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2020年02月02日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
お正月が終わったと思ったらあっという間に節分!
子どもたちが小さかった頃は、うちでも張り切って豆まきしたっけ……。などと昔のことを懐かしく思い出しつつ、スーパーに並ぶ節分用の「いり大豆」を眺めていたら、「どうして節分用の豆って『いり大豆』なのかしら?」と気になり始めてしまいました。
節分に豆をまく風習は室町時代に中国からやってきたものとされています。豆(まめ)は「魔目(まめ)」の意味を持ち、魔の目に豆をぶつけ、魔を滅して無病息災を祈る意味があるのだとか。京都に鬼が出たときに、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目(=魔目)に投げつけて魔を滅した「魔を滅する(魔滅=まめ)」という言い伝えに由来しているようです。
古来から、日本人は米や麦、大豆などの穀物には精霊が宿っていると考えていました(言われてみれば、子どもの頃は「ごはん粒を残すと怒られたものです……)。その中でも、大豆はお米や麦といった穀物よりも粒が大きく、より多くの精霊が宿っていると考えられているのだそう。多くの精霊が宿っている大豆をまけば、「魔を滅する」には最適だというわけですね!
「いり大豆」も節分では大変重要なポイント! なぜなら、生の大豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまう可能性があり、それは縁起が悪いこととされているからです! また「いる(炒る)」は「射る」にも通じているとされ、鬼を射って封じ込めるという意味もあるのだとか。
ちなみに、北海道や東北の一部の地域や、新潟、長野、鹿児島、宮崎では、落花生をまく地域もあります。雪深い地域については、大豆よりも落花生の方が拾いやすく衛生的という説があるみたい。
それに、落花生が生産地だからとの説も。でも、落花生の生産日本一の千葉県では節分にまくのは大豆なんですって……。一体どうしてなのかしら? ちょっぴり不思議に思ってさらに調べ始めてしまいそうなワタシなのでした。
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参照:株式会社甘春堂
イラスト:飛田冬子