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2020年01月13日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
休日は、ドラマを一気見したり、ミステリー小説を読みふけったりしながら1日を過ごすのがお気に入り。ただ、ずっと同じ姿勢でいるせいか、この頃腕や首を動かすとポキポキと音がするようになりました。
整体などに行くと、手足を伸ばしてポキポキ鳴らしたりしますよね。音だけ聞いていると痛そうなんですが、自分の体でやってみると心なしかスッキリする気も。さてこのポキポキの正体、一体何なんでしょう?
気になるので調べてみたところ、どうして骨がポキポキ鳴るのか? という謎については諸説あり、いまだに解明されていないようです。最も有力とされているのが、「関節の中で気体がはじけている」という説。
ワタシたちの関節には関節包という組織があり、中は滑液という粘り気のある液体で満たされているんだとか。滑液はヒアルロン酸やたんぱく質を含んでいて、骨と骨がこすれて傷つかないようクッションのような役割を果たしているんですね。ところが、指をひっぱったり手足を急にひねったりすると、関節包内の滑液の圧力が一気に下がります。すると、滑液の中にガスが生まれて気泡になり、それがはじけてポキッというクラッキング音が鳴るという仕組みです。
要するに、スパークリングワインのコルクを抜くと、ポンッとはじける音がするのと同じ原理ってことね!
刺激によってできたガスはゆっくりと滑液に再び溶けていき、10~20分ほどで元通りになるそうですが、「あまりポキポキすると関節が太くなったり、靭帯(じんたい)が緩んだりする」といううわさを聞いたことがあります。本当のところ、どうなのかしら?
さらに調べてみたら、面白いことがわかりました。アメリカのドナルド・L・アンガーという研究者が、左手の指関節を60年間毎日ポキポキさせて、関節炎になるかどうかの実験を続けたそうです。その結果、関節炎にならなかっただけではなく、毎日ポキポキ鳴らしていた左手と、一度も鳴らさなかった右手にまったく差は出なかったんだとか。
アンガー氏はこの研究の成果が認められて、ユニークな研究に贈られるイグ・ノーベル賞を受賞したそうです(60年間ポキポキし続けるってすごい根気!)。体に害はないことがわかったとはいえ、習慣化してしまうと関節を痛めることもあるようなので、ポキポキもほどほどにしておいた方がよさそうですね!
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参照:Gigazine
イラスト:飛田冬子