鬼怒川温泉で紅葉を楽しむ旅!ライン下りなど観光も
2023.10.262020年09月19日
素朴な疑問
紅葉していないのに赤いモミジがあるって本当?
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
みなさんの地域は、もう紅葉は始まっていますか? 先週末は家族で山登りへ。全部ではないけれど紅葉が進んでいて、楽しいハイキングになりました♪
植物に詳しい娘が「これ、ノムラモミジだ! 新芽から落葉まで、ずっと赤い葉っぱなんだよ」と教えてくれてびっくり! そんなモミジあるの? 緑じゃないモミジが気になったので調べてみました!
通年で赤い色が微妙に変化!「ノムラモミジ」
もともと赤いのが特徴の品種「ノムラモミジ」。カエデ科カエデ属オオモミジ系に分類される、イロハモミジの園芸品種。ノムラの由来は「濃紫(のうむら)」、つまり濃い紫色をしたモミジってことですね。
春に出る新芽から赤く、そこから秋に葉が落ちるまでずっと赤いのが最大の特徴です。ノムラモミジはアントシアニンという色素が多いため、ずっと赤いんだそう。差し色として江戸時代から庭木として親しまれ、古くは「武蔵野」という名前で呼ばれていたんですって(風流ね!)。
ノムラモミジとイロハモミジの違い
そしてモミジといえばこれ! というほど、全国で最も目にすることが多いのが「イロハモミジ」です。手のひらを広げたように深く切れ込んだ葉先の数を「いろはにほへと……」と数えたことから、この名前が付いたといわれています。
イロハモミジは淡い緑の新芽から夏の濃い緑、そして秋には真っ赤な紅葉へと、季節によって色の変化を楽しめるのが魅力です。一方、ノムラモミジは基本的にはずっと赤いまま。ただし夏に強い日差しが当たると少し緑がかったり、同じ赤でも季節によって繊細なグラデーションを楽しめるそうです。
また、葉が小ぶりで細い割にぐんぐん木が大きくなるイロハモミジに比べ、ノムラモミジは生育スピードがとてもゆっくり。剪定しなくても樹の形がきれいなので、手をかけずに美しさを保ってくれる点も庭木として愛された理由なんですね。
山の中で燃えるように赤くなるイロハモミジを見に出掛けるのもいいけれど、こうして身近な所でひっそりと景色を彩ってくれるノムラモミジの味わい深さも、心に染みるものがありますね。我が家の庭にも植えてみようかしら?
※この記事は2020年9月の記事を再編集して掲載しています。
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参照:植木ペディア
イラスト:飛田冬子