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2020年06月30日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
梅雨時は雨が多くて嫌になるけど、雨にぬれたアジサイは風情があって素敵ですよね。ワタシの実家にも、以前母に贈った鉢植えのアジサイが庭に植え替えられて、大きく育っています。
アジサイのきれいな色のグラデーションは華やかだけど、プレゼントしたときは赤一色だったはず。でも、今は青い花が咲いているわ……。 接ぎ木をしているわけでもないのに色が変わるのはどうしてなんでしょうか? 早速調べてみました!
アジサイは主に赤と青の2系統の色があります。今までに見たことのあるアジサイを思い出してみると、紫や青みのあるピンク色など、確かに赤や青がベースになっていることが多いですよね。
アジサイには「アントシアニン」という色素が含まれており、土壌から吸い上げた成分の違いに反応して色が変わるんだそうです。中性やアルカリ性の土なら赤くなり、アルミニウムを含んだ酸性の土壌ではアントシアニンが反応して青く変化します。鉢植えのときと花の色が違うのは、植え替えた土の性質が違うからなんだそうです。
日本は酸性の土壌が多いので、地植えのアジサイには青い花が多く見られます。同じ株でも花の色が違うのは、根を張っている場所によって土壌の成分が違う、もしくは、根にとってアルミニウムを吸収しやすい場所と、しにくい場所からからだと考えられています(へえ~、そうだったのね!)。
アジサイの花は土壌の成分に強い影響を受けていますが、時間の経過とともに、一つの花がいくつもの色合いに変化することもあるんです。淡い黄緑色のアジサイを見たことがありませんか? これにもアジサイの特性が関係しているといわれています。
咲き始めのアジサイは葉緑素の影響を受けて黄緑色をしていますが、花が開くにつれてアントシアニンが増えるので、赤味を帯びていきます。アントシアニンができる頃には補助色素もできているので、アルミニウムが含まれている土壌では青色になっていきます。
さらに日がたつと有機酸が蓄積され、青色の花も赤味を帯び、最終的に色があせ、くすんだ緑色になります。この色変わりは、花びらの老化の一種です。
アジサイのこのような色の変化は「アジサイ七変化」と呼ばれています。
さまざまな表情を見せるアジサイですが、花言葉もいろいろあります。「移り気」「浮気」「無常」など、色の変化からイメージした言葉がよく知られていますが、それ以外にも、青いアジサイには「辛抱強い愛情」、ピンクのアジサイには「元気な女性」、白いアジサイには「寛容」といった花言葉も。
花言葉を知ってからアジサイを見ると、色の違いによって雰囲気が違って見えるような気がします。
梅雨時期はなんとなく気分が上がらないけど、きれいなアジサイを見て、気分転換しようと思います。
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参照:株式会社ウェザーニューズ
イラスト:飛田冬子