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2020年10月09日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です!
知り合いから、贈り物が届きました。中を見ると手延べの冷や麦! 手延べそうめんはよく聞きますが、手延べの冷や麦は珍しいです。
そういえば、そうめんと冷や麦。うちでは、どちらもよく食べますが、どんなところが違うのでしょうか? 調べてみようと思います!
そうめんと冷や麦には、どのような歴史があるのでしょうか?
そうめんは、奈良時代に中国から伝わった「索餅(さくべい)」が原型だといわれています。索餅は、小麦粉・米粉を練って縄状にねじったものだったようです。
この索餅を元に鎌倉時代以降に誕生したのが「索麺(そうめん)※後に素麺(そうめん)と呼ばれるようになる」で、小麦粉や米粉などに塩や水を加えて練り、油を付けた手で細長く伸ばして乾燥させたものでした。
一方、冷や麦は、小麦粉などに塩や水を加えて練った生地を伸ばして切った「切麦」が原型だといわれています。室町時代によく食べられていた切麦は、ゆでて温かいまま食べるものを「熱麦」、冷やして食べるものを「冷麦」と呼んでいたことが、冷や麦の語源となったようです。
現在では、その製法の違いに関する境界線は曖昧なようです。
現在、そうめんと冷や麦の作り方は、「機械生産」と「手延べ製法」の2種類がありますが、日本農林規格(JAS規格)により、太さの基準が決められています。
機械で生産される製品は、直径1.3mm未満の太さのものを「そうめん」、直径1.3~1.7mm未満のものを「冷や麦」と表示するように決められているのです。つまり、そうめんより冷や麦の方が麺がやや太いということですね。
ただし、手作業で伸ばす手延べ製法の場合は、1.7mm未満の太さのものを「手延べそうめん」または「手延べ冷や麦」と表示すると決められています。つまり、1.7mm未満であれば、「そうめん」と「冷や麦」のどちらを名乗ってよいということです。
手延べ製法の場合は、手で伸ばしながら作るため、厳格な太さの違いを出すのが難しいこともあり、このように規定されたそうです。
そうめんや冷や麦に少しだけピンクや緑色の麺が入っていますよね? あれは、もともとは、見た目の区別がつきにくいことから、「冷や麦にだけ色付き麺を入れた」というのが始まりのようです。現在では、「食べるときに見た目にも涼しさを感じてほしい」という製造元の配慮から、そうめんにも、冷や麦にも色付き麺を入れているところがあるそうです。結局、そうめんと冷や麦を見た目で区別するのは難しいってことね!
うちでは、そうめんも冷や麦もゆで過ぎないように注意していますが、おいしくゆでるポイントってあるのでしょうか?
ちなみに、そうめんを温かいだしつゆで煮たり、ゆでたそうめんに温かいだし汁をかけて食べる場合は「にゅうめん」といいます。
そうめん、冷や麦、にゅうめん。違いを覚えました! 忘れないうちに早く家族に話したい!
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参照:ウチコト
イラスト:飛田冬子