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2019年12月17日
素朴な疑問
こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。
ダンナさんが「駅前の紳士服店で閉店セールをしていたから」と新しい服を買ってきました。でも、以前この店でシャツを買ったときも閉店セール中だったような気がします……。
隣にいた娘も同じことを考えていたようで、ワタシの耳元で「あのお店は、いつも閉店セールなのよね(笑)」と小声でささやいてきました。
確かに、店の前を通る度に「閉店セール」というのぼりを目にしますが、店じまいをしたのを見たことはありません。これって、閉店します詐欺じゃないかしら? 好奇心旺盛なワタシは確認せずにはいられません!
店が閉店することを宣言し、閉店までの一定期間のみ、在庫処分のための安売りをうたうことなどにより、客を呼び込むことを「閉店商法」といいます。しかし、実際には閉店・廃業の予定がなかったり、閉店する時期が確定していないにもかかわらず、「閉店セール」と称したセールを長期間行っているようなお店は景品表示法に定める不当表示に該当する恐れがあるとのことでした。
例えば、普段は1万円で販売しているものが5000円になればセール品で間違いありません。ところが、一度も1万円で販売した実績がないのに「閉店セール価格5000円」とあれば、これは不当表示として摘発される可能性もあるということです。ただ現実問題として、セール前の価格を確認することは難しいので、検挙される例は少ないそうです。
また、このようなお店のカラクリは「閉店」を「永遠に店を閉める」のではなく「本日は店を閉める」という意味で使っているということなのだそうです。紛らわしいですよね。
そういえば、ある靴屋さんは「もうあかん やめます!」の垂れ幕を掲げてから20年以上も同じ店舗で営業を続けていたというニュースを目にしたことがあります。その後、このお店が本当に店じまいするときは「また、ネタでしょ? 明日も営業しているのでは?」と、みんな疑っていたというオマケの話まであって話題になりましたっけ。
ここまで「閉店しない」ということが世間に認知されてしまうと、不当表示というよりは、もはやお店のキャッチフレーズと言わざるを得ません(笑)。うちのダンナさんは、今朝もうれしそうに閉店セールで買った服を着て出掛けて行きました。ダンナさんが買った服が特別にお買い得品でなかったことについては内緒にしておきましょうか……。
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イラスト:飛田冬子