素朴な疑問かき氷のシロップの味は全部同じって本当?

公開日:2020/08/08 更新日:2023/08/14
かき氷のシロップの味とは

 

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

 

先日家族でお祭りに行って、屋台のかき氷を食べたときのこと。イチゴとブルーハワイを頼んで、おいしく食べていたの。そうしたら、子どもたちが「味が一緒だ!」と騒ぎだして。確かに同じようにも感じたけれど……。え? そんなことってある? 早速調べてみました!

 

信じられない!かき氷のシロップは同じ味

かき氷のシロップは同じ味

かき氷のシロップの基本の材料は「果糖ブドウ糖液」です。果糖ブドウ糖液糖とは、でんぷんを酵素でブドウ糖に分解し、さらに、ブドウ糖の一部を酵素で果糖に変えた液状の糖です。
ブドウ糖と果糖の混合液の中で、果糖を50%以上にしたのが果糖ブドウ糖液糖です。果糖は低温の場合、砂糖よりも甘さを感じるという性質があります。

 

この果糖ブドウ糖液糖に、酸味料や着色料、香料などを加えると、イチゴやメロン、ブルーハワイといったシロップが出来上がります。つまり、違いは色と香りだけ! その証拠に、目をつむり、鼻をつまんでかき氷を食べると、どれも果糖ブドウ糖液の同じ味しかしないのだそう。

 

昭和4年頃から各種シロップを作ってきた明治屋の、「マイシロップ」(昭和4年発売)を例に取ると、イチゴ、メロン(メロンソーダ風)、ブルー(ラムネサイダー風)の果糖ブドウ糖液と酸味料は共通です。異なる材料の着色料は、イチゴが紫イモ色素と紫コーン色素、メロンが黄色4号と青色1号、ブルーは青色1号と赤色102号が使われています。また香料は、果物の皮の成分などを使っているそうです。

 

色と香りで脳が違う味だと錯覚する


本当は同じ味なのに、色と香りで違う味だと錯覚してしまう理由は、脳の仕組みにあるといいます。ワタシたちは、舌の表面にある「味蕾(みらい)」という部分と、色や香りの情報を組み合わせて、味を感じると考えられています。しかし、舌よりも色と香りの方が強く影響するため、脳は色と香りからイメージした味を、勝手に感じてしまうのだそう。

 

同じ味のシロップ、オンリーワンの風味のシロップ

同じ味のシロップ、オンリーワンの風味のシロップ

とはいえ、現在すべてのシロップが同じ味とは限りません。抹茶の粉末を加えた抹茶シロップ、カラメル色素を加えたコーラシロップ、カルピスの原液を使ったカルピスシロップなどは、オンリーワンの風味です。また、着色料と香料ではなく、果汁や果実そのものを使ったフルーツ味のシロップもあるそうです(おいしそう!)。

 

自宅にかき氷器があれば、オリジナルのシロップを作ってみるのも楽しそうです。コーヒーに砂糖や牛乳を加えたコーヒーシロップ、カルピスシロップなど、気軽に試してみてはいかがでしょう。冷凍した果物や缶詰の果物を、砂糖と一緒にミキサーにかけたフルーツソースを手作りして、かき氷にかけるのもおいしいそうです。

 

そういえば、ちょうどモモの缶詰があるので、今からフルーツソースを作って、モモのかき氷を作ってみようと思います♪

 

※この記事は2020年8月の記事を再編集をして掲載しています。

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参照:毎日新聞

   tenki.jp

   macaroni

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練乳と小豆も外せません。
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イラスト:飛田冬子

 


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