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2020年02月14日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
先日、書店で健康雑誌の見出しに「ゴースト血管」という言葉を見かけました。気になったけれど、時間がなくて通り過ぎたのですが、どんなゴーストなのかしら? あれ以来、気になって仕方がないワタシ……。あらためてゴースト血管について調べてみました!
人間の血管は95~99%を毛細血管が占めています。本来、毛細血管には適度な隙間があり、隙間から血液成分が微量に染み出すことで、体中の細胞にくまなく栄養や酸素を届けているのだそうです。しかし、毛細血管の構造が崩れると、なんらかの原因で血管構造が破綻して、輸送途中の血液成分が漏れ過ぎてしまい、末端まで届かなくなると、毛細血管はボロボロになり、最終的には消失してしまいます。これが「ゴースト血管」です。ゴースト血管の名付け親である医学博士・高倉伸幸さん(大阪大学微生物病研究所教授)は、人がいなくなった街「ゴーストタウン」になぞらえてネーミングしたそうです。
ゴースト血管の原因の一つは加齢で、年齢とともに血管も老化することで起こると考えられています。その他の原因は、睡眠不足、食生活の乱れなど、生活習慣が大きく影響しています。また、ゴースト血管は高血圧、肝機能障害、肺疾患、アトピー性皮膚炎、腎障害や網膜症、骨粗しょう症や認知症といった、加齢に伴う疾患に関係しているとみられていますので、血管をゴースト化しないよう、気を付けたいところです。
知れば知るほど怖いゴースト血管ですが、予防するためには、まずは睡眠をしっかりと取って毛細血管を修復させること(睡眠って本当に大切なのね!)。
次に、食生活や生活習慣を見直すことで、健康な血管を再構築できると考えられています。特に過剰な糖の摂取が血管を傷付けることがわかっていますから、甘いものを取るのはほどほどにしましょう。
また、漢方薬の桂皮(ケイヒ)=シナモンは、毛細血管の細胞の接着力を上げ、血液成分の漏れを防ぐ働きがあるそうなので、お茶などに入れて取りたいですね。ただし、取り過ぎには注意。他にも、ヒハツ(ロングペッパーまたはヒバーチ)、ルイボスティーには、ゴースト血管の予防に効果的な成分が含まれているそうです。
血流をよくすることも大切なポイント。そのためにはふくらはぎを鍛える運動をすること。ウォーキングやスキップなどがおすすめです。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。筋肉が収縮と弛緩を繰り返すと、そのポンプ運動で毛細血管の血液が流れていきます。下肢の末梢循環がよくなり、上半身に流れていけば、全身の血流もよくなるのです。血流アップのためには、脚のマッサージや入浴もいいそうです。
シナモンは大好きだし、毎日よく寝ているけれど、ちょっと運動不足……。血流をよくするために積極的に歩こうと思います。みなさんも毛細血管が「ゴースト化」しないように、適度な睡眠と運動、バランスの良い食生活に気を付けましょうね。
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イラスト:飛田冬子