天乃屋の創業者も、米菓製造業に転換した当初、毎日失敗した生地をみそ汁に入れていたといいます。油揚げやお麩のようなものかしらね!
次は、おにぎりです。こちらも簡単で、かつお節と醤油味のおにぎりに、砕いた歌舞伎揚げをまぶすだけ。食べる直前にまぶした方が、サクサク感が楽しめます。
砕いた歌舞伎揚げは、とんかつの衣にしてもおいしいそうです。油で揚げず、オーブンで焼けば出来上がりです。衣に味が付いていますから、ソースをかけなくてもいただけます。大葉やチーズを挟んでもいいですね。
少し手間がかかりますが、砕いた歌舞伎揚げを牛乳に浸しておいて、グラタンを作るのもおすすめ。軟らかくなったら、グラタン皿に敷いて、お好みの具材をのせてオーブンやトースターで焼きます。ソースはみそマヨネーズ味が合います。
最後は、歌舞伎揚げとアイスクリームの組み合わせ。歌舞伎揚げのへこんでいる面にアイスをのせて、あればレーズンやナッツなどを散らしましょう。甘さ+しょっぱさのハーモニーね♪
ああ、歌舞伎揚げが無性に食べたくなってきました。今からちょっとお買い物に行ってきます!
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イラスト:飛田冬子